大発見!!!! | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ヤマビルが血を吸った。

当たり前の話だが、実は今まで動物の体に付着して皮膚に傷をつけて、そこにヒルジンを振りかけて血液が固まらないようにして、にじみ出でくる血を吸うといわれています。

だから血圧がある程度あって血が出てくる動物でないと、吸血しないといわれています。


私たちは去年来の吸血の観察や実際血を吸わせたことを調べていて、今、体内から出てきた血を一度別のところに置いて、それを飲むかどうか調べてみようと考えていました。


それを可能にしたのは、毒虫なんかに刺されたときにその毒を吸い出すのに使う緊急医療用具のポイゾンリムーバー(誰でも薬局で買えます)で、ヒルにかまれた後の治療の時に出てくる血液を、別の容器に入れてヒルに飲ませてみようということになりました。


この日は、川でしばらくあそんだら、遊びに夢中になりヒルに何か所かやられる研究員が出てきました。その中の2つが、傷口も大きく多めの血液が採れました。


早速、卵豆腐の空きケースに血液をたらし、ヒルを入れてみました。




ヒルは、私たちの呼気の方に強い関心を示し、血液の方には向かいません。

それで、爪楊枝で血液の方に鼻先を無理やり誘導しました。すると、血液に先端がふれた瞬間



吸い始めて、血液の方に移動してきました。




そして、確実に口先をつけて吸血を開始しました。

この日は、血液の量もあって4匹のヒルで実験をした結果、4匹とも同じ吸血行動をとりました。

そして、体全体をポンプのように動かして、血液を体内に飲み込んでいるのを確認しました。



記録するのも忘れて、興奮していました。

このことは、今まで言われていたことを覆す可能性が出てきました。一つの方向としては、食べ物を血液以外でもいけるかどうかということです。

もう一つは、血液を見分けるセンサーの強力なものが、先端についてるということになります。それを調べると、新しい科学が生まれる可能性も出できました。


何かワクワクしてきます。楽しいヒル研です。みなさん、参加しませんか。