後見騒動日記 | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

横浜 コーディアル司法書士 所博之

LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

オリンピックが開催されるのに1都3県では無観客試合となり、サッカーの試合会場となっていた「横浜総合国際競技場(日産スタジアム)」のある弊所の界隈では、寂しさが漂っています。

 

街のボランティアの方々が、オリンピック開催及び観客のお出迎えのために、新横浜界隈の側道には多くの花を植えていましたが、それもこれで終わってしまうのかと思うとなんだか切なくなります。

 

 

さて、今回は、後見業務での騒動の紹介です。

以前、68歳の方でアルコール性認知症で施設へ入居したものの、アルコールを絶ったことで、認知機能が改善し、高齢者ばかりの施設から出たい一心で施設からの脱出を試み、新幹線で横浜から実兄が住む広島まで行きましたが、広島駅で鉄道公安官に身柄を確保された方が居ました。

 

アルコール性認知症は一時的なもので、アルコールを絶てば認知機能が改善するということを学んだケースです。

 

今回のケースは認知症ではないですが、せん妄状態に陥り、不安や恐怖から警察や救急車を呼んでしまうというものです。

本人は要介護5、独居、胃瘻での生活のため、朝、昼、夕方までは大丈夫なのですが、夜になり自宅で一人になるとせん妄症状が現れるようです。

 

そのため、夜10時頃に、ちょうどその頃、横浜では大きなヘビが脱走していたためでしょうか、「ヘビに足を噛まれた!」といって救急車を呼びました。

その際、救急隊員から私の携帯に電話があり、「足を噛まれた傷もなく、何ら異常はないので、このまま署に戻ります。」との報告でした。

 

翌日、「勘違いで大変迷惑をかけました。かなりもうろくしました。」と、本人からお詫びの電話が、私の携帯にかかりました。

笑ってしまいそうでしたが、その時は本人は必死だったと思われます。

 

また、夜中の2時頃に、普段はヘルパーさんや訪問看護、医師等が出入りするため、キーボックスを使用していますが、「玄関先で、キーボックスの番号を教えろと言っている不審な男がいる!」と言って警察を呼びました。

 

このときも、私の携帯に警察官から電話があり、本人の事情を説明しました。

警察も、いたずら電話なら出動しないでしょうが、本人は必死だったので駆けつけたのは仕方がなかったのでしょう。

 

他にも、「車椅子から転げ落ちて足が痛い。」と言って、救急車を呼び、病院に運ばれたものの、何ら異常はなく、介護タクシーで自宅まで運ばれたことが、夜中に2度、3度続き、デイサービスでお世話になっている介護施設のヘルパーさんとも、困惑していました。

 

その後、後見人である私が介護施設から保険証を預り、救急病院からの100%の医療費請求を、通常の保険適用にしてもらうなど、煩雑な手続きが必要となりました。

 

そもそも本人が、老人ホーム等の施設入居を望めば問題ないのですが、あくまで、自宅での生活を希望し、夜一人で過ごすために起きてしまう騒動です。本人は、まだ66歳と若いため、自分の親世代と同じ高齢者が多い老人ホームに入れてしまうのは、認知症ではないだけに戸惑っています。

 

最近はデイサービスでのお泊りを希望することが多くなり、警察や救急車の出動はなくなっています。

今後どのような対応が本人にとって適切なのか、施設とも連携をしながら探っていきたいと思っています。

 

 

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