三泗小学校科学研究発表会でした | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

10月5日、第59回三泗小学校科学研究発表会が、開かれました。ヒル研のメンバーは3人エントリーしていました。残念ながら、一人は、前日から発熱で、欠席となりました。

ことしは、全部で12人の発表が予定されていました。みんな、夏休みの力作ぞろいでしたが、何年も継続研究している発表もありました。

ヒル研は、もう先輩の成果も含めて5年目の継続研究ですので、内容は厚みがあります。

私は、個人的に三泗の子どもたちが科学に関心を寄せ、三重県をリードするリーダが生まれてほしいと思っています。今日も、発表を聞いていて、将来が楽しみな子が何人もいました。でも、学校も忙しく、その指導にかかわれる先生が少ないのも事実です。伸ばしてやる子が、その機会を失っているのは、残念なことです。課外の活動として定着していくのも、三泗の子どもたちのレベルアップの一つの方法です。

 

さて、わがヒル研の発表は、T研究員「ヤマビルを広がり方を新発見」でした。ちょっと緊張しすぎで、わかりにくい所もありましたが、頑張って新発見の中身を発表で来ました言いたいことは、藤原の研究モデルでは、ヤマビルが山の麓に広がるのは、動物によるより、水の力によるものが大きいという新発見の発表です。短い時間で、証拠を上げて説明するのは大変なのですが、頑張って説明できたので、最後の評価は研究姿勢を褒めてもらっていました。

もう一人、U研究員は小学校最後の年なので、殊の外、力がはいっていました。「ヤマビルの生活の秘密」というテーマで、ヤマビルの棲み処を探していく研究です。室内での実験や野外での観察を併せて、ヒルは砂の中や腐葉土の中で生きているという証拠を突き止めた報告でした。

発表は堂々としていて、さすが3年間連続発表して来た自信を感じさせるものでした。それは素晴らしい姿勢でした。内容も、いくつかの証拠を分かりやすく説明できて、聞いている人たちも、身を乗り出して関心を示してくださっていました。よかったです。

 

来年ヒル研に入りたいという小学6年生も、聞きに来てくれていて、ますます入会の意欲を高めてくれたようです。保護者の方も一緒で、子どもの気持ちに沿って支援したいのでよろしくということでした。頼もしい会員になってくれるでしょう。嬉しいです。

 

このような子どもたちを育てているのは、自分のしてきたことをみんなに聞いてもらえるという場があるからで、このような力はこのような機会を与えられて伸びていくものなのです。今まで、59回もそのようなばを提供してきた科学発表会。もっと充実させてほしいと思います。

ことしは、どういうわけか参加者が少なかったです。昨年の半分以下でした。でも、ヒル研はコンスタントに発表者を所属学校を通じで出しています。三泗地区の科学教育の向上に陰ながら一役買っていると自負しています。

来年も、60回大会になるので、記念的な要素も加えて、充実した会になるよう祈ります。