●幸せになれない家。

 


世の中には、

 

 

そこの家に住む限り、

 

 

決して幸せにはなれない。という家がある。という事を、

 

 

始めて知ったのは、私がアメリカに行ってからである。

 

 

 

 

 

 

 

ワシントン州の住むキース夫妻が、

 

 

土地付きの家を買ったのは、今から3ヵ月前だった。

 

 

それまでアパートに住んでいた夫妻は、

 

 

郊外に格安の物件を見つけると、すぐに気に入ったという。

 

 

前の住人は、急いで引っ越した様で、

 

 

大きな棚や絨毯(じゅうたん)、テーブルなどがあり、

 

 

まるで家具付きの家の様だった。

 

 

夫妻はその家をすぐに購入し、

 

 

6歳の長女と3人で、その家に引っ越した。

 

 

 

 

 

最初の異変は、夫妻が引っ越してから3日後に起きた。

 

 

夫妻と一緒に連れて来た保護猫が、家から逃げてしまったのである。

 

 

それまでアパートで一緒に暮らしていた時は、

 

 

玄関を開けっぱなしにしていても、怖がりな子で、

 

 

逃げた事など無かったという。

 

 

3人で夜まで探したが、見つからなかった。

 

 

 

 

そして、その事がショックだったのか、

 

 

娘さんが高熱を出して、寝込む様になってしまったのである。

 

 

悪い事は続くもので、

 

 

奥さんが台所で肉を焼いている時、

 

 

ちょっと目を離して、娘さんの世話をして戻ってみると、

 

 

火が油に移ったのか、フライパンが炎に包まれて、1m位の火柱になっていた。

 

 

びっくりした奥さんは、消火器で消したという。

 

 

家が火事にならずに済んだのだが、

 

 

もう台所は、白い消火剤だらけとなった。

 

 

その後も、御主人が庭でバーベキューをしていると、

 

 

その火が芝生にも燃え広がり、家の壁を少し焦がしたという。

 

 

幸い直ぐに用意していたバケツの水をかけて、難を逃れた。

 

 

アメリカではバーベキューをする前には、バケツに水を汲んでおく家庭は多いらしい。

 

 

 


やがて、決定的な出来事が起きる。

 

 

 


2回続て起きたボヤの1週間後だった。

 

 

突然、家の水が出なくなったのである。

 

 

台所はもちろん、風呂もトイレも水が出ない。

 

 

付近を調べると、水道管が破裂していたという。

 

 

しかも、近隣の家で、水が出なくなったのは、キース夫妻の家だけだったのだ。

 

 

 


復旧には約1週間かかるというので、

 

 

奥さんと娘さんだけ、お姉さんの家に4日間泊まる事になった。

 

 

 

その時に、お姉さんに今までの事を話すと、

 

 

「それは、なんかおかしいんじゃない!」と言われ、

 

 

お姉さんの知り合いだった霊能者に相談してみる事になった。

 

 

お姉さんに付き添われて、キース夫人が相談にやってくると、

 

 

霊能者の方に、今までの出来事を話し、

 

 

その家の写真と家族の写真を見てもらった。

 

 

 

 

 

 

さっそく霊視が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊能者の方は、家族の写真よりも、

 

 

家の写真をじっと眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 


やがて、こう切り出したのである。

 

 

 

 

 

「この家には、住まない方がいいですよ。」

 

 

 

 

 

 

「多分、昔ここは、


 インディアン居住地だった地域だと思います。


 しかも、貴方の土地は、インディアンの墓地の上に建てられています。」

 

 

 

 

それを聞いて、驚いているキース夫人に、霊能者の方は更にこう言いました。

 

 


ここに住んでいる限り、


 決して幸せにはなれないと思います。


 引っ越した方がいいですよ。」

 

 

 

 

 

その後、キース夫妻は、家を買った時より安く売っぱらって、

 

急いで他の地へ、引越して行ったという。


END

 

PS.
今日現在の世界と日本の新型コロナウイルス感染状況は、下記
https://ameblo.jp/hirosu/entry-12577799889.html

アメリカも大変な事に・・・