●不幸を呼び寄せる人、幸せを呼び寄せる人。
このお話は、昨日のブログ(●幸せになってはいけない女)の続きです。
従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12436881920.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
ある時、一人の女性が会社の同僚とおぼしき女性に連れられて、
霊能者の所にやってきたそうです。連れられてきた女性は、外見からもやつれて、
疲れてはて、霊能者の所に来ても、下を向いて目も合わせようとしない。
連れて来た同僚の女性の第一声は、「彼女、仕事を辞める。と言うんです。
幸せになっちゃいけない。って言うんです。
何か言ってあげてくれませんか?」というものだった。
すると、連れられてきたドリスという女性もポツリと、
「私、幸せになってはいけないんです。」と消える様な声で言ったという。
彼女がドリスと出会ったのは、小学校の時だったという。
当時ドリスと妹さん、ご両親という4人家族だった。
ところが、ドリスがちょうど中学生に上がった時、妹さんが急死。
ドリスに言わせると、この時から彼女に何か良い事が起きると、
同時に不幸がやって来る様になったと言う。
ドリスが大学に合格し、1ヶ月後彼氏が出来ると、
父親が大きな事故に巻き込まれて両足を骨折した。そして、ドリスが大学を卒業し、
大手の会社に入社が決まり、勤め始めた翌日に母親が急死。
そんな傷心のドリスを元気づけていた彼氏は、
ドリスに結婚の話を持ち出して、二人は将来結婚を約束したという。
ところがそれから2週間後、その彼氏が交通事故で亡くなったのである。
こうして、ドリスに何か良い事が起きると、
同時に不幸な出来事がやって来るのである。
そして、最近はそれだけでは無いのだと言う。
最近は、ほんの些細な幸せも彼女から奪おうとしてくるのだと言う。
例えば、彼女が美味しい料理を作ろうとすると、
電子レンジが壊れたり、キッチンの電球が切れるのだという。
そして、何か面白い番組を見ていると、テレビが消えたり、
リビングの電球が切れたりするのだ。最後の極めつけは、
彼女が会社に行こうと車に乗ると、車が壊れて走らなくなったのである。
彼女に襲い掛かる不幸の連続。
そして、日常で起きる不可解な現象。
「私、幸せになってはいけないんです。」と言うドリスに、
一体何が起きているのか?
霊能者による霊視が始まった。
すると、すぐに亡くなった母親の霊が現れたという。
母親の霊は、娘のドリスをさとす様に、こう言った。
「幸せになってはいけない子なんて、いないの!
変な事考えないで、貴方は幸せになっていいの!」
続けざまに現れた恋人の霊も、同じ様な事を言ってから、
「ボクが死んだのは運命だったんだよ。
君は新しい恋を見つけて、幸せになっておくれ。」と言ったのである。
霊能者いわく、
不幸を呼び寄せる人と、幸せを呼び寄せる人がいると言う。
不幸を呼び寄せる人は、
日常で起きる不幸を見つけて、不幸の数を数えて暮す人だという。
■脇を通ったトラックが水たまりの上を通って、泥水がズボンにかかった!
ああ、なんて今日はついてないんだ。
■ああ、せっかく置時計を買おうと思って銀座に来たのに、
なんで今日に限ってお金の持ち合わせがないのか。ついてない!
■いけない!ペットに朝ごはんあげるの忘れた。
せっかく駅まで来たのに家に戻らなきゃならない。今日はついてないや。
■腕が酷い腱鞘炎になってしまって、鍋が振れない。
仕事を2週間も欠勤して入院してしまった。オレだけなんで!ついてない。
今週はついて無い事ばかりだ、なんて私は不幸なんだろう。
それに対して、幸せを呼び寄せる人は、
日常で起きる小さい幸せの数を数えて暮す人だという。
■脇を通ったトラックが水たまりの上を通って、泥水がズボンにかかった!
良かった。上着は無事だ。これから水たまりには気を付けよう。
■ああ、せっかく置時計を買おうと思って銀座に来たのに、
これは無駄使いするなという事かもしれない。良かったもう一度考えよう。
■いけない!ペットに朝ごはんあげるの忘れた。
家まで戻らなきゃならない。でも最近運動不足だったから、
これは歩きなさいという事かもしれない。愛犬に感謝。
■腕が酷い腱鞘炎になってしまって、鍋が振れない。仕事を2週間欠勤して入院した。
早く分かって良かった。2週間休養しなさいという天から頂いた休日だ。
この間に読みたかった本を読もう。
今週はついてる事ばかりだ。なんて私は守られているんだろう。
霊能者いわく、
ドリスの場合も、不幸の数を数えているケースだという。
しかし、その時、私にはドリスの身に起きたのは不幸しか無さそうだと思った。
なにしろ、
■ドリスが大学に合格し、1ヶ月後彼氏が出来ると、
父親が大きな事故に巻き込まれて両足を骨折した。
■そして、ドリスが大学を卒業し、
大手の会社に入社が決まり、勤め始めた翌日に母親が急死。
■ドリスに結婚の話を持ち出して、二人は将来結婚を約束したら、
それから2週間後、その彼氏が交通事故で亡くなったのである。
どれもタイミング最悪である。
しかし、霊能者いわく、幸せになる人は違う考え方をするという。
■確かに父親が大事故に巻き込まれて、車椅子になったのは災難だった。
しかし、死んでもおかしくなかった事故に巻き込まれても、生きている。
十分な補償も頂き、今は好きな本を読みながら、自宅で出来る仕事をしている。
あんな事故に巻き込まれても神様は、父を助けてくれたのだ。
■確かに母親と恋人の死は、悲しく、タイミングも悪かったかもしれません。
でも、母親や恋人や夫の死は、いつ死んでもタイミングは悪いものです。
母親は大手の会社に勤めた翌日に亡くなりました。
でも、きっとドリスは、入社の前に亡くなっても、入社試験の前に亡くなっても、
大学をあと1週間で卒業という時に亡くなっても、卒業式の日に亡くなっても、
結婚式の前日に亡くなっても、きっと、
なんてタイミングの悪い時に亡くなったと言うでしょう。
彼氏の事だった、いつ死んでもタイミングは悪いもの。
結婚を約束した後に亡くなったのは、タイミング悪いですが、
結婚直後に死んでも、結婚2年目に子供が出来たばかりで死んでも、
結婚7年目に家を建てた直後に死んでも、
きっと、どんな時でも、なんてタイミングが悪いんだと思うはずです。
不幸になる人は、常に不幸を自分で作り出すのです。
でも、幸せになる人は、多分こう考えるかもしれません。
母親は私の大学卒業と、会社に無事入社したのを見届けてから亡くなった。
いつも責任感が強かった母親らしい亡くなり方でした。
かあさん、ありがとう。
彼は私を愛してくれました。幸せにしてくれると言いました。
その彼は死んでしまいました。
でも、彼の愛を感じるんです。
彼は自分の運命を感じていたのかもしれません。
だから、私にバツを付けずに良い思い出だけを残して旅立ったんです。
最後に、ドリスに付き添ってきた女性が、霊能者に聞いた。
お母さんと彼氏の事は分かりました。
でも、彼氏の死後に起きる不可解な現象は、どう説明されますか?
確かに、彼氏の死後、様々な事が起きていた。
■彼女が美味しい料理を作ろうとすると、
電子レンジが壊れたり、キッチンの電球が切れるのだという。
■何か面白い番組を見ていると、テレビが消えたり、
リビングの電球が切れたりするのだ。
■最後の極めつけは、
彼女が会社に行こうと車に乗ると、車が壊れて走らなくなったのである。
これらは一体、なぜ?
再び、霊能者の方が、霊視を始めた。
すると、しばらく空中を見ながら、ニ三度うなずき、
こう言ったのである。
「あなた、
料理作っている時や、テレビ見ている時、
なんて自分は不幸なんだって、思いながら作ったり、見たりして、
生きていてもしょうがないって、思ったでしょ。」
「それに、
車を運転しようとした時、
彼と同じように車で事故って、彼氏の所に行きたいって、
思わなかった?」
彼氏の霊がね。
「死んじゃダメだって、言うの。
君は幸せになれって。
だから、車を動かなくしたって。」
お母さんの霊も勿論同じ考えだから、二人で力を合せてやったんだと思う。
霊能者いわく、
霊は、ここは絶対守らなきゃと思う時、
電気エネルギーを操作する事が出来るのだという。
「生きてくれ、
そして、良い人見つけて、
幸せになっていいんだよ。 愛してる。 」
今日からでも、決して遅くはありません。
貴方も、日常の小さな幸せの数を数えて、
幸せになって下さいね。
END