ヤマビルが木から落ちてくる???? | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ヤマビルは木からポタポタ落ちてくるという噂話は、間違いであると証明したいのです。


その証明方法は、子ども研究員や我々のスタッフでは難しいのですが、見つからなければ木から落ちてくることはない、という証明にしたいと思います。


巷で広がっている噂話によれば、木に登って葉の裏などに隠れていて、哺乳類が通るとその熱を感じて落ちてくる、というものです。


7月5日、条件的には湿度も高く気温も適度で、小雨が降り続いているので、木にヒルが登って待ち伏せするのには好条件のはずです。


ということで、足元にはたくさんヒルがいるところで、木の葉や幹に留っているヒルをさがしました。噂に言われている様なことは1時間探しましたが、見つかりませんでした。


これだけヒルが活躍しているにもかかわらず、木には一匹もいないということは、このヒルは木から落ちてくるという話は、噂であって何の根拠もないということになる。


この噂の震源地は、『高野聖』という書物であるらしい。

この高野聖には、げに恐ろしきもの・・・・、という下りのなかに、木からぽたぽた落ちてくるヤマビルの挿絵が書いてあるらしい。一度、この本を確認してみたい。