二人だけの戦場 ① ’23年・花組・梅田芸術劇場 「納得?」 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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ミュージカル・ロマン『二人だけの戦場』
作・演出/正塚 晴彦

令和5年5月3日 梅田芸術劇場 午後4時30分公演 3階1列センターB席

5連休の初日の夜は梅田でした。

[解説]
1994年に一路真輝と花總まり主演により宝塚バウホールで上演された『二人だけの戦場』。数々の自治州により成り立つ架空の連邦国家を舞台に、理想に燃える青年士官が、国家と個人の狭間で苦悶する姿を、民族が異なるが故に許されない恋、そして彼を支える熱き友情と共に描き出す、ヒューマニズム溢れる物語。激動の時代の中で育まれる、揺るぎない絆を描く傑作の再演に、柚香光と星風まどかを中心とした花組が挑みます。  

○ 正塚 晴彦(1952年 - )
日本大学芸術学部演劇学科卒業後、1976年、宝塚歌劇団に演出助手として就職。1981年宝塚バウホール公演『暁のロンバルディア』で演出家デビュー。1985年『テンダー・グリーン』で宝塚大劇場デビュー。
2019年、よしもとライターズアカデミーウエスト(現・よしもとクリエイティブアカデミー)の講師に就任。

個人的には、正塚先生といえば、
『メランコリック・ジゴロ』
が、真っ先に思い浮かびます。その他、実際に観劇したのは
『私立探偵ケイレブ・ハント』『追憶のバルセロナ』
の計3作。でも、映像で見たのが、かなりあって
『Romance de Paris』『La Esperanza-いつか叶う-』『ホテル ステラマリス』『愛するには短すぎる』『マジシャンの憂鬱』『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』『カナリア』
の7作。計10作品見ています。基本的に「トリッパナ」が多い私にとって、最も映像を見ている先生であり、つまりは
”One of The Most Favorite”
ということです(笑)。そして、これが
「11作目」
の正塚作品ということですね。



○ 初
『メランコリック・ジゴロ』のような何度も再演されている作品は、間違いなく「名作」なのですが、今回は、
「29年ぶりの初再演」
だったので、期待は大きかったものの、一抹の不安もあったかな? 実際、幕が上がると、「かなり重苦しい」というか、強く
「悲劇性」
を感じさせる構成だったのは、やや意外でした (何となく、正塚先生らしくない感じがしたというか)

○ 29年の理由?
感想では書かなかったけれど、
「かちゃのフェルナンド」
には、ちょっと「いし様主演」に近いものを感じたというか、
「真っ直ぐな青年貴族」
っていうのは、ちょっと無理がある感が否めなかった気がします...が、

① 柚香 光(95期・研15 「れい」) ティエリー・シンクレア  演技 ☆☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆

勿論、こちらは
「ピッタリのはまり役」
でした。
「優秀/快活/世間知らずの士官学校生」→→→「成熟した壮年男性」
まで、ティエリーの成長、変化を見事に演じ切っていました。特に
「クライマックスの演技」
は圧巻でしたね。外部には、たくさんの名優の名演技があるのでしょうが、
「THE TAKARAZUKA」
の範疇で考えれば、このような見ているものも
「息が詰まりそうになる」
ようなお芝居は、そうそうはないでしょう。歌唱も音域があっていたのか、きちんと歌い切っていました。この作品は、「れいちゃん」のような役者さんを
「約30年間待っていた」
ってことなのかもしれませんね。


○ 変わった?
この前の花組公演は、2月23日の『うたかた/ENCHANTEMENT』なので、2か月と少ししか経っていないはずなのに...

② 星風 まどか(100期・研10 「まどか」) ライラ  演技 ☆☆☆☆ 

まどかちゃん、何だか
「綺麗」
になってません? もともとチャーミングな方で、それこそ
「マリー・ヴェッツェラ」
がピッタリのはまり役だと思っていましたが、今は、むしろ
「ライラ」
のような女性の方がはまるようになっているのかもしれません。物語的には
「二人の関係性の深まり方」
が、あまりに早すぎる感もありましたが、
「この二人なら...」
って、納得させられました(笑)。


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