ヒルは、足元から数分で腰までのぼる!! | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

8月5日から1泊2日の合宿研究会でした。


今回は、エコトレードの会社ですることになっていました。研究員一人が都合で遅れてくることになっていたのですが、ボランティアも風邪をひいたのか発熱で欠席の少し寂しい研究会になりました。


今日は、大きな実験を2つ用意しました。一つは、自然な状態のヒルは、ズボンを伝って首まで登って来るかという実験観察です。もう一つは、ヒルは生きた動物の血しか吸わないのかということの確かめです。


先ずは、いつものヒルの採集場所に出かけました。



今日は、高温で空気が乾燥しているので、まず、ヒルは出てこないだろうと思い、バケツやジョロをもっていきました。気温28.5度、湿度55%。です。


かなりヒルにとっては、活動しにくい条件です。落ち葉の下の方に入って、地面の湿っているところに身を潜めていると思われます。(これは、今後の研究テーマです)

それで、このヒルをおびき出すには、地面に水をかけて、ヒルに雨と思わせる作戦です。




案の定、ヒルは一匹たりともでできません。そこで、バケツに川の水をくんで、いつもよく取れる場所に撒

きました。



すぐには、反応しないので、その間にランチタイムにしました。


日陰を探してお母さんの手作り弁当をいただきました。



散水後40分経ったので、のんびり屋のヒルも、雨かな?、と思う頃だと思い、いよいよ実験スタートです。


まず、計画通り、長くつをはいてビニルのズボンをはいて、その足首を養生テープで巻き、ヒルがズボンの中に潜入しないようにして採集場所に入りました。





予想通り、ヒルは少しですが出できていました。そして、5分と立たないうちにO研究員の胸元まで、一匹上ってきていました。



そのあと、Y研究員の足にも上っているヒルを発見。途中で一服しているヒルもいました。


 

これで、ヒルは上から落ちてきて首の付近を吸血するのではなく、下から数分で上がっていくことが示されました。

時期的にヒルの出現が少ないので、来年の梅雨の時期に再検証することにしたいです。


さらに、ヒルが木から落ちてくることはないという検証に、もう一つ確認しておく必要があります。それは、ヒルを木に付けて上っていくかを見ることです。いつも、I研究員が気にしている検証です。

言うのは簡単なのですが、この検証は結構手間がかかります。ヒルもたくさん必要です。それで、来年の

梅雨の時期待ちとします。


そのあとは、熱中症にならないように宮妻の川でしばらく遊んで、帰りました。



今日の夕食は、バーベキューです。調理師の資格を持つ、第1期のヒル研のボランティアだったリョウ君が来てくれて、コック長をしてくれました。


さすが、免許もちです。上手です。とてもおいしくいただきました。



合宿中一番のごちそうの日です。みんな満腹で、幸せいっぱいです。


この後夜のプログラムは、ヒルの食べ物調べです。次のページに書きます。