今年の一年を振り返り、漢字一文字で表すと、
「躍」
を選びました。ヒル研にとって本当に飛躍の一年でした。
2月に三重生物で、U研究員が教育委員会賞を受賞したのを皮切りに、そのことをCTYFMやいなべFMの電波に乗せてもらい、ヒル研の活動を広く知ってもらうことになりました。
その後も、コミュニティー紙「U-よっかいち」にU研究員のことを大きく取り上げてもらい、市内のいろいろな人から新聞見たよ、と声をかけてもらいました。
8月には、ケーブルテレビCTYで報道され、初めて映像で皆さんに知っていただく機会となりました。実際観察現場にもカメラに入っていただき、子どもたちが調査研究している様子やヒルの生態をディレクターに説明する様子を映像にしてもらいました。時々見知らぬ人から、この間テレビに出でた子だよね、と声掛けされたりしました。山登りをしていた時も、声をかけてもらったりしました。テレビの力はすごいなあと、実感しました。
9月の初めころ、山と渓谷社さんから連絡が入り、「ヤマケイオンライン」のホームページのコラム欄に、研究内容を発表しないかというお誘いがありました。内容の濃いものに絞って5回シリーズで、ということになり、載せさせてもらいました。(:現在゛第4回までアップできてます)
こちらは、山好きの方が読者に多く、またヒルと遭遇する確率が一般の人よりはるかに高い人たちなので、閲覧いただく確率が飛躍的に上がりました。2万人近い方が見てくださった、ということです。いろいろなSNSにもリンクされて、読者数は私たちが今まで想像すらできなかった数字になっているようです。
一番反応が大きかったのは、第1回の「ヒルは木から落ちて来ない」というものです。なるほど、そうだと思ってた、そうでないと不自然だというようなコメントをたくさんいただきましたが、君たちは間違っているというご指摘もいくつかありました。私は、落ちてくるのを見たという現認コメントが多かったです。中には、雨のように降って来る場所を知っていると地名まで教えてくださった方もありました。おそらく、糸を引いて垂れ下がって来る幼虫だと思われます。梅雨のころ、木をゆするとたくさん降りてきますから‥‥。
研究日に子どもたちと、みなさんにとってはコペルニクス的転換になったのだろうね、更に丁寧に説明しないといないねと話合いました。
夏休みの自由研究みたいなものをこのようなところに載せるな、という厳しい投稿もありました。でも、2回、3回と回を重ねるうちに、単発的な研究ではないことをご理解いただき、既にこのメンバーで5年目の研究であることをご認識いただくにつれて、頑張れよ、この子たちすごい、というような応援メッセージに変わってきました。みなさんに子どもヤマビル研究会を広く知っていただく、素晴らしい機会となりました。ありがとうございました。
今年は、ローカルな所からスタートして、全国区までヒル研の認知度をアップできたことに感謝しています。
これは、本会の顧問の「ひるさがりのジョニー」こと西村さんの人脈に負うところが大きいです。さすがジョニーです。
ヒル研として、今後追求していくテーマは「ヤマビルの一生」です。今は、ヒルの棲み処や拡散に重点を置いていますが、食餌、生殖にも来年は広げていきます。また、研究が深まるにつれて私達では手の届かないこと(実験設備や道具、知識、薬品など)の限界を感じていたところへ、神の救いのような話が舞い込んできました。それは、大学の先生からヒル研の子どもたちに会いたいという依頼があったのです。早速、年が明けたらその機会を持つことにしています。いろいろ教えていただけると期待が高まっています。
自慢話のようになってしまいましたが、私たちにとっては飛躍の年でした。今年の漢字一字に「躍」を選んだ理由がお分かりいただけましたでしょうか。
来年も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。