原作/クロード・アネ
脚本/柴田 侑宏 潤色・演出/小柳 奈穂子
令和5年2月23日 東京宝塚劇場 午前11時公演 2階5列センターやや上手側S席
えーっと「張り詰めた糸」というのは適切な表現ではなかったかな?
第1場A「プロローグA」で、いきなり
「不吉な死の翳」
のようなものが降り立ち、その後の第1場B「プロローグB」の華やかな舞踏会で、それは少し薄らぐものの、第2場
「最後の舞踏会」
のシーンで、再びその翳は濃さを増す。その後の回想では、
「ルドルフ登場」
の度に、「不吉な翳」が徐々に徐々にルドルフに纏わりつき、彼をがんじがらめにしていく。そして、ついに「死の翳」がルドルフを覆いつくした時、
「その時」
が来てしまう...
って感じでしょうか? この、徐々に「重苦しいもの」がのしかかってきて、
「緊張を強いられる」
ような観劇体験って、中々得難いものですね。
○ 予想通り?
個人的な経験的には、こういった女性は、
「♂の空想/妄想的世界」
にしか存在しない気がしますが...これも実際に起きた事件を元にしているわけだし、
「心中事件」
って、その他にも結構有名なものありますものね...。単に経験が足んないだけ?(笑)
...はともかく、よく考えてみると
「正妃の他に愛人多数」
と知った上で、「突撃 (?)」しているわけなので、
「お○も○節も、ちょっと足りない」
娘のような気がしないでもない...だったら...
...はともかく(笑)、観劇中は、ルドルフの物語に集中してしまうので、彼の
「運命の人/理想の女性」
的にとらえていた気がします。ただし、それは、(様々に追いつめられていた故の?)
「ルドルフの思い込み」
にしか過ぎない気もするし
「彼女と出会わなければ...」
という世界線を考えれば、彼女こそが
「死の翳」
そのものであったのかもしれませんね。ところで、最近の「なろう系」だと、
「王子を婚約者から奪い取る男爵令嬢」
って、基本悪役なんですよね(笑)。
② 星風 まどか(100期・研10 「まどか」「かなめ」) マリー・ヴェッツェラ 芝居 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆☆
さて、これで、トップ娘役として
「就任5年目/大劇場公演8作目」
となるわけですが、予想通りに、相変わらず
「少女役」
がはまるのは、まどかちゃんの良いところでもあり...でもありってとこでしょうか? 「3年前の方が」って思わなかったわけでもないので、史上最高とまではいかなくても、
「ピッタリのはまり役」
でした。
○ こっちの「かげ」は...
そうそう、中日劇場で初めてこの作品を見た時、
③ 水美 舞斗(95期・研15「マイティー」「みなみ」) ジャン・サルヴァドル 芝居 ☆☆☆☆
「2番手役って誰?」
って思ったのを思い出しました。実際、この役誰だか全然覚えていなくて、調べてみると
「かいちゃん」
でした。
④ 永久輝 せあ(97期・研13「ひとこ」) フェルディナンド大公 芝居 ☆☆☆☆
そして、こちらが
「3番手役」
ということなのでしょうが...ぶっちゃけ、二人とも
「影が薄い」
ですよね。勿論、モブじゃないけれど、
「脇役」
そのものというか。
○ 理由
でも、それは、物語の中で
「主役+ヒロイン」
が非常に大きな部分を占めているということであり、
「トップコンビを堪能」
できる作品ということでもありますね。それこそが、前に書いた
「贔屓で観たくなる」
大きな理由なのでしょう。そして、実は、ヒロインよりも、はるかに
「ルドルフ」
の占めるところが大きく、数多くの
「れいちゃんファン」
の方々にとって、最高の公演になっているのではないでしょうか。
○ 存在感
ですから、↑の二人よりも、むしろ
⑤ 峰果 とわ(98期・研12 「 ゆか」「とわ」) フランツ・ヨーゼフ 芝居 ☆☆☆☆☆
こちらの方が印象的だった気がする...。あの一喝には、
「ピッと背筋が伸びる」
思いをしましたから。「とわ君」素晴らしいお芝居でした。
● 公演評価 ☆☆☆☆
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