観察の言葉がおもしろいO研究員のノート | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

フィルムの樹脂ケースにヒルを10匹入れたものを2つつくり、水の中に入れた。その水温を変化させて、ヒルの様子を観察した。水温は、5℃~45℃の範囲で順に温めていった。観察は、水に入れて3分後の様子である。


   水温                 ヒルの様子

    5℃    ヒルが一つの場所に集まってじっとしていた

   10℃    ヒルがばらばらになって動かない。

   15℃    10匹中2匹が動き始めた

   20℃    もうちょっと活発に動いている。

   25℃    活発に動いている。プールサイドの感じ

   30℃    活発に動いている。プールサイドの熱さ。

   35℃    活発である。暴れているという感じ。

   40℃    活発に動いている。やけどしてるみたい

   45℃    全員ご臨終


宮妻峡にヒルをとりに行ったとき、地温が11℃の時はほとんどとれなかったが、高くなったら、たくさんとれた。また、日が当っているところではたくさんとれる。

でも、余り高い温度になると死んでいく。だから、25℃~30℃くらいがちょうどいいと思う。

                                                (O研究員のノートより)


こんな風に5℃きざみではあるが、簡単な実験装置で、ヒルの活動と温度の関係を調べることができる。

Y研究員のノートもこれとよく似た表現で書かれていた。

子どもの言葉って、すごくうまく言いまわしているね。老人コーディネータではムリ。

若い感覚がもらえてありがたいです。