第4回子どもヤマビル研究会 概要 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今季初めての宿泊研究会でした。残念ながら他の行事と重なって研究員たちは、すれ違い状態でなかなか全員揃う時間帯がなかったです。

でも、こちらの活動を調整して何とかやりくりしました。


最初は、ヒルについてのポッサムの講義でした。鹿の蹄の間に穴が開いていることを資料で知りました。何度もヒルに攻撃されているうちに鹿は、蹄の間の水かきのようなところに有穴腫瘤(ユウケツシュリュウ)と呼ばれる穴が開いてしまい、ヒルはそこに入り込み安全にたっぷり血を吸って、いろいろなところにまき散らされるということのようです。初めて知って、ヒルがまき散らされる理由に納得しました。


そのあと、雨が降っていてちょうどいい機会なのでいつものヒル採り場で木からポタポタヒルが落ちてくるということについての検証をすることにしました。昼食を済ませて、カッパを持って宮妻峡に向かいました。


今日の最初の実験は、『ヒルは雨の日に木からポタポタと降ってくる』という噂話の検証です。

今まで、木に登るヒルを見たこともないし、ましてや木や葉から落ちてくるところに出くわしたこともないので、これは嘘だと思っています。

いつものヤマビルを採集するところに行きました。気温25度湿度89%という中で、研究員はカッパを着てフードを付けて木の下に立ちました。

もちろん足元にはヒルがいる場所です。

そして、ジョニーさんに木をゆすってもらってその木の下に立ちました。葉っぱからしずくをたくさん落としてもらいました。ヒルが落ちてくるか集中して立っていました。



しずくがポタポタ落ちてくると、その音はまるでヒルくらいの大きさのものが落ちてきて当たる音に聞こえます。でも、ヒルは全く落ちてきません。ふと下を見ると、足元には、ヒルはいます。



ですから、昔の人は雨が降る中カッパや蓑傘を付けて森の中を移動するとき、葉っぱから落ちてくるしずくをヒルが落ちてくると錯覚したと思われます。


そのあたりを確かめるために、次回の研究会で奇想天外な実験を予定しいます。ご期待ください。


さて、明日の解剖用のヒルを100匹ほどつかまえて駐車場に戻りました。



 

駐車場では研究員は、入念にヒルのチェックをしてから、暑いのでしばらく川遊びの時間としました。

宮妻峡は内部川の上流になり、とても水のきれいなところです。



しばらく遊んで事務所に戻りました。


夕食の時間になるので、準備をしました。今日は高校生ボランティアがシェフを務めてくれます。メニューは餃子です。エコトレードから、子どもたちの頑張りのご褒美にと餃子80個の差し入れがありました。6人で食べるので一人前以上の量です。

なかなか手つきよくシェフをしてくれました。







とてもおいしくいただきました。社長さんありがとうございました。


おいしく食事をしている間に足元を見ると、I研究員の足でちゃっかりヒルが食事をしていました。まったく気が付かない間の出来事でした。かなり吸血していたので最後まで吸わせることにしました。

私たちと食べ終わりがほぼ一緒でした。よく吸ったね。


せっかく偶然出会った実験材料なので、大事に私たちの研究材料にさせていただきました。

このことは、次のブログで゛公開します。


そのあとは、入浴タイムです。時間の節約もあるので二人一組で入ることになっています。今日はちょうど6人なので大人3人と子ども3人で一対一のペアーを作ることにしました。

恒例のことでじゃんけんで、相手をきめます。どのペアーも楽しく入浴できました。そして、アイスを食べながら別のイベントに参加していたO研究員の到着を待ちました。


そのあと、またまた大発見がありました。このことにつていても次の次くらいのブログで紹介する予定です。ご期待ください。


明日の研究は、解剖だ。O研究員が一番楽しみにしている。