山河に
風のかけたる
しがらみは
流れもあへぬ
もみぢなりけり
春道列樹
◯一般的な解釈
山の川に風がかけたというしがらみとは
流れることができないでいる紅葉なのだよ。
・「古今集」に志賀の山を越えて志賀の崇福寺に参る女性に出会って詠んだ歌とある。
志賀の山越えとは、京都から山を越えて大津に至る道筋。
・山河 山川 やまがわ
・しがらみ
水の流れをせき止めるためのもの。
柵と書く。
・流れもあへぬ
流れることができない
◯山口志道の解釈
この山越えは北白川から登って近江の志賀に行く道なり。
その左右に谷川あり。
白河より志賀に越える山道に添って流れる山河に、風がしきりに吹き続け
しがらみ(水溺み)となりて、流れることができないものは、紅葉の落ち葉なり。
・風のかけたる
風が吹きかけたる、風がしきりに吹き来るさま。
・しがらみ
柵と書く。
シは水の霊(タマ)
カラミは溺ミ
水(シ)溺(カラ)ミ
水が溺んで紅葉の葉が流れないの意。
◯一般的な解釈と志道の解釈の違い
ほとんど同じですね
◯春道列樹 はるみちのつらき
?〜920
文章博士。
◯崇福寺は現在は無いそうです。
崇福寺跡
この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。
山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。
鷹屋敷洋史
参考図書
・「百首正解」山口志道
・「言霊秘書 山口志道言霊霊学全集」八幡書店
・「原色小倉百人一首」文英堂
鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著
・「ちはやと覚える百人一首」講談社
漫画 末次由紀 著 あんの秀子
・「千年後の百人一首」リトルモア
清川あさみ+最果タヒ



