小池修一郎② 蒼いくちづけ  2008年・花組・バウ平成27年9月10日 スカステ放送 | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

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My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

宝塚バウホール開場30周年バウ・ワークショップ 『蒼いくちづけ』 -ドラキュラ伯爵の恋-  朝夏まなと 主演  2008年・花組・バウ・千秋楽  作・演出/小池修一郎  音楽/吉崎憲治、高橋城

初演は1987年。21年ぶりの再演って、凄いような...、そういうことでもないような...。名作なら、もっと早く再演されそうなものだし...。でも、まぁ様、この前放送されたインタビューの中で「凄く、楽しかった」作品と言っていました。さて、どんな作品なのでしょう。

「美しいものだけに永遠の命を与えよう……」。1887年、ロンドンを訪れたルーマニアのドラキュラ伯爵は、富豪令嬢と約束を交わします。ヴァンパイア伝説を下敷きに100年の時を巡る伝奇ロマン、1幕ではクラシカルで耽美な美しさ、2幕では現代のドラキュラ伯爵の恋をポップに描きます――ホームページより抜粋。

● 視聴おすすめ度 ☆☆(~☆☆☆ まぁ様ファンなら) /再演希望 ☆☆☆
ヒロインが、もう少し○○○だったら、もっと楽しめるのに...。
美しい若手コンビがいれば...。再演してもかなり楽しめると思います(でも、魂を抜かれた者たちの群舞とかは要改善)。今選ぶなら、花組 柚カレー君 と 雪組 ゆきのちゃん とかなら、凄く美しそう...(って、どちらか組替えしないと無理ですけど)。でも、それじゃ、二人ともお歌が○○過ぎかー...。

● ストーリー ☆☆☆
一幕は、1887年のトランシルバニアとロンドンが舞台。ウェステンラ家の若く美しい令嬢ルーシーのことを知ったドラキュラ伯爵はトランシルバニアからロンドンへ向い、彼女を花嫁に迎えようとする。ルーシーを愛するジョナサンとその恩師ヘルシング教授は、それを阻もうと...。
二幕は、2008年のロンドン。偶然、蘇ったドラキュラ伯爵は、ルーシーの曾孫のヴィーナスに出会う。その時ウェステンラ家は破産寸前の状態にあった。それに加え、ヘルシング教授の子孫デイヴの陰謀から、さらに窮地に陥っているヴィーナスの危機に、伯爵は敢然と?立ち向かう。

● 小池修一郎(愛称イケコ)先生のオリジナル作品
小池先生のオリジナル・ストーリーって、いつも一種俗っぽくて、置いてけぼりにされないし、楽しいですね。『1789』のステージドアで舞台装置の大橋先生(この作品の舞台も担当)は、小池先生はとにかく「お客様へのサービス精神に溢れている」って言ってましたっけ。イケコ先生は、常に観客のことを考えて、独りよがりには決して陥りません。こういった所が、先生の良さ、偉大な演出家となった所以の一つであり、それはこういったオリジナル・ストーリーにも現れています。この作品も、とーっても分かりやすいです。イケコ先生、「自分でストーリーを作るのは○○」などと言われますけど、『PUCK』(元ネタはありますが)は勿論、『エクスカリバー』も個人的にはお気に入りです。でも、もはや、忙しすぎてオリジナルを書いているような時間はないですね(あまり期待されてもいないようですし...、あの軽めのノリが好きなのに...、ちょっと残念です)。

● 音楽 ☆☆
オリジナルの曲はややつまんないかな。でも、ズンチャ、ズンチャッチャで、分かりやすい曲調で、悪くはないかも? あとは、クラシック音楽が、バッググラウンド・ミュージックとして、たくさん使われています。その選曲は、まずまずのセンスですね(私でも知っている曲ばかりですけど...、でも何の曲か思い出せない...。チャイコフスキーとかドボルザークとかかな?)

● 出演者評価
① 朝夏 まなと(88期)  ドラキュラ伯爵 ☆☆☆
研6(?)のまぁ様。確かに、歌唱が難しいところは音程がやや不安定になってます(この頃から「けがれなき」とか言っていますね。一幕の舞踏会、その金綺羅衣装は、まるでラダメ...。二幕では TOP HA...って勿論偶然ですけど...)。まだまだだけど、間違いなくダイヤの原石。最後がしっかりと締まるのも、まぁ様の華ゆえですね。芝居も、一幕のシリアスな伯爵~二幕の軽い、お笑い系まで、よくこなしています。そして、やはり、美しい...。

② 月野 姫花(92期)  ルーシー・ウェステンラ/ヴィーナス ☆
凄いですね。ここまで○○だと、何も言えません。しかも、相当に個性的なお声。いくら、まだ研3でも、これはちょっと...(他に居なかったのでしょうか?)。チームAのきらりさんもお歌は決して△△とは言えませんが、とても美しいですから...(逆だったら良かったのに...)。破壊力満点のキャスティングでした。

③ 望海 風斗(89期)  ヘルシング教授/デイヴ ☆☆☆
いきなり爺さん役。研5のだいもん、まだまだだけど、やっぱり声が良く、演技の工夫もよく見て取れます。ここから、どんどん、実力を付けまくったのが分かりますね。二幕のワルモノの方は、なかなかの出来です。

④ 天真 みちる(92期)  レンフィールド ☆☆☆
何か、今とあんまり変わんないような、それって結構凄いことかも。

⑤ 鳳 真由(91期)  ジョナサン・ハーカー/ジョニー・アイドル ☆☆
今とあんまり変わんないような...、それって、彼女の場合、ちょっとまずいかも。もっともっと、歌も演技も頑張りましょう。とにかく、(今でも)まだまだ足らないですね。二幕のコンテストでの歌は、曲が悪い? それとも音程がきちんと取れないのが問題なの? (両方ですね)

⑥ 花野 じゅりあ(86期)  カーミラ ☆☆☆
いつもお綺麗ですね。私なら、絶対にこっちを選びますけど。

● 個人的萌えポイント
「王家ロス」のリハビリ中。17日まで観劇の予定もなく、(つい「王家Blu-ray」に手が伸びそうになるのを我慢して)スカステで録りためた作品を観ようとしていますが、やっぱりまぁ様になってしまいました。

まぁ様、昔から、挨拶はしっかりとしてるんですね。カーテンコールで、にこにこしているだいもんとの並びがいいです。みりおんはまだ入団前かー。

蒼いくちづけ