それぞれの節目 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

「歌舞伎は、男だけの舞台。宝塚は、女性だけの舞台」
だから、「私はTAKARAZUKAの方が楽しい」とかおバカなことを話して、思いっきりスベッタリしています(笑)。どちらも、同性のみの世界ですが、歌舞伎には○○禁止とかはありませんね...。

<少々リアルで、「夢の世界」的なところからは外れていますし、すみれコード的には多少問題もありそうな記事ですので、ご注意ください>


■ 宝塚歌劇団   by Wiki先生
宝塚歌劇団(Takarazuka Revue Company)は、兵庫県宝塚市に本拠地を置く歌劇団。阪急電鉄の一部門であり、阪急阪神東宝グループのエンターテイメント・コミュニケーション事業運営であるが、運営は阪急の直営であり、阪急電鉄創遊事業本部歌劇事業部が行っている。このため、歌劇団員は阪急電鉄の正社員扱いとなっている。

花・月・雪・星・宙の5組と、いずれの組にも所属しない専科に分かれ、宝塚大劇場と東京宝塚劇場を中心に公演を行っている。舞台に出演するのは宝塚音楽学校の卒業生であり、全員が未婚女性である。退団後の再入団も認められておらず、外部の俳優が本公演に出演することもない。女性だけの劇団であるため、男性役も女性が演じる。男性の役を「男役」・女性の役を「娘役」と言う。身長を目安に、宝塚音楽学校在籍中にどちらかを優先的に希望することになっているが、公式に定められてはいない。

○ 「生徒」と「研究科」
団員となる者は、歌劇団付属の宝塚音楽学校で予科1年・本科1年のあわせて2年間の教育を受ける。また、歌劇団入団は、音楽学校の卒業生に限られている。入団後も、団員は「生徒」と呼ばれ、また生徒の入団年数を「研究科○年」略して「研○」と公式に呼んでいる。

○ 入団
宝塚音楽学校の2年課程を終えて、卒業認定されたのちに入団式を経て、正式に宝塚歌劇団の研究科1年生(研1生)となり、阪急電鉄と雇用契約を締結する。その後の稽古を経て、春の大劇場公演に研1生全員が出演する。これを「初舞台公演」と呼び、この研1生は「初舞台生」と呼ばれる。
初舞台公演を経て、研1生は組の所属が決定する。これを「組配属」と呼ぶ。年度によっては、初舞台公演の後に研1生が班に分けられて、各組の本公演に分かれて出演することもある。これを「組まわり」と呼び、組まわりを経てから組配属が行われる場合もある。生徒によっては、配属された組で一定の活動後に他の組へ異動する場合がある。それを「組替え」と呼ばれる。

○ 定年とタレント契約
1972年より57歳定年が導入され、現在は満60歳の誕生日に延長されている(ただし理事には定年は適用されない)。
1977年入団生から通称「(結婚)適齢期定年制度」が導入された。これにより、“女子技芸員”として阪急電鉄の社員扱いをされていた生徒は、一定の学年になると“タレント”として新たに個別契約を結ぶことになった。従来は入団7年目(研7)がタレント契約の時期だったが、2007年入団生(93期生)から、入団6年目(研6)へ契約時期が早められた。タレント契約制度の導入によって団員の労働組合は解散し、代わって全団員で構成される「女子会」が組織され会合が行われるようになった。

○ 退団
定年を迎えた場合や、結婚(生徒は未婚でなければならないため)・健康面・経済的な事情などで今後の活動が困難となった場合は、歌劇団を退団することになる(退団と同時に阪急電鉄との雇用契約も消滅する)。


● タカラジェンヌとしての生涯

ジェンヌさんの第一歩は、
① 音楽学校受験~宝塚音楽学校入学 受験資格は、義務教育終了から高卒までの年齢、即ち受験時は14歳~18歳の女子 (かつ、容姿端麗で、宝塚歌劇団の舞台人に適する者)。↑にも書きましたが、学校は予科・本科2年間で、続いて
音楽学校卒業~宝塚歌劇団入団となります。入団時の年齢は、17歳~20歳ですね。
そして、同期生全員での初舞台公演が終わると、
1年間組回り~各組配属が、以前は普通だったのですが、最近は組回りなしで、すぐに各組の配属が決まるようになっているようです。そして、一つの節目は
④ 上によると、研6でタレント契約となりますから、研5の終わりの時期でしょうか。年齢的には、21歳~25歳? ここで、改めて、社員ではなく、タレントとして仕事をしていくことを再確認させられるということなのでしょう。確かに、ここまでで卒業される方も、時々いますね。続いての節目は、
新人公演卒業でしょうか。研8になる直前の新人公演が最後となります。ですから、そのタイミングは、秋頃の公演のケースから翌年3月公演までバラツキがでますが、年齢的には、23歳~27歳となるでしょうか。
そして、そこからは、いわゆる路線系、別格系、その他、それぞれ様々な役を務め、最後は必ず
卒業となります。この時期は、新公学年内~定年(以上)まで、人それぞれです。

〇 最大の掟?
以前の記事で、「専科制度」についてまとめてみましたが、そうすると、どうしても
(恋愛禁止?) 結婚すれば退団
というルールについて考えさせられますね。

容姿端麗でなければ入れない音楽学校の卒業生たち。
人生で、ある意味一番華やかで、最もそういったことに相応しい (故に、辛いことも多いけど)、思春期~成人早期という、大切な時期に、あえてそういったことから離れて、舞台に打ち込むという選択をしたことになります。
しかも、多くの舞台では、まさにそんな時期の恋愛模様が描かれているわけですものね。だから舞台で「疑似体験できている?」っていう問題ではないような...。
人生の最も本質的な部分の一つですからね。

○ 契約
雇用契約で、「結婚不可」は、法律上入れられませんから、「暗黙のルール」ということでしょうか?
でも、アイドルなどの契約でも「恋愛不可」とか聞くから、そうじゃないのかな? 
研6からのタレント契約って、そういうこともあるんでしょうか? アイドルの場合、とある弁護士さんによると「恋愛禁止が真っ向から有効ということにはならず、恋愛禁止の趣旨、それによって損害が生じる場合の例示などをした上で、限定的な条項を作れば、有効となる」という考え方があるそうですけど...

私自身、宝塚の舞台上にいる方々が「全て、独身女性」と、初めて知った時には、かなりビックリした記憶があります (そして、宝塚をご覧になったことのない方に、そのことを話すと驚かれることが多いように思います)
また、そういったルールを作れること自体にも驚いたのかもしれません。


● それぞれの節目

① まず、研6のタレント契約時、年齢的には、21歳~25歳位かな。
それからの契約更新は1年毎でしょうか? そうならば、その先は「1年1年が節目」となっているのかもしれません。卒業は、ご本人が決めることにはなっていますが...実際はどーなんでしょうね...。
新公学年卒業時、23歳~27歳位?
ここまでで、ある程度一通りは芸を学べたはずです。この辺りで卒業される方がいるのは、ある意味、普通のことにも思えます。
研10生は、26~30歳?
ここが、また一つの節目になりそうです。
研15は、31歳~35歳?
ここまで在団される方は、かなり少ない...のは、当然でしょうか。
定年は60歳
専科さんか、組長さんかでしょうね。
そして、ここまで務めるのが、とても異例なこととなるのは、さらに当然のことかもしれません。


○ 適齢期定年制度
①に書いた、「研6でタレント契約」をするというシステムが、↑に書いた通り
「(結婚)適齢期定年制度」
と呼ばれていることについては、「独身女性だけで構成される」という特異なシステムをもつ企業としての一種の意思を感じさせるような気がします。
また、毎年確実に40人程の新入団員がいる以上、新陳代謝をスムーズにキチンと行っていかなければならないということもあるのでしょうか。

○ 公演スケジュール
公演中、休みは1日だけの週6日間公演。その6日間のうち、大劇場では4日間、東京では5日間は、1日2公演という、ハードスケジュール(外箱公演もほぼ同じような日程)。本公演の間には、必ず外箱公演やバウ公演があって、それぞれの練習期間を考えると、本当に1年中稼働しているような感じ...。それは、若くて、体力のある方でないとこなし切れなそうです。
そして、これもまた、長い歴史の中で形成されてきた (新陳代謝のための?) 重要なシステムの一部なのかもしれません。


● システムの節目

2014年が「宝塚歌劇 100周年」の年でした。Wiki先生によれば、(↑に書いたように) 
その42年前「58周年」の時に「定年制度」が導入され、
その5年後「63周年」の時に「(結婚)適齢期定年制度」が作られていて、
この二つは、大きなシステム改修だったように思われます。
現在は「103周年」ですから、それからさらに40年の月日が経っているわけですね。

ただし、少子化進行の中でも、音楽学校の入試倍率は20倍~27倍程度で推移していますが、2008年「94周年」の時から、音楽学校の「合格者数が、50人ほどから40人程度に減らされている」ようです。ここも、大きなシステム変更に入れるべきかもしれませんね。あとは、上記の通り、2012年から「タレント契約が研7から研6に引き下げ」られています。

それらもあってか、新陳代謝系も含め、現在のところ、システム全体としては、非常に健全に稼働している感じです (雪組は、少々新陳代謝が早すぎになっている気もしますが)
ただし、前に書いたように、専科制度については、理事以外でも定年以上となっている方がおられることにも表れているように、このままでは存続が難しい感があります。この点については、そろそろ何らかのシステムの変更があるかもしれません。


小ネタの直後なのに、卒論みたいな大論文になってしまった気が...(笑)。とりあえず燃え尽きた (?) ので、しばらくお休みかもしれません...
けど、星組公演の感想を書くかもしれません...(けど、最後の最後に、あまり○口な記事は書きたくない...けど、出演者の頑張りに焦点を当てれば書けるかな...)
とりあえず、年末までには、第2回TOMAL Award の発表を行う予定です...(けど、何のことか分かる方はいらっしゃらないでしょうね...大体、私自身も忘れてたし(笑))


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