どこか外食に行こうとしていた時だったと思いますが、「藤沢中学校」の横を通って、新幹線下に向かう道路にて

 

私「ここでお父さん(私)は猫を拾ったんだよ。手のひらに乗っちゃうくらいのちっちゃい猫が、自転車に乗ってたお父さんに向かって『ニャーニャー』って鳴いててさ。」

 

と子供たちに話をしました。

 

 

 

このブログでは何年かに一度くらいのペースで「シュウトとの思い出」として高校時代に拾った猫のことを、記事にしていますが、今回は「子供とのやりとり」があったので、その角度から記事にさせてもらいます。

 

 

私「お父さんが高校3年生の時に、朝学校(本庄早稲田高等学校)に行ってる途中で、畑の中から、こんなにちっこい猫が『自転車の乗ってるお父さん』に聞こえるように『ニャーニャー』って鳴いていたんだよ。それでお父さんは遅刻しそうな時間だったから、『もう間に合わないな』って急いでいくことを諦めて、その猫に餌をあげることにしたんだ。」

 

子供「学校行かないで?」

 

私「いや、『1時間目には間に合わないから、遅刻していって→2時間目から授業に出よう』と思ったんだよね。だからまずは腹が減っているであろう子猫にもっていっていたお弁当(麦飯をもっていってましたね・・・冷えた麦飯は食えたもんじゃなかったけど・・・)をあげて

 

→私『腹満ちたろ。俺は学校に行くから・・・じゃ~な』って自転車で行こうとしたら、また子猫が道路の脇からめちゃくちゃ鳴いてさ・・・

 

『行かないで!』って感じでめちゃめちゃ鳴いてて・・・『僕を飼って!』って気持ちだったのかな・・・

 

だからお父さんはその猫を拾って飼うことにしたんだけど、拾う前にやることがあって

 

→その猫が『近くの家の飼い猫ではないこと』を確認するために、確かそこの家に猫を抱っこして聞きに行ったんだ。」

 

子供「え~すげ~~~」

 

私「そしたら、そこの家のおばさんが

『最近捨てられたみたいで鳴いてるのよ。かわいそうにね』

って言ってたから、捨て猫であることが確定して、うちで飼うことにしたんだ。」

 

子供「でもお父さん学校あったんでしょ?休んで帰っちゃったの?」

 

私「いや、1時間目はあきらめたけど、2時間目から授業に出るために自転車の前かごに子猫を入れて学校に行ったんだよ。ちっちゃい猫だったから前かごにおとなしく入ってたんだけど、その状態で登校って危ないよな。」

 

子供「うん、お父さんやばいね・・・でも子猫がかごに入ってるって想像すると可愛いね」

 

私「うん、可愛かったんだよな。それでお父さんの学校は遠かったから、拾った場所から30分くらいかけて学校に行ったんだよ。」

 

子供「ヤバっ!でも授業中どうしたの?一緒に出たの?」

 

私「そうなんだよ、さすがに授業に一緒に出ることはできないから困ったんだけど、お父さんは『生徒会の友達』と仲が良くて、休み時間とか昼休みとかに『生徒会室』に行くことがあったから、その部屋に子猫を勝手に入れておいて、2時間目からは授業に出たんだ」

 

子供「やっぱりお父さんやばいね・・・」

 

私「確かに『勝手に入れておく』はやばいね・・・でも、ここから事件が発生しちゃったんだよ・・・

お父さんが1時間授業に出ている間に、

自転車の前カゴに乗ってるときとか学校の中にだっこして連れて行ったときには、一切鳴かなかったのに、『一人ぼっちになった猫』が『捨てられた』と思ったみたいで、めちゃくちゃ鳴いちゃったみたいでさ・・・

お父さんの学校は『掃除をしてくれるおじさんおばさん』がいて掃除をしてくれてるんだけど、そのおじさんとおばさんに見つかっちゃったんだよ。それで生徒会のみんなに報告されて・・・

生徒会の友達から『ざきさん、生徒会室に子猫が入ってたみたいなんだよ』って教えてもらって

 

→私『ごめん、学校来るときに子猫を拾ったんだけど、授業に連れてくわけにもいかなかったから、休み時間に俺が勝手に生徒会室に入れちゃったんだ・・・申し訳ないm(__)m』

→生徒会の面々『ざきさ~ん!』

となっちゃんだよね。」

 

子供「掃除してくれる人がいるっていいね。でも猫が見つかって怒られたんじゃないの?」

 

私「うん、生徒会の友達から『なに勝手なことしてるのよ』くらいの軽い注意はあったけど、学校とかにも特に怒られなかったと思うんだよね・・・お父さんが行ってた高校はめちゃくちゃ自由でいい学校だったからさ。」

 

子供「へ~、そうなんだ」

 

私「でも、2時間目に猫が見つかっちゃったことで問題も発生して・・・『残り2時間猫をどうするか(たしか半日の日だった?)』となったわけだね」

 

子供「どうしたの?」

 

私「服の中に子猫を隠して授業に出たんだよ。」

 

子供「やっば!先生に見つからなかったの?ほかの友達とかは知ってて黙っててくれたの?」

 

私「うん、これが頭のいい猫というかすごくてさ。お父さんの学校は授業のたびに教室を移動して、席は自由だったから後ろの方の席に座ったんだけど、休み時間には机の上で暴れていた子猫(めちゃくちゃ可愛い)も、授業が始まってお父さんが服の中に隠しているとすぐに寝ちゃってさ。1時間×2も鳴きもしなければ服から出ることもなく無事に過ごしたんだよ。」

 

子供「すげ~~、先生にはバレてなかったの?」

 

私「う~ん・・・お父さんはバレてないと思ってたんだけど、後で友達に聞いたら『先生はわかってたみたいだよ』って言われたから、先生も見逃してくれたんだろうね。お父さんが行ってた学校は自由だったからね。」

 

子供「すごいなぁ、服の中に子猫を隠して授業を受けるなんて考えられないよ。」

 

私「うん、お父さんの学校じゃなかったら絶対無理だったけどね。でも、そこからまだいくつか問題があったんだよね・・・

お父さんの家には猫が5匹くらい飼われていたから、『元からいる猫』と『後から来た猫(拾った猫)』で喧嘩したりすることもあるし・・・」

 

子供「学校の帰りはどうしたの?また自転車に乗せて帰ったの?」

 

私「ううん、帰りは危ないと思ったから、ババ(由美子)に迎えに来てもらったんだ。

『子猫を拾ったから迎えに来て』って言ってさ」

 

子供「え?ババは迎えに来てくれたの?」

 

私「うん、電話した時はババも『うちには猫がいるから新しい猫は飼えないよ!』とか言ってたんだけど、めちゃくちゃかわいい猫だったから、一目見たらメロメロにする自信があったからさ。」

 

子供「ババ優しいもんね」

 

私「まぁ甘いんだよね。それですごかったのは拾ってった子猫でさ。帰って家の中にいれたら、大きな猫(5匹ぐらい)に向かってめちゃくちゃあらしを吹いて『シャー!』ってなってさ。

片手に乗るほどの子猫が、『俺はこの家で飼ってもらうんだ!邪魔するな!!』って感じで、威嚇したんだよ・・・来た立場なのにね・・・

家にいた猫たちも基本的にやさしいから、すぐに仲良くなっちゃってね。

でもその子猫の『道路わきで鳴いてお父さんを呼び止めた時』と『家にいる先住猫たちにあらしを吹いた時』には『生きるんだ!』って気持ちを感じたよね。」

 

子供「その猫はもうババの家にいないの?」

 

私「うん、お父さんが高校の時で20年以上前のことだからね。その猫は病気で3年ぐらいして(大学3年生)の時に死んじゃったんだけど、拾っていかなかったらもっと前に死んじゃっただろうし・・・お父さんのいい思い出だよね。」

 

ってなやりとりがあったんですよね。

 

 

いい思い出であり、私にとっての武勇伝的な物語であり・・・

レア体験の誇りですね。