ヤマビルを飼育しています | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

第3回の研究会の宿題は、各自ヤマビルを持ち帰り家で飼育するという課題を出しました。


いままで、任意で何度も持ち帰った子がいますが、どうも、長く飼育させることができずに、途中で死なせてしまいます。

なぜ、そうなるのか、世話の仕方に問題があるのか調べるために、いつも成功させている I 研究員の指導の下に、みんなが持ち帰って研究することにしました。


私も、みんなと同じように持ち帰りました。I 研究員によると、あまり湿らせすぎると腐葉土にカビが生えて、それが原因でヒルが死ぬということでした。

むしろ、瓶の中は乾燥している方がいいのではということで、あまり水を入れずに梅雨の時期の湿り気だけでやってみることにしました。

こうなると、今までのように毎朝霧吹きで水をかけなくても済むので、飼育の負担が減ります。

直射日光だけは避けて、あまり暑くならないところに置いておくことらしました。


わが家は、裏の陰の場所に置くことにしました。




時々、のぞいているのですが、ほとんど霧は吹きこんでいません。

先日瓶の中をのぞいても、ヒルを見ることができなくなり、死んだのかなと心配になりました。



そこで、霧吹きで水を吹きかけたら、なんと枯れ葉の下からにょこにょこでで来るではありませんか。

これは水に反応したのかな、と思いながらふたをしました。





みんな、下に降りたのを見計らって、再度ふたを開けました。そして、息をハーーーッと、吹きかけたら、一斉にヒルが首を持ち上げ活動を開始しました。







それは、すごかったです。いま、飼育瓶には30匹くらいのヒルが入っています。それが、一斉に首を上げる姿は、

「げに恐ろしきものなり」<高野聖>

と記されているとおりですね。


息の吹き込まれたところに、ヒルは集まってきました。

ヒルは、二酸化炭素に反応するセンサーを持っていて、それはかなり敏感なセンサーであることが想像できます。


次回の研究日に、研究員たちは、どんな結果を持ち寄るのか楽しみです。