今年で15周年を迎えた、東京ジャズ2日目の夜の部に行って来ました。

 

最初の2組は、途中で気を失ってしまったが、トリを務めたミッシェル・カミロと上原ひろみのデュオが素晴らしかった。

 

何であんなにエキサイティングに弾いているのに、2人のリズムが全くズレないんだろう。

対面で目線を交わしながら即興で音を生み出していくの天才達。

不思議だ。

 

それぞれがピアノの上に置いてある譜面には何が書かれているんだろう。
ただのコード進行なのか、メロディまで書いてあるのだろうか。あの譜面を見ながらあんな演奏が出来るなんて。

不思議だ。

 

そして演奏中に、大画面の液晶に映る度に気になったのがカミロのヘアスタイルだ。

大仏のような、パンチパーマのような、黒いふりかけをかけたような感じ。

あれはいったいどんな細工がしてあるんだろう。

不思議だ。

先週、去年の秋まで一緒に部署で働いていたMちゃんのお父様が亡くなったとの訃報が、社内のネット上掲示板に載りました。

ご供花・ご供物等はご辞退なされますとの事でしたが、部署で取り纏めて香典を送りました。

週が明けて出社したMちゃんが私のところに来て、「色々とありがとうございました」って言葉を添え、渋い緑色の手提げ袋に入った香典のお返しを届けてくれました。

そのすぐ後です。

今度は同期のFくんが私のところにやって来ました。

「はい。これ。」といって渡された箱には「内祝い」の熨斗が付いています。

そうそう。1ヶ月ぐらい前に、彼には女の子が生まれて、仲間内で御祝いを送ったんだった。

アラフィフで初めて子供が出来るって、とっても御目出度い事ではありますが、10歳になる頃にはもう父親は還暦って、他人事ながらちょっと微妙かも。。

「ありがとうね~。」「子育て楽しんでね」って一言ずつ会話を交わして、すぐにFくんは去って行きました。

淡いピンク色の包み紙の内祝いの品。

仕事が終わるまでどこに置いて置こうかと思って机回りを見渡すと、さっき受け取った香典返しの緑の手提げ袋が目に付きました。

「ま、ここでいっか。」と思って緑色の手提げ袋にピンクの包みを入れました。

うーん。。香典返しと内祝いの品が一緒の袋に入ってるって、何だか縁起悪い??

同期のFくんに対してはちょっと後ろめたい気分でしたが、まあ本人は知らないからいいでしょう。


小学校時代の同級生「みっちゃん」のお通夜に出席した帰りの道、モノレールからJR、そしていつもの都営地下鉄に乗って最寄りの駅に着きました。

駅から家まで歩いている途中で気が付きました。「あっ。しまった。」

みっちゃんのお通夜で受け取った香典返しを、最後に乗った都営線の網棚に忘れてしまいました。

気が付いたのがもう家のすぐ近くだったので、一瞬諦めようかと思ったのですが、カメラマンのみっちゃんの香典返し。

何となくですが、受け取らないといけない気がしてこれは取りに戻ろうとすぐに思い直しました。

歩いて駅まで戻ると時間がかかると思い、普段はあまり使わないマンションの駐輪場に置きっぱなしの自転車に乗って駅まで戻りました。

改札口に行くと着いたばかりの電車から、わ~っと人が出てきています。

その人達が出きったところでそこにいた駅員さんに忘れ物をした事を伝えると

「今行った電車にお忘れですか?」

「いえ、少し前だったので駅に20時15分~20分の間に着いたのだと思います。」

家から自転車に乗る時に時間を確認したので、この質問にはすぐに答えられました。

「すると20時18分着ってのがあるので、それに間違いないですかね?」

間違いないかと聞かれると、ちょっと自信がなくなりますが、多分それだろうなって思いつつ、

「あの~、終点に着いた時点で車両内の忘れ物って確認しないんですか?」と駅員さんに聞くと

「いえ、特に確認はしません。」と即答。

あ、そうなんだ。私の降りる駅から3つ先が終点なので、そこで忘れ物として保管されるんだとばっかり思っていた私の目論見はあっさり外れ。

「電車は終点に着いたらそのまま折り返してきますので、それがずっと行ったり来たりするんですよ。忘れ物はそのままなので車両を特定出来ないと探しようがないですね。」

と続けて冷たく言われました。

もうこうなったら賭けだと思い「車両は20時18分ので間違いありません。」と言い切りました。

すると駅員さんが「それだったら終点から折り返してきて、ここの駅を20時45分着ですよ。」

iPhoneの時計を見るとその時点で20時40分。あと5分しかありません。

「じゃあそれをチェックしましょう。」という事になりました。

駅員さんがマイクを使って、駅員室になにやら連絡をしてくれます。

「では、この改札通って頂き、右に行くと駅員室がありますのでその前で担当者がいますから声かけてから指示に従ってください。」

その時点で電車の到着まであと3分ぐらいしかありません。

焦って駅員室の前まで行くと、既に別の駅員さんが待ち構えてました。

「どの辺りの車両に乗られてたか覚えてますか?」

ホームに降りる階段を下りながら駅員さんに質問をされたので、自分の記憶を辿ります。

たまたまですが、この辺に降りたなってのを憶えていたので、小走りで駅員さんとその位置へ移動。

だいたいこの辺ってところに着いた時点で「こっち側の網棚の上に置いてあると思います。香典返しなので白い手提げ袋です。」

と、ゼスチャーを加えながら駅員さんに話をしていると、そのタイミングで電車がホームに入ってきました。

段々とスピードを落とす車両を、ちょっと屈んで中を覗いていると、自分の乗っていた辺りの網棚が近づいてきました。

間もなく止まるスピードになった時にちょうど目の前に来た車両の網棚を見ると

「あったー!」

当たりです。まさにドンピシャのタイミングでした。

「これで間違いないですか?」

網棚に乗っていた白い紙袋を取ってきてくれた駅員さんが私に確認をし、無事に私の手元にみっちゃんの香典返しが戻りました。

いや~、良かった。

それにしても折り返してきた電車が、戻って来たのが奇跡的なタイミング。

これもみっちゃんが空から導いてくれたのかしらん?なんて思いながら、駅から家まで自転車を漕ぎながら考えていました。

香典返しの中には、ご挨拶文やお清めの塩以外に、みっちゃんの撮った風景写真を使ったポストカードが入っていました。