自由研究応援隊 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

夏休みが終盤となる8月の最終週。わがヒル研の事務局は、大わらわ。理由は、研究員の夏休みの課題である自由研究のお手伝いが始まるからである。

ことしは、小学生が3名で、3名とも自由研究にヒルを選び、しかもテーマがそれぞれ違うので、大変である。

資料に添付する写真やその他の資料、話の展開の指導など、細部にわたっての支援がある。


最後の研究員に至っては、31日の夜完成したようで、保護者からメールが入りました。

いつの世になっても、夏休みの宿題は最終日の夜中に完成する子が多いようです。その甲斐があれば、満足感が得られ、今後の動機づけになるのですが、なかなかそうはいかなくて、単に負担感だけ残るという方程式ですね。


その満足感を少しでも得られるようにしてやりたいと思い、研究員一人一人にかなりの時間を割いて支援しています。最終週は、連日研究員が私の家を訪れていました。


私も意地悪だから、お手伝いといえども、写真を印刷したりレイアウトの相談に乗ったりする程度で、中身については、本人の書いたものを尊重して、文章の意味が通らない部分だけ添削しています。


研究員は、いっぱいいろいろなことをしたので、みんな書きたいのです。欲が深いのです。その中の関連が強い実験なり観察なりを3つくらい選んで書きなさい、と言っても、研究員の感動や思い入れが強いものについては、論旨に関係なく入れたいのですね。よくわかります。それを切ってやる役目は、まるで鬼のようですね。


今まで、6時間も集中して勉強したこともない子が、この自由研究をまとめたいという一心で、頑張っています。途中でおやつを差し入れてやっても、そこそこに続けています。すごいですね。応援し甲斐がありますね。


さて、2日の夜メールがはいってきました。科学作品展に出してもらえます、というものでした。

なんとか、多くの人の目に、ヤマビルを見てもらえる機会になると私は喜んでいます。

たくさんの、ヒルの命をいただいての研究なので、一人でも多くの人にこの成果を知ってほしいです。


3人が持って行った宿題のテーマは、

Y研究員は、「ヤマビルの飼い方調べ」

O研究員は、「ヤマビルを解剖しておなかの中をみたら 2016」

Y研究員は、「ヤマビルは何を食べて生きているの?」

です


中学生研究員の成果は、三重県生物研究会という場所で発表の機会をもらえることになっていて、まだ、数か月先のことになります。でも、I 研究員は骨子をまとめ上げ、発表内容として不足している実験を見つけ、今から追加実験をしていくそうです。研究員に育ってますよね。