Book and Lyrics by Nan Knighton Music by Frank Wildhorn
潤色・演出/小池 修一郎
平成29年6月3日 東京宝塚劇場 15時30分公演 1階17列センターやや上手側S席
6月4日 11時公演 2階7列 センターやや上手側A席
東京公演4回目と5回目の観劇でした。
<かなりネタバレガあります...けど、あと1週間ですから>
〇 やっぱり...
6月3日は、最後の1階席でした。でも、↑に2階席が張り出している1階席って、音響が悪いような気がしませんか。歌声が少しこもった感じに聞こえる。でも、↑がないのって、12列目くらいより前で、半分以上は↑がありますからね...。ムラだと、もう少し屋根なしの一階席が多いはずですけど。
さて、翌日は2階A席最前列
「やっぱり、音が全然違う!」
ことが判明しました。ミュージカル作品を (見る以上に) 聴くなら、1階のS席よりも2階A席の方がベターかもしれません (って、皆様方には自明のことでしょうが (笑))。
● お話の色々な???
ところで、私が、最初に映像で星組初演を見た時、とっても??だったのは
① デュハーストの「家族にも、恋人にも言わないと誓えるか?」の言葉に「誓います!」といった舌の根の乾かぬ内に「君には秘密を持ちたくなかった」とかいうことだけで、早速マリーに秘密をばらすアルマンの裏切り行為 (?(笑)) でした。当時のアフタートーク (映像で見ました) でも、突っ込まれていましたが、そりゃそうですよね(笑)。
何回か見てから感じた?は、シャルル関連が多い...
② 外交の切り札として、タンプル塔に幽閉している重要人物の部屋へは、公安委員の制服さえ来てれば、いつでも出入りオーケーって (ロベちゃんの側近グラパンとしての権力を行使しているのかと思えば、外国人の医者に成りすましだし)......「警備体制、ザル過ぎ(笑)」
③ それに、タンプル塔脱出後、ショーヴランは、マリー宅を訪ねて、そのシャルルを目の前にしているのに、気づいている様子がない......「大捜索しているはずなのに、顔も知らないの?? それで、一体どうやって見つけるの?」
④ さらに、コメディー・フランセーズで、あの重要な捕虜の見張りが、3~4人しかいない? しかも縛ってもいない? さらに、ちょっと騒ぎを起こしただけで、全員に逃げられるって??......「公安委員って、どこまで、無能なのか...(笑)」
ちなみに、今年再演が予定されている、ミュージカル版の『スカーレット・ピンパーネル』には、↑のシーンは全く出てきません。
あと、自分で騒ぎを起こした挙句に、マルグリッドはあっさりとサン=シールの居場所をばらしていますが、μ版では、もっとシリアスな理由がありました。
ということで、この辺は、すべてイケコ先生の創作なわけですが...この変更が、このμに一種の宝塚らしさをもたらしているのも確かですね (前にも書きましたが、個人的には、宝塚版のストーリーの方が、ちょっと好き)。
● ちょっと残念なところ...
① パーシーの役作り (シリアスさを増しているとか、何度か書きましたが...)
第1幕
第4場「奥方様か...」――(いくらなんでも...ニヤケ過ぎ!...でしょう (笑))
第5場「私が、スカーレット・ピンパーネルなんだ!」――(なんかうれしそうに自慢気に話してない? そんなでいいの?)
第9場(アルマンとマリーのキスに)「WOW!」などなど――(ここの場面のパーシーは、時々そっとマルグリッドの様子をうかがう真剣な表情のところ以外の、振舞いや言葉のトーンがあまりにも軽薄...。ショヴちゃんじゃなくても「あの男のどこに惚れたんだ??」と聞きたくなってしまう。パーシヴァル・ブレイクニーは、もっと魅力的な人物のはず...)
第13場「君に秘密はないのかね」――(このセリフ自体はともかく、ここでのパーシーの振舞いは、あまりにも無礼で、不躾で、その疑念を露わにし過ぎているような気がする。もう少しヒョウヒョウとした感じが欲しい。これでは、マルグリッドをまだ愛しているが故の葛藤のようなものが見えず、すでに愛が冷め切っているようにさえ感じられる)
第2幕
第3場 アドリブは、ムラでの観劇の時のようなあまりにも○本すぎるようなものは少なくなっている気がしていますが...「けっ」というセリフは、○品過ぎだと思う。
第8場 「○びます、○びます」は...まあグラパンだから許せるかな (でも、一度見ると、あとはあんまり笑えないけど...。high fiveも、毎回じゃない方が...)。
② エルトンの役作り
第5場「早いなー」――のセリフ回しを手始めに、振舞い、言動ともに、「遊び人の貴族」とかいうより、あれじゃ、「ただのお〇かさん」。頭脳明晰でなくてもいいけど、あそこまで〇ホでは、使い物にならないのでは? 今回のスカピン団、この (知性○○の) エルトンがしょっぱなから悪○立ちするせいもあって、メンバーを増やしても、却って足を引っ張るだけのようにしか見えない..(もともとそんな感じだけど、今回は○○過ぎない?)。
③ シモンの役作り
あれじゃ、いくらなんでも、エキセントリック過ぎなのでは...。何しでかすかわかんないような...。危なすぎて、私なら、あんな人物に外交をの切り札を預けたりしません...とか、思っていましたが...結構、史実に則った役作りなんですね (でも、こんなところだけ、史実に則らなくても...)。
(そういえば、「遊び人の貴族だろう」の時のベンの作りは、ムラや東京初日とは変わっていて、あれって、初演のさゆみさんと同じ作りなんですね。それに、ジェサップの腰ネタも、初演からだったんですね)
④ 喇叭
東京では、これで5回、新公をいれれば6回見たことになりますが、毎回のように管楽器で、〇っこけさせられる。しかも、凄くいい場面の、いい音楽のパート (「目の前の君」の前奏とか) でやらかすので、かなりダメージが大きい (真剣に歌っているさゆみさんもかわいそう...)。たまにならいい (?) けど、ほぼ毎公演ある演奏ミス...(しかも、1公演で1回とは限らない...)。いくら〇の広い (?) 私でも、ちょっと...。
団員募集のお知らせが出ていたような気もするけど、ひょっとして...。とにかく、プロフェッショナルなんだから、もっと練習して、もう少し安定した演奏を強く要望したいと思います。
⑤ 歌とフィナーレ
については、長くなりそうなので、またの機会に...
(ところで、今回の公演では、ladyは、全て“レディー”で統一されていますね。本来の発音は、勿論“レイディー” 《レディーじゃreadyでしょう》。初演はレイディーと言っていますね。ちなみに今回の新人公演では、レイディーでした)
● 凄くよいところ
① 第1幕・第8場 王太子シャルル
何度見ても、いやよーく見れば見るほど、さゆみさんの演技の作りは実に素晴らしい。せーらちゃんのかわいらしさと相まって、いつも〇腺が決壊しています。
② かいちゃんの役作り
この2回の観劇では、かなりロベスピエールをオペラで追っかけました。第1幕の傲然と自信に満ち溢れた独裁者の姿~1幕ラストのカッコよく、美しく、そして、とても印象的な手の動き~第2幕「ロベスピエールの焦燥」での演技表現~「栄光の日々」の歌の中での芝居~最後、ピッと背筋を伸ばして、ギロチン台から下りていく後姿まで、一部の隙も無い見事な役作り。そして、「確かにオペラを上げたくなるでしょうね」感たっぷりの美しさ... 。
ショヴちゃんと並んでいると、「この美貌と演技力で、〇っちゃんの歌唱力があれば、空前絶後のスーパースターなのに...」とか、しょーもない考えが、つい浮かんでしまっていました。
③ 第2幕・第7場 ショーヴランの詰所
ロベスピエールがグラパンの策をとることへの、ショーヴランの強い反感が、はっきりと表現されていて、これが、最後に、ショーヴランがパーシーの提案を入れることへのしっかりとした伏線となっている。
④ ○っちゃんのお歌
これも、別稿で...。
○ 笑いが絶えない楽しい公演
とはいっても、↑に書いた「ちょっと残念なところ」のパーシーとエルトンの役作りも含め、グラパンの作りや色々なアドリブなども絡めて、全体に軽目のコメディータッチで、客席からは笑い声が絶えません。このコメディー的な要素を強めたのが、今回の公演の大きな特徴ですね。むろん、演出家の先生を含めて、意識してそういった仕上がりにしているはずです。そして、事実、ここが今回の『スカピン』の大きなウリにもなっているような気がします
● コメディーとしての楽しさ ☆☆☆☆

(ちょっと、デ○デ○しすぎでは...(笑))
にほんブログ村