第9~10回子どもヤマビル研究会1日目(概要) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

前回は、緊急用件が発生して突如中止になりました。今回は、猛暑の中前回の積み残しも含めて沢山のメニューをこなしました。


先ず、エコトレードに集まり、オリエンテーション。なにかとても久しぶりに集まる感覚があって、変な感じでした。

でも、みんなのやる気が伝わり、とりあえずヤマビルを採りに宮妻峡に出かけました。

あついです。とにかく暑いです。道も乾燥していて、とてもヒルに出会う条件からは、かけ離れている天候です。


早速宮妻峡について、この前たくさん捕れた入道岳登山口に向いました。登山道は乾燥しきっていて、何もいませんでした。それで、場所を鎌が岳登山口のカズラ谷口に変更して探しました。

今日は、ヒルを持ち帰り、今夜と明日の実験に使うので最低20匹という号令をかけて探しました。


何とか、1時間ばかりかかって捕りました。今日は少ないね、という言葉が多かったですね。


気温もどんどん上がり35℃以上になったようなので、しばらく川に入って沢登りを楽しみました。丁度いい水の量で、楽しく300m位を登りました、



そのあと、途中で遅れて参加する研究員を乗せて、今日の活動場所のポッサムハウスに向いました。


少し休憩の後、本日の最初の実験にかかりました。

卵を詳しく観察しようということで、解剖顕微鏡で見ることにしました。



するとハチの巣構造になっていて、光をうまく当てると金色に光り輝く宝石になりました。



一つの巣の中で、何か動いている物があるということで、それはヒルの子どもかを確かめるために切断することになりました。

なんと切ってみたら、中までハチの巣のように埋まっていると思ったら、表面だけで中央部分は空洞でした。



この宝石の様なトウモロコシの様なものは、もうヒルは生まれて出ていったものか。もしそうならこの瓶の中にヒルの小さいのが何匹かいてもいいはず。でも、見たことがない。それとも、気づけないくらい小さいものなのか。また、次の研究の夢がふくらみました。


もうひとつ食事までにしておきたかったのは、口と吸盤を観察することです。

固定するのがなかなか難しく、悪戦苦闘しながら、割り箸を使って固定して、解剖顕微鏡で見てみました。


吸盤はどのようになっているか、いろいろ見ていたらアワビの様な形でべったりとくっつくように出来ていました。

口の方が気になって、針があるとか歯があるとかいろいろ言いながら切り開いてみましたが、先端は象の鼻のようになっていてまん中に穴が開いていました。




ポッサム先生が、見えた通りスケッチするように言われましたが、これもなかなかできないです。まあ、みんな適当に書いちゃってますね。

解剖顕微鏡で見るとそ、丁度ミミズの頭のようでした。そらそうですよね。ヤマビルはミミズの仲間なんですから・・・・。




ポッサム先生が、その穴の中に針を刺していました。なんとフランクフルトのように串が刺さりました。


それでも、数時間生きていました。すごい生命力ですね。あす、解剖するのが楽しみです。


お待ちかねの夕飯は、豪華な味ご飯となりました。



みんなおなかがすいていて、がっつり食べました。元気元気。


食事のあとは、もうひとつ実験が残っていました。それは、ヒルの移動速度を計る実験です。


30秒で、何センチメートル移動するかを5回計って、平均を出してみようという作戦です。

白い紙の上にヒルを放し、移動軌跡に鉛筆で印をつけていく。30秒たってその軌跡をたどり移動距離を出す。





それを2倍するとふんそくになり、ヒルの速度となる。獲物を求めていく早さをとりたいので、ヒルの前で息を吹きかけ、すぴどアップを促しました。そうすると、子どものノードに書いてあるので正確な数字は、今は分かりませんが、分速25cm/mくらい出は樽だから、背中に到達するまで50÷25をすれば、約2分で
到着し吸血を始めるこてとになります。


これで、本日の実験はすべて終わりました。時間が遅くなったので、急いで2人一組でふろにはいって、研究員は庭に設営したテントで寝ることにしました。 

  寝ないでしょうが……おやすみなさい