●ゴミが行きつく先 。
このお話は、昨日のブログ(●住むと次々に病死する家)の続きです。
従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12451022658.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
私はシアトルという町に住んでいたのだが、
そのシアトルとピュージェット湾をはさんだ所に、キットサップ郡がある。
そのキットサップ郡で、不思議な事件が起きた事があった。
ある時、霊能者の所に海兵隊の御主人をもつ奥さんから相談があったという。
御主人がここに配属された当初は、一人で暮らしていたのだが、
仕事が安定すると、ここキットサップに家を建てて家族を呼び寄せたのである。
つまり、新築の家を建てて、そこに妻子と両親を呼び寄せたのである。
ところが、家族が引っ越してきて2ヶ月が過ぎようとしていた頃から、
家族に次々と不幸が訪れ始めたのである。
最初に具合が悪くなったのは、高齢だったお祖父さんだった。
ここに来てからわずか2週間後には、足腰が悪くなり、
それから寝込む事が多くなり、それから僅か2ヶ月後には肺炎で亡くなったのである。
お祖父さんの葬式も終わって僅か3ヶ月後の時、
今度はお義父さんの具合が悪くなって、仕事が出来なくなったのである。
家で寝込む生活となった。そして寝込んでから僅か2週間後に亡くなったのである。
ただ、この時、奥さんは一抹の不安を感じたという。なぜなら、
お義父さんが亡くなる直前、春先なのに、やたら「さむい。さむい。」と言っていたのだ。
奥さんは、なるべく部屋を暖かくしたのだが、
それでもお義父さんは「寒い。寒い。」を言い続けたという。
その時、彼女はある事を思い出した。それは、先に亡くなったお祖父さんも、
亡くなる前日から、「さむい。さむい。」と言っていたのである。
当然部屋を暖かくしたのだが、お祖父さんの「さむい。」は止まらなかったのだ。
その時は、まだ冬場だったので、さして気にはならなかったのだが、
お祖父さんの時と、今回のお義父さんの時の様子が余りにも似ていた。
そして、それから約3ヶ月後、お義母さんが亡くなったのである。
前の二人とは違う病気だったのだが、ただひとつ、
はやり亡くなる2日前から「さむい。さむい。」と言って亡くなったのである。
しかもまだ残暑が残る季節だったのにである。
この家に引っ越してきてから、次々と家族が亡くなる。
しかも、決まって亡くなる直前に「さむい。さむい。」と言って亡くなるのだ。
この家には、何か居る! そう感じたと言う。
絶対何かあると感じた彼女は、霊能者の所に相談にやってきたのである。
いったい新築の家に、何が起きているのだろう?
次々に亡くなる家族は、偶然なのだろうか?
霊能者の方も、何か感じたのだろう。
余り無い事らしいが、シアトルからフェリーに乗って、
キットサップ郡に出張鑑定に行く事を承諾したのである。
本当は、私も一緒にキットサップ郡に行きたかったのですが、遠慮しました。
と言うのは、当時私は留学生だったので、
アジアの留学生が、やたらと海軍の軍事施設がある所に近づくと、
スパイと間違われて捕まってしまう可能性があるかもと心配したからです。
まぁ日本人なら大丈夫だとは思いましたが、
アメリカ人からみたら、外見からでは日本人か中国人か分かりませんから。
そういう事で、霊能者の方は長男と一緒にフェリーに乗りキットサップ郡に渡りました。
私もフェリーに乗った事がありますが、車ごと乗り込めるので、
キットサップ郡に着いたら、そのまま自分の車で目的地に向かう事が出来ます。
待ち合わせは依頼者の家ではなく、町はずれのモーテルだったそうです。
安全の為に、一時的にモーテルを借りて泊まっていた相談者の奥さんと合流し、
一緒に問題の家に向かいました。
霊能者の方にとっても、キットサップ郡に来たのは初めてで、
当然相談者の家がどこだか分からないので、助手席で案内されながら向かいました。
しかし、相談者の家が近づいてきたという感覚が分かったと言います。
異様な気配を感じたそうです。
そして案の定、相談者の方が
「もうすぐです。」と言ってそこを曲がる様にと指示したのです。
着いた家には、大きな駐車場があり、トラックが何台も停まれるほどだったそうです。
さっそく玄関近くに車を停めると、車を降りた霊能者でしたが、
そこで、家の中から誰かが助けを求める声がしたそうです。
勿論、家族は今、一時的にモーテルに行っているので家の中には誰も居るはずがありません。
霊能者が車を降りた時に聞いた声は、まさしく霊の声だったのです。
一行はさっそく相談者の家の中に入りました。
しかし、家に入った瞬間、霊能者の両腕に鳥肌が立ったそうです。
霊が居るという、しるしだそうです。
霊能者いわく、この家の中でもリビングが一番霊気が強かったといいます。
しかし、皮肉なことに、
そのリビングからは、素晴らしい景色が見えるのです。
ピュージェット湾を一望にする青い海の景色でした。
そうです。この家の目の前は、一面海だったのです。
海とプラベートビーチともとれる海岸がありました。
御主人もこの景色を気に入って、ここに家を建てたと言います。
しかし、それこそがこの家の問題だったのです。
霊能者いわく、この家には、2体の地縛霊が居るというのです。
そしてその地縛霊は、海難事故で亡くなった人達で、その後流されて、
この家の前に漂流して来たのだそうです。
普通、地縛霊は亡くなった場所で地縛霊となるのですが、
海や川で亡くなった場合、流されて漂流したあげくに打ち上げられた場所に、
地縛霊となっている事が多々あるそうです。
今回の相談者の方の場合も、彼らが家を建てる以前に、
二人の死体がここの家の土地に漂流し、地縛霊となり、
その上に家を建てた為に起きた崇りだと言います。
霊能者は2体の地縛霊を光の中に送ってあげたそうです。
すると、今まで異様な気配がしていたリビングが、明るくなったといいます。
私は帰って来た霊能者の方に、今回の話を聞いた時、
彼女にこんな感想を言いました。
「怖いですね。
でも、私たち普通の一般人は、その土地に地縛霊が居るかどうかなんて分からないから、
知らないで家を建ててしまいますよね?」
すると、霊能者の方が、
「確かに、
普通の人は、地縛霊が居るかどうかは分からないかもしれないわね。
でも、注意していれば、一般の人でも家を建てる前に分かる事もあるのよ。」と言う。
「えっーー
是非教えて下さい。」 と私。
すると、霊能者の方は、2つ事を教えてくれた。
■まず1つは、そういう土地を買う前に、現地に行った時、
その土地の上に立った時、一般の方でも、
鳥肌が立ったり、異様な嫌な気配を感じる事がよくあるという。
そんな時は、買わない事である。
しかし、よく失敗するのは、土地を買うのを業者任せにして、
一度も現地を見ないまま買ったりすると、そういう気配も感じる事無く買ってします。
とにかく他人任せにしないで、自分で現地をよく見る事である。と言う。
■もう1つは、海辺や川岸の土地を買う時、
死体が漂流して来る場所は避ける事である。
そういう場所は昔から、死体が漂着していて、
今回の様に地縛霊が居たりするからだ。
しかし、普通、そこの土地に昔死体が漂流したのかは分からない。
でも霊能者いわく、注意して観察していれば分かる時があるという。
それはゴミだと言う。
例えば、ちょっとした台風やサイクロンや竜巻があった時、
海や川に大量のゴミや木々が散乱する。
そういうゴミが行きつく先=死体が行きつく場所
なのだという。
例えば、
下の海辺の家々を見比べてみてもらいたい。
どの土地を買わない方がいいのか、
もう貴方には分かるはずである。
END
参考:フェリーの写真 K5ニュース https://www.king5.com/article/news/local/2-state-ferries-on-auction-online/281-329008431

