システム開発現場のオラ系PMのプチアドバイス

システム開発現場のオラ系PMのプチアドバイス

金融機関のITシステム開発のPM(プロジェクトマネージャ)
の視点で気づいたことを書いています。

システムやマネジメントだけでなく、
幅広いテーマで気の向くままに書いています。

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マネージャーやリーダーは、メンバーと利害が対立する。

そして、どうしてもマネージャーが優位な立場につけ、何かにつけ論破したり、
指示に従わせたりすることが多い。

進捗会議などで、
「どれだけ遅延している?原因は?リカバリー策は?本当にリカバリー可能か?
 その根拠は?」
とメンバーを尋問攻めにしすぎると、メンバーは質問されたくないあまり、
不利な情報を隠すようになります。

そのような状態に陥らないためにどうすればいいかというと、
負けるが勝ち、という発想です。

いつもマネージャーやリーダーのあなたが、メンバーを論破して勝つのではなく、
わざと負けて、メンバーに勝ちを譲ってあげる。

全戦全勝を目指すのではなく、1勝2敗くらいのペースでいいです。

ただし、1回の負けよりも1回の勝ちに効果をもたせる、
つまりトータルではマネージャーのあなたが勝っている必要があります。

ギャンブルに例えると、トータルでは1勝2敗。
2敗で5000円負けているが、
1勝で10000円勝てば、
トータル5000円の勝ち(利益)になります。

いかに効果的に勝つか?

この考えを頭の片隅においておくことをオススメします。

新入社員が上司や初めてのお客さんに説明や報告をするとき、

「変に思われないか?」

「わかりにくくないか?」

「この内容で怒られないか?」

などと、いろんなリスクを想定すると思う。

それらの根底にあるものは、ほとんどの場合、
失敗して恥ずかしい思いをしたくない、
だと思います。

ですが、新しいことに取り組んだりすると、誰でも失敗するものです。

失敗しないレベルのことをやっていても成長スピードは遅くなります。

そのため、新しいことに取り組むときには、
ある程度は失敗して恥ずかしい思いをしてもしかたない

と覚悟しておくとよいでしょう。

最終的にあなたの価値を周囲の人に認めてもらい、信頼を得ることが
できればはじめの失敗などなんでもなくなります。

短期的に恥ずかしい思いをすることは受け入れ、
長期的にあなたが必要とされる人材になればいいと思います。
自動車学校に通ったことがある人なら覚えている人もいるかもしれませんが、
「だろう運転」はダメ、「かもしれない運転」をしようと習ったのではないでしょうか。

「たぶん人が飛び出してこないだろう」
「たぶんスピード出しても急カーブはないだろう」
と、自分に都合よく考える運転のことです。

このような習慣を繰り返した結果、
「まさか人がいるとは思わなかった」
「まさか下り坂で急なカーブがあるとは思わなかった」
というような思わぬ出来事や危険な事故が起きたりします。

ですので
「人が飛び出してくるかもしれない」
「急カーブがあるかもしれない」
とあらゆる「○○もしれない」というリスクを想定して、
運転する「かもしれない運転」が推奨されています。

システム開発も自動車の運転と同じです。

このテストケース数でシステム障害は起きないだろう

でなく、

このテストケース数だとシステム障害が起きるかもしれない

と考え、障害予防、品質向上のため効果的なテストを実施し、
未然に防ぐ努力を徹底する
とよいでしょう。

短期的に見れば、障害予防のため全網羅するテストケースや
全バリエーションデータでのテストは、時間がかかります。

しかし、長期的に見れば、最低限のテストケースで、あきらかにテスト不足で
突発的に障害が多数発生するより、テストケースを十分すぎるほどやり、
ほとんど障害が発生しない状態の方が、トータルの作業工数は
少なくなります。

ほとんどの人は、目の前の時間が欲しくて、最低限でテストを済ませますが、
長期的にもっとも時間が手に入るのは、十分すぎるテストで品質をあげた場合です
経験してきたプロジェクトやスキル、そして育ってきた環境が
違えば違うほどお互いの認識を合わせることは難しいです。

連想ゲームをやってみましょう。

たとえば、あなたは「赤」と聞いて何を連想しますか?

真っ赤なバラ
太陽
情熱
恋愛


パッと脳裏によぎるイメージは人によってさまざまです。

ビジネスにおいても同様に、1つの単語、1つの文章から連想する
イメージは人によって異なる場合がほとんどです。

特にIT業界などで目に見えないシステムの話をしていると、
話を聞く人が多ければ多いほど、共通認識をもつのが難しいです。

共通認識をもつため、噛み砕いた説明を何回もして、
ヘトヘトになった経験もある人が多いでしょう。

なので不特定多数が集まる進捗会議などでは、
なるべく可視化して資料という形でイメージを共有するのがいいと思います。

言葉で説明したら2分かかるが、A4の紙に手書きイメージを、
共有しながら話せば15秒で終わるかもしれません。

準備をする必要はありますが、会議で発言する時間はより少なく、
聞いている人はよりわかりやすくなるので、会議出席者全員の
時間の節約になります。

もしどうしても資料を用意する時間がなくとも、3分かけて口頭で
ダラダラしゃべるよりホワイトボードや資料の裏側の白紙箇所にイラストを
書くなど、緊急時にも伝えたいイメージを瞬間的に描けるとよいと思います。

周囲の人を観察して思うのですが、ほとんどの人は、
自分自身の守備範囲以外の業務を知らないです。

営業部の人なら、得意先には詳しいが、仕入先のことは詳しくない。
購買部の人なら、仕入先には詳しいが、得意先のことは詳しくない。

別に守備範囲以外の範囲に詳しくなくても、
直近の日常業務には差し支えないとは思います。

しかし、長い目でみれば、自分の守備範囲を本来の業務の枠を飛び越え、
徐々に拡大しておくとよい
でしょう。

なぜなら、守備範囲を超える知識があると、思わぬところで役にたったり、
周囲の人から一目おかれる存在になるからです。

経営層から見ると勉強熱心で優秀な社員だと評価されます。

また、自分自身の知的好奇心を満たすためにも、少しずつ知識や
デキることを増やしていくことは大切だと思います。

このように、自分の守備範囲以外の知識や経験を積むと得だらけなので、
少しずつ守備範囲を拡大していくとよいでしょう。

また、お客さんと打ち合わせしていると、お客さん自身も、
お客さんの勤務先の会社がどんな会社と取引しているか知らないことが多いです。

そのため、お客さんの担当業務の一歩外くらいの範囲で関係ありそうな取引先
について事前に調査し、情報提供すると、喜ばれることがあります。

お客さんよりお客さんのビジネスに詳しくなる

お客さんよりお客さんのビジネスに詳しくなるととても信頼されるので、
長期にわたって、得意先となってくれる可能性が高まります。

また、ビジネスうんぬんぬきで、人は誰しも知識欲なり向上心を持っているため、
家族や友人や恋人に対しても守備範囲の一歩外の知識を提供するように
心がけると良い人間関係が築けると思います。

今週から新入社員が入ってきて、フレッシュな環境になり、
いろんな刺激をうけている人もいるかと思います。

私は毎年、新入社員の発想力や知恵に刺激を受けると同時に、
新人研修の内容について興味深く聞くようにしています。

なぜなら、社会人経験を積むにつれ、新人研修で習う、
基礎の基礎をおろそかにしがちなためです。

建築に例えると、基礎が頑丈でないと超高層ビルは建てられません。

基礎が世界一盤石だからこそ世界一高いドバイのブルジュハリファが建つ。

人間も建築と同様、基礎の基礎が盤石だからこそ、どんどん高い目標が
達成できる


基礎の基礎がボロボロな状態では、ショボイ目標しか達成できないです。

もしあなたが研修担当だったりした場合、この時期、
新人研修と同様の内容をほとんどの従業員に注意喚起することをオススメします。

・人の話を感情移入して聞く

・ホウレンソウの質とスピードを一貫して一定水準以上保つ

・メールの件名を誰が見ても一目瞭然にする

など。

危機的状況になって、お客さんからクレームもらってから対応するようでは遅すぎます。

また、新入社員とコミニュケーションをとるのも含めて、彼ら彼女らの
研修内容を興味深く聞くのも大切だと思います。
何かにつけて「できない」を連発している人がたまにいます。

そのような人を観察していると、「できない」という口癖が頭の大半の占めている
ため、何もかもできないと思ってしまっていることが多いです。

しかし、どうしても仕事上やらなければダメだというプレッシャーを
感じると、必死になってやり遂げる場合もあります。

なぜなら、「やらねばならない」と感じた瞬間、「できる/できない」
などはまったく考えず、やり遂げることしか考えないためです。

「できない」「無理だ」と自分では思っていても、
他人から仕事を強要され絶対に断れない場合はできてしまうのです。

これは仕事に限らず、人生のすべてにおいて同様です。

仕事以外の人生におけるチャレンジでも、あなた自身が「できない」「無理だ」
と思っても、家族や親友、恋人から「絶対できる」と後押しされれば
やり遂げてしまった経験はないでしょうか。

人間は単純なので、ちょっとした思い込みを信じてしまいます

何事も安易に「できない」と思っているとチャンスを逃してしまいますし、
家族や親友や恋人の後押しがないとやり遂げれないのは効率が悪いです。

人生においてほとんどのことは実現可能であるため、安易に「できない」と
言ったり思ったりせず、なんでも「できる」と信じ込むようにすることをオススメします。

教えられた通りに作業をやるのがうまい人がいます。

もちろん教えられた通りに完璧にマネしてやるのは、作業内容にもよるが、
とても高い模倣能力、集中力などが要求されるため、すごいと思います。

ただ、教えられた通りにソツなくこなすだけでは損をしてしまいます。

なぜなら、教えられたやり方よりも、もっと超効率的に、品質の高い成果物
を作成でできるやり方が必ず存在するからです。

世の中はよりよくなる方向に進む(※1)のが大原則です。

移動手段を考えても、徒歩→馬→自転車→自動車→飛行機→宇宙船…
とより速く移動できるように進歩しています。

通信手段を考えても、手紙→電話→インターネットメール…
とより速く通信できるように進歩しています。

ですので、すべての物事はよりよくなる方向に進むと信じ、
教えられたやり方よりも必ずより速く、より品質が高くなるやり方が
あるはずだと探し続けるとよいでしょう。

短期的にはより効率的なノウハウが見つからなくとも、長期的にみると、
必ず最短最速でできるノウハウが見つけることができる
と思います。


※1:今日は4月1日ですがウソではありません 笑
今まで、自分より専門知識の少ない人や新入社員などの話を聞いて、
「全然理解していない」と思うことがあったでしょう。

もちろん、専門知識の少ない新入社員が、話の本質を理解しないまま、
話していることも多々あります。

このような場合、「話していることがわからない」と指摘だけを
するのはやめた方がいいです。

なぜなら、専門知識の少ない新入社員は、指摘を受けても、何が原因か、
どうやって改善したらいいかわからないためです。

この状態で、都度悪い点を指摘し続けても、センスのある新入社員
以外は、自己改善できず成果がでないままで、怒られ続けるだけです。

そのため、あなたが専門知識の少ない新入社員と対峙する場合は、
相手がカタコトの外国人だと思って会話するといいです。

あなたの基準で「日本人なら、新入社員ならこれくらい知っている」
と決めつけずに、なるべく噛み砕いて説明してあげましょう。

あとは相手のレベルや成長に合わせて、会話内容をチューニング
していけば、あなたと新入社員の間でよい関係を築けると思います。




打ち合わせなどで議論が白熱すると、お互いに言いたいことを
言っているだけの状態になることがあります。

このような時に、いくら相手を説得しようと自分の意見を整理して
話したところでうまくいきません。

なぜなら、あなたと相手では1つの単語、1つの文章において、
異なる連想をした結果、認識のズレが生じている
ためです。

例として、連想ゲームをしてみましょう。

あなたは「花」という1文字から何を連想しますか?

赤い、という色を連想するか、

たんぽぽ、という花の映像を連想するか、

いい匂い、という花の香りを連想するか、

人それぞれ異なる連想をするはずです。

日本人同士でもこれだけ連想が違うため、外国人と話す場合は、
もっと異なる連想をしていると思った方がいいでしょう。

ですので、人と話す場合はあなたと相手の連想があっているか?
絶えず確認しながら話すようにすることをオススメします。