●父親が娘に嫌われる意外な理由

 

 


このお話は、昨日のブログ(●娘に嫌われる父親)の続きです。

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12430452560.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

 

その方は、男性の方で、海に関係する仕事をしているという方でした。

 

5歳になる女の子の父親で、現在彼の実家に帰省中だといいます。

 

5歳になる娘が、まったく彼になつかないといいます。

 

妻にはすごくなついていて、一緒に買い物に行ったり、料理も手伝うなど、

 

とても仲がいいんですが、彼が帰宅してもお帰りもたまにしか言ってくれないそうです。

 

だから、家では妻と娘対夫という、2対1の構造が形成されていて、

 

娘はどんな事でも妻の見方。意見も2人で束になって主張してきたりします。

 

子供が産まれる前は、子供が産まれたら、こんな事をしてやろう、

 

あんな事をしてやろうと楽しみにしていただけに、期待外れで、

 

産まれてくる子供が、女の子と分かった時も、

 

産まれたら手を繋いで遊園地に行ったり、一緒にお風呂に入ったり、

 

肩車して散歩したりと想像を膨らましていただけに、残念で仕方がないと彼はいいます。

 

なにか娘さんに嫌われる行動や言動をした事はありますか? と聞いてみましたが、

 

彼にはこれといった記憶は無いと言います。

 

今まで娘には優しく優しく接したつもりで、時々お土産や玩具を買ってきたり、

 

誕生日やクリスマスのプレゼントも欠かした事は無いといいます。

 

だから、娘に嫌われる理由がまったく分からないと彼は言います。

 

ただ、しばらくして、彼がこんな事を言ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは娘さんが生後10ヶ月の時の事だったといいます。

 

 

 

 

 

ちょうどその日は日曜日でしたが、彼の部下が用事で初めて家に、

 

 

書類を届けに来てくれた時の事でした。

 

 

せっかく寄ってくれたので、妻が何か作るという事になり、

 

 

近くのスーパーに買い物に行く間、彼が娘を見る事になったのです。

 

 

妻が家を出てから10分位経った時でした。

 

 

家の中に、プ~ンと、うんこのニオイがし始めたそうです。

 

 

彼はすぐに、娘がいつもの様に、うんこをしたんだと思ったそうです。

 

 

そこで、パンパースを取って来て、オムツを変えようとするのですが、

 

 

彼が近づくといなや、すぐに娘が泣きだし、

 

 

パンツに手をかけると、イヤイヤして少し暴れます。

 

 

その様子を見ていた部下が、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたので、

 

 

「いや、いつもの事なんだ。

 

 妻がオムツを変える時は暴れないし、泣きもしないのに、

 

 オレが変えようとすると、こうなんだ。」

 

 

娘さんが暴れたので、うんちが余計足の付け根から外にもれて来ました。

 

 

すると、部下が「私やりましょうか?」と言ってくれた。

 

 

彼いわく、彼も1歳半になる娘さんが居るそうで、

 

 

たまに彼がオムツを変える手伝いをするので、慣れているらしい。

 

 

そこで、試しに他の家ではどうやっているのか、お願いして部下に代わってもらうと、

 

 

なんと、娘さんが泣きやんだのである。

 

 

部下は慣れた手つきで、うんこの処理とオムツを変えながら、

 

 

「1歳半までは、しょうがないですよね。

 

 うんこをするのが赤ちゃんの仕事みたいなもんですから。

 

 離乳食がもう少しすすんでくれれば、うんちももっと硬くなってきて、

 

 漏れなくなりますよ。

 

 でもパンパースのサイズをもう1つ上のものにしてみたらどうですか?

 

 うちも最初はおしっこと一緒によくウンチが足や背中から漏れてましたが、

 

 少し大きめのパンパースにしたら、漏れなくなりましたから。」

 

 

と話しながらアッという間に、オムツを変えてくれた。

 

 

しかも私の時と違って、泣かないしイヤイヤもしなかったのである。

 


それまでは、妻以外の人がオムツを触ったので、しかも男だし、

 

 

機嫌が悪くなって泣いたのだと思っていたのですが、違ったのです。

 

 

その日初めて会う男性でも、妻と同じように泣かずにオムツを変えさせたのでした。

 

 

その出来事は、彼にとってちょっとしたショックだったと言います。

 

 

 

 

 

 

 

その他にも、彼から赤ちゃんの時のエピソードをいくつか聞いたのだが、

 

 

どうやら、娘さんが赤ちゃんの時から、

 

 

なんとなく、もう既に彼の事を嫌っていた様なキライがあるのである。

 

 


ミルクをあげる時でも、妻や彼の母がやるとすんなり受け入れるのに、

 

 

彼が哺乳瓶を近づけると、プイっと顔を横にやりイヤイヤをするのだという。

 

 


つまり、娘さんが産まれてから今まで、ずっと嫌われているのである。

 

 


それはまるで、産まれる前から彼の事を嫌っていたかの様だった。

 

 

 

 

 

 


そこで私は話を、娘さんが産まれる前に重点を置いて聞いてみた。

 


「奥さんが妊娠してから、出産されるまで、

 

 何か大きなトラブルとか、喧嘩とか、ありましたか?」

 

 


すると、彼は気まずそうに、

 

 


「ああ、ちょっとありましたかねぇ。」と言った。

 

 


彼いわく、それまでの彼はとても酒癖が悪く、帰宅も毎晩0時過ぎ。

 

 

酔っぱらって帰宅すると、妻に手をあげた事もあったという。

 

 

一度など、妻が押されたひょうしにお腹を机に打ち、お腹が痛くなり、

 

 

もしや流産かもと思い救急車で病院に運ばれた事もあり、

 

 

その時妻は、そのまま実家に帰ってしまい、離婚も考えたという事態になったという。

 

 

当時、彼も医者からお酒かタバコを止めた方が良いとアドバイスを受けていた事もあり、

 

 

彼の両親の説得や妻との話し合いで、もう子供も産まれるのだからと、

 

 

全員の前でお酒を止めると宣言して、お酒は止めた。

 

 

そして、産まれる赤ちゃんの為に、良い父親となると生まれ変わったという。

 

 

 

 


そんな経緯があったのである。

 

 

 

 

私が、「そうですか。そんな事があったのですか。」と言うと、

 

 

彼は、「でも、娘が産まれてからは、酒はいっさいやっていません。

 

    改心して、良い父親の姿しか見せていません。」

 

 


「そうですか。 それはとても良い事です。

 

 でも、私が思うには、

 

 娘さんが貴方を嫌っているのは、

 

 奥さんの妊娠中の出来事が大きく関係していると思います。」

 

 

 

 

普通、多くの若いお父さんは、こう思っている。

 

 

「お腹の中の胎児は、外の事は見えないし、分からない。」

 

 

 

確かにそれは正しい。(たまに見えたという子も現れるが)

 

 

お腹の中からは、外の世界は見えないのである。

 

 

 

 

しかし、よく言われる事だが、

 

 

目の見えない人は、耳や触感など、他の器官が他の人よりも研ぎ澄まされているという。

 

 

外の世界が見えない赤ちゃんも同じで、見えない分、他の感覚が研ぎ澄まされている。

 

 

胎児は見えない分、常にお母さんの心の動きに敏感に反応するのである。

 

 

例えば、お母さんがビックリすると、胎児もビックリする。

 

 

お母さんが、悲しくて泣いていると、胎児も悲しくなる。

 

 

お母さんが、嬉しくなると、胎児も嬉しくなるのである。

 

 

お母さんの心の動きは、すぐに胎児の心に連動するのである。

 

 

つまり、お母さんの脳と胎児の脳は、繋がっているのである。

 

 

 


だから、お母さんが、お父さんの事を怖いと思えば、

 

 

胎児もお父さんは怖いと思う存在になるのだ。

 

 

離婚したいと思うと、胎児もお父さんとは離れたいと思ってしまう。

 

 

胎児は見えないお腹なの中から、

 

 

お母さんの脳を通じて外の世界を既に体験し始めているのである。

 

 

 

 


ある専門家はこう断言する。

 

 

 

お腹の中の赤ちゃんは、そこで聞いた音楽や歌を、

 

 

生まれてから3ヶ月は覚えていると言う。

 

 

そして生後3ヶ月までは、胎児の時に聞かせていた音楽や歌を聞かせると、

 

 

安心して大人しくなったり、泣きやんだりするという。

 

 

だから、胎児の時に音楽や歌を聞かせる事は、その後の育児にとても役に立つと言う。

 

 

子守唄も胎児の時から歌ってあげると、

 

 

産まれてからもその子守唄でよく寝てくれるという。

 

 

 

また、ある専門家は、

 

 

妊娠中に夫のDVや家庭内暴力などで、奥さんが殴られたり暴力を振るわれて、

 

 

恐怖心や不安を感じた場合、お母さんの副腎から緊張ホルモンが分泌され、

 

 

それが胎児にも伝わるという。

 

 

すると、その後産まれた赤ちゃんには通常の3倍以上の緊張ホルモンが蓄積されて、

 

 

なかなか眠つかなくなったり、お乳を飲まないという現象が現れやすくなるという。

 

 

 

だから、産まれてくる子供の良い父親でありたいと思うなら、

 

 

胎児の時から良い父親でないといけないのである。

 

 

 


彼の場合、子供が産まれてから良い父親になったというが、

 

 

そこは0(ゼロ)からのスタートでは無かったのである。

 

 

すでに-(マイナス)100点という娘から嫌われてからのスタートだったのだ。

 

 

 

 

 

 

しかし、問題はここからである。

 

 

原因は分かったが、相談者にあきらめなさい。とは言えない。

 

 

手遅れです。と言いのは簡単だが、それでは相談にならない。

 

 

 

 

 


昔から、こういう諺(ことわざ)がある。

 

 

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」(しょうをいんとほっすればまず馬をいよ)

 

 

この意味は、

 

 

敵の大将を射ようと思うなら、まず彼が乗っている馬を射て」という事。

 

 

つまり、もっと平たく言えば、

 

 

「相手に気に入ってもらいたいなら、まずその人が頼みとしている者に

 

 気に入ってもらうのが良い。」という事。

 

 


今回の彼のケースで言うなら、

 

娘さんと仲良くなりたいなら、まずは娘さんが頼りとしているお母さんから、

 

 仲良くしていくのが良い。」のである。

 

 


だから、彼には今以上に奥さんに優しくして、愛してあげなさい。と言った。

 

 

お母さんにとっての良い人は、やがて娘さんにとっても良い人になるのである。

 

 

 

 


その後、奥さんは二人目を妊娠したという。

 

 

今度は彼も妊娠中から良い夫になって奥さんをいたわって大切にすると言った。

 

 

 


きっと、産まれてくる次女は、お父さんになつき、彼も良い父親になるだろう。

 

 

そして、父親を好きな次女を見ながら、やがて長女もお父さんを好きになるだろう。

 

 

子供は環境に順応しやすいのである。

 

 

 


お幸せに・・

 

END