雪舟から始まる日本の水墨画の最終形が等伯の
松林図である事を再度認識しました、雪舟の線
描の明瞭な輪郭が一切ありません、面と線の束縛
を越えた空気感が漂っています、牧谿を手本に
して、新たな日本流を確立した、世界最高峰の
絵画です、松林図が日本にある事に感謝、感謝
です、
白黒の濃淡と様々な筆を使い分けただけで描か
れた、朦朧とした風景は正に日本のテロワーズ
です、限りない奥行きと、限りない広がり、正
に日本の国宝です、最晩年に残した松林図と最
盛期に描いた楓図此の二点が日本の絵画の最高
峰です、日本の絵画の最も特徴的な「余白」を
創造したのが長谷川等伯です
やはり国宝展で最も感動した日本の遺産でした。