作・演出/小池 修一郎 作曲/フランク・ワイルドホーン
東京宝塚劇場 令和4年4月10日 午前11時公演 2階12列上手側B席 / 4月23日 午後15時30分公演 B席 / 4月29日 午後15時30分公演 1階9列 センターS席
[解説]
「ジキル&ハイド」「THE SCARLET PIMPERNEL」等の世界的大ヒットミュージカルの作曲家フランク・ワイルドホーン氏と、作・演出の小池修一郎とのコラボレーションにより、2006年に宙組で上演された『NEVER SAY GOODBYE』—ある愛の軌跡—。読売演劇大賞優秀作品賞と共に、小池修一郎が文部科学大臣賞を受賞した傑作ミュージカルが、16年の時を経て再び宝塚歌劇の舞台に登場致します。
この公演で初舞台を踏んだ真風涼帆は、今や宙組トップスターとして充実の時を迎え、満を持して再演に挑みます。
1936年。ナチス政権下のベルリンオリンピックに対抗してバルセロナで人民オリンピックが開かれる。取材に訪れた人気写真家ジョルジュは、リベラルな女性劇作家キャサリンと運命的な再会を果たし、二人は恋に落ちるが、やがてスペイン内戦に巻き込まれて行く。
ファシズムと闘う人々の愛と勇気が、「ONE HEART」をはじめとする数々の名曲で綴られる、ミュージカル大作。
○ 予想通り?
ムラでは観れませんでしたが、東京で3回観劇しました。初演は
「たかはなの退団公演」
で (勿論、未見)、かつ
「作曲がワイルドホーン」
という
「事前期待」
に違わぬ、宝塚オリジナルμとしては
「最高レベルの楽曲」
に彩られた、内容の濃い
「力作」
で、さらに、特に、現宙組の「合唱力」に圧倒される、
「熱演」
でした。
● 楽曲 ☆☆☆☆☆
ただし、特に2階席で聞くと、
「大合唱」
の時に、盛大に
「PAがハウリング」
を起こしていて、かなり
「耳障りな音響」
でした。少しヴォリュームを絞る...というか、できれば
「PAをより良質」
なものに替えて頂きたい...って、まあ「時節柄無理」でしょうけど...
○ High Quality, but...
さて、私が実際に観た、「原作なし」の
「巨匠のオリジナル作品」
って
『PUCK』『ALL FOR ONE』
でしたので、最初の観劇の時に想ったことの一つは、巨匠って
「大人のお話」
も書けるんだ...だった気がします(笑)。その他、映像で見たのは
『エスクカリバー』『薔薇の封印』『蒼いくちづけ』
辺りでしたので、巨匠作品への個人的イメージは、どなたでも
「わかりやすく、楽しめる」
...けど、少々「物語が浅く」で、ちょっと「○供っぽい」...とまでは言わなくても、少なくとも
「大人っぽくはない」
ってものでしたので (「柴田先生の対極」に位置するというか...(笑))...この作品では「良い意味」で、そういった
「印象が覆り」
ました。人物造形にも (いつになく?) 奥行きがあって、物語が重層的、ドラマティックで意外性もあり、非常に高品質だったと思います。
● ストーリーの質 ☆☆☆☆
○ 個人的共感
ただし、登場人物の中で、その「一貫した」行動、思考に、比較的
「共感し得た人物」
が、
① コマロフ 夏美 よう(62期・44番 「はっち」) 芝居 ☆☆☆☆
でしたからね...。あとは、
② タリック 亜音 有星(103期・27番 「ゆきの」「キョロ」 新公主演1回) 芝居 ☆☆☆☆
彼の心情も、
「とても自然なもの」
と感じられました。そして、その他は...ある意味
「真ん中に行くほど」
その
「思想、信条」
に共感しにくくなっていきました (決して、「○と○には不自由しない」ことへの反○では...ないはずです (笑))。大体、戦争の基本構図は
”コミュニスト” vs ”ファシスト”
の戦いなんですから...所詮、
「どっちもどっち?」
なんだし...(「そんなことに、未来ある子供を巻き込むな!」というか)
...ということで、この物語を見終わって、私の頭の中に浮かんだ言葉は
「戦いは、新たな戦いを生むだけ...」
でした...(笑)。
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