懐かし4チャンネル機どっこいまだ飛ぶホバ比較 | もう飛ばせないRCヘリフライヤー

もう飛ばせないRCヘリフライヤー

ドローンに追いやられ 航空法で禁止され パーツの在庫はなくなって

Esky E004(購入日:2007.05)

Esky ROBINS(ロビン 2007.07)

WLtoys V915 LAMA(2014.12)

WLtoys V911(2012.08)

 

以上4機を部屋の奥の奥から引っ張り出してホバ比較してみた。とはいってもEsky機はほぼ原型をとどめていないので意味があるのか疑わしいけど。すくなくともヘッド構造は発売当時のままだ。

 

今回作成した比較動画

 

当時のブログ記事と関連動画
E004(2007.05)


 

 

 

ぼくのヘリ趣味人生でもっとも長く付き合った機体だ。これを飛ばしてると4CH機(固定ピッチ機)が本当に好きになる。ギスギスしていない癒やしのフライトが味わえる。

 

この時代Esky(イースカイ)社のヘリがずいぶん売られた(2006年~終了はわからない)

ぼくもCP2(可変ピッチ機)、このE004、ロビン22、キング2(可変ピッチ機)と4機所有していた。しかしちまたの評判はイマイチで「アヤヘリ」などと揶揄されていた。怪しいヘリのことだ。つまりうまく飛ばない低品質機体ということである。しかしご覧の通りそんなことはない。

ぼくはEsky機がなぜ「飛ばないアヤヘリ」と呼ばれるのか知っている。

 

ヘリはお金のかかるラジコンという位置づけだった。そこそこ裕福なおじさんや坊っちゃんがやる趣味で、彼らはいい先輩のいるクラブで仲間通し知識や技能を共有しながら、ちゃんとした飛行場で飛ばしていた。

ベテランの選ぶヘリはたいてい国産かアライン(台湾製)製だった。そりゃそうだ、優秀なラジコンヘリの仕組みを完成させたのは日本人だったから。

もちろんよく飛んだ。それは機体のクオリティーということもあったが、多くは先輩各位の指導が行き届いていたからだ。そして先輩諸氏はおもちゃっぽい中華Esky製は選ばなかった。というより存在さえ知らなかった。

 

一方でちょっと冒険好きでお金も余りかけられないフライヤーもいた。安価なヘリを購入して「ラジコンヘリってどんなもんなのかなー」という好奇心の塊のド素人だ。

ちょっと金額の話をしておこう。可変ピッチ機のアヤヘリRTF(すぐ飛ばせるセット、レディートゥーフライ、サイズは300か350だったろう)は3万円台だったと思う。もちろん送信機付きだ。いっぽう国産やアライン製(450サイズ)は送信機をつけると最低でも8万円前後したと思う。

 

ズブの素人で教えてくれる人もなく一人で、手探り状態で学んでいこうという勇気あるフライヤーを一人フライヤーという。ネットの情報交換も十分でない環境で、ホバリングの初期設定もできない入門者が狭苦しい空き地で「エイヤっ」とスロットルをいれる。ローターが地面をバリバリぶっ叩いて壊れる。2回目のフライトはパーツが曲がってるからもっと飛ばない。どんどん飛ばなくなる。しかし本質的な理由はわからず、みずから「アヤヘリ」を生み出してしまう。

 

もし十分な知識と技能があるフライヤーが、飛ばす前にじっくり調整をして、いい環境で飛ばせば国産製に劣らぬ遊覧飛行が出来たのだと思う。中華製の安価なアヤヘリは必ずしもアヤヘリではなかったのだ。ただ特殊な環境にあった入門者の受け皿になってしまった運命の呼称だったのだ。

 

 

 

ROBINS(ロビン 2007.07)

 

 

 

ラジコンヘリだけではないだろうが「対面操縦」という大きな壁がある。FPVなら右は右、左は左だけど、外から機体を見て飛ばすラジコンでは自分の顔と機体の先頭が同じ方向のときこそ右は右、左は左が通用するが機体が180度回転して向き合ってしまうと、それは逆になる。これが対面操縦だ。

 

やってるうちに慣れてくるのだが、慣れるまで墜落を繰り返す。いまならシミュレーターがあるので、それほど壁は高くないが当時は使いやすいシミュレーターがなく実機で習得するしかなかった。

そのとき穏やかにトレーナーとして飛んでくれて壊れにくい機体、それがぼくにとって同軸反転機ROBINSだった。

だいたい半年くらいで不自由なく対面に持ち込めるようになった。

 

 

WLtoys V915ラマ(2014.12)

 

 

 

しばらくヘリをやってるとスケールに興味を持つようになった。

ヘリは8割以上がアクロバット(3Dフライト)ファンだろう。残りがスケール愛好家だ。なぜスケールを選ぶか、これはぼくの場合だけど、3Dフライトは怖かった。450サイズなら大怪我、500だったら死亡事故もあり得るほどローターがビュンビュン回った。ぼくはそれがとても怖かった。臆病者には450以上の3Dフライトはできない。

 

それと3Dは墜落のリスクが大きく、それを修理したり機体を買い替えたりするお金がなかった。ハードランディング5000円、普通墜落2万円と言われていた。機体を大切に使うには遊覧飛行で楽しむしかなかった。だいたい3Dフライトは難解だ。

 

3つ目に、これはかなり本質的な問題だが、ぼくはラジコンを模型の趣味と捉えていた。模型って実機を小型にしたモデルってことですよね。飛び方もカタチも実機がベースにあるべきでしょ。このラマなんか安価なスケールの代表格だった。

 

3Dフライトはヘリというより「フライトギア」に見えた。

3Dフライトをやる人は目立っていてかっこよく羨ましかった。

 

 

WLtoys V911(2012.08)

 

 

 

ぼくは車がダメで遠出が出来ない。そんなこんなで知らず知らずに室内機に興味を持った。自宅で仕事をやっていたが、仕事の合間に気晴らしにフライト、なんていうのんきなスタイルが楽しかった。

 

V911は非常に安定していて、同じ4ch機で以前のEsky機と比べると雲泥の差だ。ジャイロは同じ1軸だから、ヘッド構造に由来したものだろう。ベル型とかヒラー型とかいうけど、ぼくはいつかフライバーをローターに対して直行させないという特許が取られたという噂を耳にしたことがある。

実際のところはよくわからないけどこれなら6軸ジャイロは必要ないんじゃないかな思ったりする。

 

 

ビデオサーバーに思う

今では動画サーバーといえばYouTubeかニコニコ動画が当たり前なんだけど15~6年前は そういうものがなかったか、あるいはまだ使いにくいというか実験的というかそんなような時代だった。
でもビデオサーバーがまるっきりなかったと言えばそんなことはなくて、国産のビデオサーバーが2つか3つはあったように記憶している。


ヘリコプターの様子を伝えるのはやはり動画でなければダメなのでそういうサーバーを利用するんだけど今となってみると全部それが閉鎖されているという状況だ。

昔の記録の方が貴重だから当時の動画が全滅してしまったのは本当に悲しい。日本のビデオサーバーってだいたいこのようにいい加減な感じだ。そこいくとYouTubeなんかは長い間じっくり運営してきて偉いもんだと思ってしまう。


今となっては十数年前のブログの投稿を見ると、埋め込まれた国産のビデオサーバーの動画に変わって下のようなへんてこりんなURLが書かれていてリンク切れだ。
つくずく無責任だなって思ってしまう。