なるほど京都1081ー国宝展の印象/9ー室町の大名物「曜変天目」とは? | hiroyukikokaのブログ

hiroyukikokaのブログ

ブログの説明を入力します。

本来は中国の茶の産地、天目山の寺院で使われて

いた茶碗の中で、窯で焼かれた時に星の様な模様

ができたもを「曜変」と名付けて東山御物の中で

最高級の大名物で日本にしかなく、それも、本当

の曜変は国宝三つだけです、

本来、窯で焼かれたときの突然変異は「窯変」と

言いますが、天目だけは光り輝くと言う意味から

「曜変」と書きます、日本ではこの窯変が珍重さ

れ、失敗ではなく、偶然の産物として珍重されま

した、備前の火襷(ひだすき)等が代表です、

天目の漆黒の釉薬に光り輝く星空を思わせる景色

はやはり人知の及ばぬものがあります、しかし

侘び茶の進化は違った方向に進み、華麗から質素

に変換します、最終、利休は漆黒の一色に至りま

す、黒楽茶碗です、景色とは一体何なのでしょう。

今回の曜変天目は油滴天目と言われる物で全体に

斑点が浮かび上がった景色のものです、

因に国宝の茶碗は八椀だけでその内の五椀が天目

です、国産の茶碗は二椀で朝鮮産が一椀で井戸茶碗

「喜左衛門」です、唯一作者が解っているのは、銘

「不二」の本阿弥光悦作です。