今回の研究日は、天候に恵まれ、昨日は、曇りだったが、今日は昨夜からの雨で絶好の実験日和になり、昨夜の実験終了時に本日の予定を急きょ変更しました。
合宿研究は、こんなことが簡単にできてありがたいのです。
朝、6時に起きて部屋の整理と食事の準備を大急ぎ終えて、みんなで朝食です。時計は、7時を指しています。
ボランティアとポッサムが当番でした。
食べ終わって少し休憩して、8時30分には車に乗り込み、昨日と同じ場所に向かいました。小雨が続いています。
藤原町の山の中の林道に向かいます。昨日もたくさんいたけれど、今日は地元の人が言うように、木の上で湧いているのがボタボタ落ちてくる、という場所に向います。さぞかし、ボタボタの様子が見られるのではと、勇んで出かけました。
昨日と同じ場所にブルーシートを広げて、その周囲にヤマビル忌避剤をしっかり撒いて、ヒルが横から侵入しないようにしました。
そして、昨日同様シートの中央でヒルが落ちてくるのを待ちました。
気温24℃、湿度88%、ブルーシート表面温度20~22℃、研究員の体表面温度24~26℃
開始時刻は、9時30分です。
今日は、ビニル傘も持ってきました。交代で持ちました。
雨が落ちてきますが、その音はポタポタしています。
一個何かが落ちてきました。
それっ、と手に取ると
それは、1cm位の樹の実でした。
11時になったので、みんな立ち上がって、シートの中を調べました。
シートの上にも、傘の中にも一匹もいません。
観察途中で、交代でシート周辺のヒルを探しました。
足元を見ると、いっぱいいます。研究員は、次から次へとヒルを見つけて捕獲瓶に入れていました。
シートの外回り担当のU研究員の長くつには、次々とヒルが上がっています。どんどん上に登り腰の付近まで行っているのも何匹もありました。
撮影担当のボランティアが、U研究員の長靴に付いたヒルを追いかけて、動画撮影していました。首のところまで上がっていくのに3分30秒で上ったと報告がありました。
わずか30分くらいの間に、ブルーシートの周りで捕ったヒルの数は、捕獲瓶に入れた大きいものだけでも100匹は超えています。
今年会員になったU研究員は、大はしゃぎ。いつの間にかヒル捕り名人に成長していました。
結果的にヤマビルは、木から一匹たりとも落ちてきませんでした。
雨が降ってない昨日も、今日のように雨が降ってくる日も、ヒルは木から落ちてこないことが分かりました。
周囲にたくさんヒルがいるにも関わらず、上からは一匹たりとも落ちてきません。周囲にいるヒルは、木から落ちてきたものではありません。
読者の皆さん、ヒルが木から落ちてくるというのはウソです。そんなことが起きるわけがありません。
でも、首筋にいたよ、という人にたくさん出会います。それは、上から落ちてきたものではありません。その検証実験を夜の実験でやりましたので、別ページでお話します。ご期待ください。