●娘に悪い事をしてしまったと悔む母。

 

 


親にとって、自分よりも先に、子供が亡くなるのは、

 

 

とても辛い事です。

 

 

 

 

 

皆さんは、グリーフケアという言葉を聞いた事はあるでしょうか?

 

 

グリーフケアとは、身近な人の死を直面して、その悲しみから立ち直れる様に、

 

 

そばにいて支援したり、寄り添ってあげる事です。

 

 

アメリカでは、グリーフケアとは言わず、ビリーブメントサポート(Bereavement support)

 

 

と言っていて、保険適応されるほど充実されていました。

 

 

そんなグリーフケアの一環として、霊能者による霊視が使われる事があります。

 

 

 

今日はその一例をお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 


ある時、小学生の娘さん(アリス)を亡くしたというお母さんが、

 

 

グリーフケアのボランティアの方に連れられて、霊視にやってきたそうです。

 

 

娘のアリスちゃんは、AMLという病気で亡くなったといいます。

 

 

日本語で言うところの小児急性骨髄性白血病です。

 

 

病気が発覚してから、わずか1年半という短い命でした。

 

 

小児白血病の場合、今でこそ5年生存率は80%を超えていますが、

 

 

私がアメリカに居た頃は、とても恐ろしい病気でした。

 

 

アリスちゃんの場合、発見が遅れたというのもあったでしょうが、

 

 

お母さんはその事についても、自責の念にかられて自分を責めていました。

 

 

というのは、

 

 

アリスちゃんの首にしこりが出来ていて、医者に連れて行って検査して分かったのですが、

 

 

子供はしこりが出来ても、痛くないとほっとく傾向があるといいます。

 

 

だからアリスちゃんも、しこりが出来ても普段髪の毛で隠れていたので、

 

 

その事を母親には、ずっと内緒にしていたといいます。

 

 

ところがある夏の日、仕事で忙しくてなかなかお世話出来なかったお母さんが、

 

 

久しぶりにアリスちゃんの髪の毛を洗ってあげていた時に、

 

 

そのしこりに気づき、医者に連れて行ったのでした。

 

 

「なんで、もっと早く気づいてあげられなかったのか!!」

 

 

その日からずっと、お母さんは自分を責めていたのです。

 

 

実は、大人もそうですが、子供の首や足の付け根や、わきの下に痛みの無いしこりが出来たら、

 

 

すぐに医者にみてもらった方がいいといいます。

 

 

病気が発覚した時点で、すでに深刻な状態だったそうですが、

 

 

まだアリスちゃんは、普段と変わらず元気だったのと、

 

 

本格的な治療が始まるまで時間があったので、両親は仕事を休み、

 

 

前からアリスちゃんが行きたかったというハワイに行ったそうです。

 

 

戻ってから、無菌室での治療や抗がん剤による治療が続いたといいます。

 

 

しかし、病状はなかなか良くならず、抗がん剤による吐き気や具合悪さに、

 

 

お母さんは自分が変わってあげたいという気持ちで一杯だったといいます。

 

 

それでも、治療から1年が経った時、他の抗がん剤に変えた所、

 

 

「ハネムーン期」を迎える事が出来たそうです。

 

 

英語では、Honeymoon period というのですが、

 

 

ハネムーン期とは、治療途中で薬が効いて、一時的に元気になる期間だそうです。

 

 

ただ、医者から予断は許さないので、「1日1日を大事にしてください」と言われた。

 

 

そこで、お母さんは少しでも元気な今の内に、なにか娘に願い事があるか聞いて見た。

 

 

すると、ディズニーワールドに行きたいと言ったといいます。

 

 

実は、お母さんもディズニーが大好きで、アリスという名前もディズニーから来ていたのです。

 

 

アメリカには、メイク・ア・ウィッシュMake-A-Wish)というボランティア団体があります。

 

 

これは、2歳半以上18歳未満の難病と闘う子供が持つ夢の実現の手伝いをする団体で、

 

 

日本にもあります。私もブログで一度取り上げた事があります。(X Japan

(●ある小学生の将来の夢 https://ameblo.jp/hirosu/entry-12142782267.html

 

 

さっそくお母さんが、娘の夢を叶えられるか、Make-A-Wish に電話すると、

 

 

すぐにスタッフの方が、来てくれたそうです。

 

 

しかし、条件はクリアしていたのですが、どうしても医者の許可が出ませんでした。

 

 

血液検査の結果が急速にまた悪くなっていて、1週間後の旅行は危険と判断されたのでした。

 

 

お母さんは、泣く泣く娘の夢をあきらめたそうです。

 

 

 


ところが、その時の話を聞いて、私はディズニーって凄いなぁと思いましたよ。

 

 

 

なんと、子供が来れないと分かったディズニーサイドは、

 

 

それならばと、

 

 

ミッキーとミニーが、アリスが入院していた小児病棟に自らやって来たと言うのです。

 

 

もうアリスだけじゃなく、他の子供達も大喜びだったそうです。

 

 

小児病棟には、すぐにミッキーとミニーと一緒に写真が撮れるブースが作られて、

 

 

子供達や親たちが、こぞって思い出の写真を撮ったといいます。

 

 

その時のアリスの写真を霊能者の所に持参して見せてくれたそうです。

 

 

寝たきりのアリスを、ミッキーとミニーが挟む様にしてアリスを包んでいたそうです。

 

 

そんな楽しい思い出の写真を持って、アリスちゃんは天国に旅立って行ったといいます。

 

 

ただ、お母さんは、そんな最後のシーンでも、娘に悪い事をしてしまったと自分を責めていました。

 

 

というのは、

 

 

アリスちゃんが亡くなる1週間前から、

 

 

家に帰りたい。

 

 家に帰りたい。」と、お母さんにお願いしていたそうです。

 

 

でも、医師に聞くと、一日でも長く生きて欲しいなら、自宅に連れて行くのは危険ですよ。

 

 

と言われて、アリスを家に連れて行く勇気が無かったといいます。

 

 

しかし、後から考えると、どうせ1週間しか生きられなかったのであれば、

 

 

せめて娘の望む様に、家に連れ帰るべきだった。  娘に悪い事をしてしまった。

 

 

と、泣いて謝る日々だといいます。

 

 

 

 

そんなお母さんを連れて、グリーフケアのボランティアの方は霊能者の門を叩いたのでした。

 

 

 


さっそく霊視が始まりました。

 

 

 

 


すると、何度も同じ言葉が聞こえて来るといいます。

 

 

「マーは、悪く無いよ。」

 

 

「マーは、悪く無いよ。」

 

 

マーとは、アリスが普段お母さんの事を呼ぶ時に使ていた言葉だといいます。

 

 

霊能者いわく、娘さんは、

 

 

お母さんは何1つ間違った選択はしていないと言っています。

 

 

お母さんがとった行為は、全て娘さんへの愛からゆえの行為。

 

 

そんなお母さんに、アリスちゃんは、感謝以外の何ものでも無いと言っています。

 

 

アリスちゃんは、そんなお母さんの愛情だけを持って天国に上って行くのです。

 

 

 


そして、霊能者の方は最後にこんな事を・・・

 

 

いずれは私達も天国に行きます。

 

 

その時、また貴方も娘さんに会えるのですよ。

 


その日まで、貴方の娘アリスは、

 

 

 

 

 

 

 

むこうの世界」で生きているのです。

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=8QTXKttYnjI

 

END