子供を褒めすぎるのも良くない | 元中学校英語教師の新米ママ。完璧ママより笑顔ママ(o^^o)Life is beautiful.

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鬱になったことのある
元中学校英語教師。
現在一児の母。
ママの笑顔が世界を変えるはず!

Pray for peace.

元公立中学校英語教師で、
鬱になって休職した経験を持つhirokoです。
今日から妊娠20週^ ^


身体がだるく動く気にならないのは
妊娠中だからなのか…
調子が良いとやる気みなぎるんだけど、
今はそういう時ではないらしい。
梅雨に入って天気も良くないし、
今は様子を見ながらゆっくりしよう。


よく、子育ては
「褒めて育てましょう」
と言いますが、褒め方にもいろいろあって
褒められるためにがんばる良い子
になってしまうとちょっと危険です。

教師時代の話。
中学1年生を担任していたとき、
初めての定期試験で、
ものすごく「良い子」が、テスト返却直後、
改ざんをしてしまいました。

空欄で✖︎がついてる箇所に
シャーペンで答えを書いて、
「ここ合ってるのに✖︎ついてます。
採点ミスです。」と言って
⭕️にしてもらうという不正行為。

彼は本当に「良い子」で、そのときは
学級委員にならなかったけど、
なってほしいと思う優等生で、
授業態度も良く、頑張り屋さん。
試験勉強もがんばっていましたが、
素直でずる賢さもない分、
容量があまり良くなく、
初めての定期試験ということもあって、
思いの外点数は低く、
60点代だったと思います。

たまたま事情があって、
他学年の先生が採点をしたので、
採点したテストのコピーを取っていて、
改ざんの事実がわかりました。

彼も改ざんはしてはいけないこと、
と分かっていました。

なぜ、彼がそんなことをしたか。

改ざんが分かって放課後、学年の先生たちに
問い詰められて改ざんを認めた彼が
泣きながら言った一言は

「お父さんに怒られると思って…」


その時に、

彼は周りからの期待に応えるため、
褒められるためにがんばり、
褒められることに快感を覚え、
自分を実際よりも大きく見せなくては
いけない、とがんばりすぎて
しまったのかもしれない、
褒められない、期待されない自分では
いけない、と自分で自分を
追い込んでしまったのかもしれない…

と思い、彼を褒めて期待を寄せていた
自分自身も反省しました。


最近、アドラー心理学などに触れ、
結果を褒めることの危険性を理解し、 
彼の出来事と一致すると感じました。

「嫌われる勇気」に
褒めるのではなく、がんばっている子供に
対して、「居てくれてありがとう」
とその存在に感謝する言葉をかける、
例え結果が伴わなくても、
がんばったことを讃える、
そんなあなたが大好きと伝えること、
が書いてあったと思います。

結果を褒めると、
その結果を出せたから褒められた
と子供は感じます。
裏返すと、
その結果が出せないと褒めてもらえない
ということ。

子供の中で、「褒められる=愛情」なので、
褒められないと嫌われていると感じ、
褒められるために、さらなる結果を
出そうとします。

テストの点数で褒められたら、
次のテストではもっと良い点数を取らなきゃ、
低い点数を取ったら褒めてもらえない、
怒られる、嫌われる、と思います。

褒めるということは幼少期の子育てから
頻繁にしてしまいがちなことですが、
「歩けるようになって偉いね」
「転んだのに泣かずに我慢できて偉いね」
「お手伝いできて偉いね」
などの言葉も、

「歩けるようにならないとダメ」
「転んでも泣かずに我慢しないといけない」
「お手伝いできる方が偉い、できないとダメ」

という風に優劣が生まれたり、
無意識に子供の中に、観念が生まれます。

我慢なんかは大人の社会でも
根深く浸透している観念で、
我慢が美徳とされていますが、
我慢しないといけない、も限界を越えると
鬱や精神病になったり、身体を壊すほど
我慢してしまったりします。

褒めることで、
褒められた人が上で、
それができない褒められない人は下、
という優劣を生み、
何が正しいか間違っているかを
植え付けることにも繋がります。

兄弟間で比較すること、褒めたり
貶したりすることも良くないでしょう。

アドラー心理学でも、
褒めるのではなくありがとうと伝える
ということを勧めていますが、

「歩けるようになった
あなたが居てくれて嬉しい」
でもなかなか歩けるようにならなくても愛してる
「転んでも泣かずに我慢するあなたも、
痛みに泣くあなたも愛してる」
「お手伝いをしてくれてありがとう」
そんなあなたが居てくれてママは嬉しい

ということを伝えていけば良いのかな、
と思います。

うまく説明できないけれど、

結果を残すことや期待に応えることを
褒めすぎると、自分が本当にしたいことを
後回しにしたり、本来の勉強の楽しさや
新しいことができる達成感よりも
褒められるため
が先行してしまい、
褒められない自分は価値がない、
と勘違いしてしまうかもしれません。


ご褒美で釣るのも同様に良くないかな
と思います。

テストの点数や成績が上がったら
お小遣いアップや欲しいものをあげる、
というのはよくある方法だと思いますが、

1度物で釣ると、その後もずっと
物で釣らなくてはいけなくなり、
その要求はさらに高くなると思います。

勉強や習い事などは本来、
本人が学びたい、知りたい、という
好奇心を満たし、達成感を得ることで
人に言われなくても自分のために自分で
取り組む物だと思うので、
褒められるからやる、
何かご褒美があるからやる、
では後々親の方も苦しくなると思います。

本人が本当にしたいこと、
学びたいこと、知りたいこと、
を大切にできるように子育てできたら、
親の方も楽かな、と思います。

そのためには親自身も
自分のしたいことをして、
自分を大切にできると良いな^ ^


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今日もお読みいただき、
ありがとうございました(o^^o)

Pray for peace.