●幽霊が出る風呂場。
皆さんは、こんな風に思った事はありませんか?
風呂場で頭を洗っている時、ふと、
自分以外に、風呂場には誰もいないはずなのに、
後ろに誰かいるんじゃないか?という感覚。
怖がりな人は、頭を洗う時も目を開けて洗うと言うのを聞いた事があります。
では、風呂場に幽霊が出るなんて家は、あるのでしょうか?
実は、あったのです。
この話は、まだ私が出張鑑定をしていた頃のお話です。
依頼内容は、こんな感じでした。
「子供が、浴室に幽霊が出るからお風呂に入りたくないと言って困っています。」
普通、貴方のお子さんが、そんな事を言ったら、どうでしょう。
多分、
また有りも無い話をして、お風呂に入りたくないから・・・と思うかもしれませんね。
でも、
今回の相談者である奥さんは、そうは思わず、私に相談して来たのでした。
実は、
彼女にも、少し思い当たるふしがあったのです。
それは、彼女たち家族が、この家に引っ越して来た頃から始まったと言います。
彼女がお風呂に入っていると、誰かに見られている感覚があるのだと言います。
勿論、窓は閉まっていますし、風呂場に居るのは、彼女だけです。
それなのに、誰かに見られている感覚があるというのです。
でも、これは自分だけが感じるものだと思って、夫や子供達には言いませんでした。
ところが、そんなある日、
子供達が「浴室に幽霊が出るからお風呂に入りたくない。」と言って来たのでした。
以前住んでいた家では、子供たちはお風呂に入るのが好きだったと言います。
つまり、お風呂に入りたくないからウソをついたという訳では無いのです。
風呂場にまったく異常を感じないのは、旦那さんと一番上の長女だけでした。
(のちに、なぜ子供の内、長女だけが異常を感じなかったのかという
意外な理由も明らかになります)
当時の私は、怖い物知らずで、どんな依頼もすぐ引き受けていて、
この依頼も、電話を受けた15分後には、車に乗って依頼者の元に向かっていました。
場所は、東京都に近い埼玉県のある市にある一軒家でした。
私は、向かう車中の中で、運転しながら、こんな事を考えていました。
「こういう事例は、
かつて風呂場で自殺した霊が地縛霊となっていたケースがあったな。
多分、今回のケースも、それに近いものじゃないかな。」
しかし、現場に着いた私は、その考えを変えざるおえませんでした。
彼女の家は、中古物件じゃなさそうな真新しい感じの家だったのです。
実際に聞いてみると、新築した家だという。
しかも更地に。
一応、ドアを叩く前に、付近をざっと調べたのだが、
お墓とか気になる様なものはありませんでした。
ごく普通の住宅地の中の一軒なのです。
バックの中から方位磁石を取り出し、風呂の位置を調べた。
お風呂が家の南なら、霊障が起きる事もあるのだが、
ここの風呂場は家の北側にあり、問題はありませんでした。
ちなみに、出張鑑定の時は、方位磁石は必需品である。
他にも供養の道具や海の塩は、常に車に積んである。
さて、そうなると、
私が今までに経験した事の無い様な理由があるのかもしれない。
もうこうなったら、実際の現場を見ないと分からない。
私は意を決して、風呂場に入ってみる事にした。
ただ、危険を感じるほどの緊張感は無い。
なにしろ、幽霊を目撃した子供達や奥さんに危害は加えられていないし、
御主人は異常すら感じていない。
こういう場合、大人の男性にはまったく興味が無いという霊だったという事さえある。
という事で、いざ、風呂場へ。
廊下のドアを開けると、風呂場へと通じる洗面所である。
そして、洗面所に隣接した風呂場のドアを開ける。
出張鑑定の時、この瞬間が一番大事だったりする。
霊能者では無い私が、霊がいたのか判断するには、一番大事なのは、臭いである。
例えば、風呂場なのに、動物の臭いがするとか。
風呂場なのに、お線香の臭いがするとか、
ヤバめなのは、風呂場なのに腐った肉の臭いがするとか。
人間の鼻は、その場に慣れやすいので、風呂場のドアを開けた瞬間が勝負だったりする。
私は大きく鼻で息を吸い、その場の臭いを嗅いだ。
2・3回それを繰り返したが、特に悪い臭いはしない。
次に、幽霊を見たという子供達と、同じ行動をとってみた。
これも現場検証では、マストな行為だ。
子供の証言では、湯船に漬かっている時に幽霊を目撃したという。
そこで私も服のままではあったが、お湯が無い風呂に入ってみた。
当然かもしれないが、幽霊は出て来ない。
私が大人の男性で、しかも昼間だからしょうがないが。
子供の感性で、夜なら見えるのかもしれない。
次に、奥さんが感じたという誰かからの目線を検証してみた。
それは風呂から出て、体を洗っている時だったと言うので、
私も風呂から出て、タオルを持ち石鹸をぬったていで、エア体洗いをしてみた。
その瞬間である。
「あっ!!」
「こ、これは・・・・・」
後半は、
https://ameblo.jp/hirosu/entry-12617863507.html
のブログに続く。