●部下へのパワーハラスメント

 

 


このお話は、一昨日のブログ(●明かり窓に映る幽霊の顔)の続きです。

 

 

 

従って、一昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12417714141.html

 

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


ある時、電話相談で年配の女性と思われる方からの相談がありました。

 

それは、夜中に彼女の寝室に幽霊が現れるというのです。状況を詳しく聞いてみると、

 

約1ヵ月前から、夜寝室にいると、まだ寝ていなくても、

 

時々窓を開けてもいないのに、カーテンが揺れる時があるといいます。

 

そんな事は今まで、この家に越して来てから無かった事なので、

 

もしやベランダの窓戸が開いているのかと、確認したのですが、

 

やはりちゃんと鍵が2重に閉めてあり、

 

しかも窓は2重窓なので、風などは入ってくるはずは無いのです。

 

それなのに、まるで窓から空気が入っているかの様に、カーテンが揺れるのです。

 

揺れは10秒位で終わるのですが、なんか不気味な感じがしました。

 

しかし、問題はそれだけでは無かったと言う。

 

ある日の夜、またカーテンが揺れて、嫌だなと思っていた時、

 

ふと、気になって、天井近くの明かり窓を見上げると、

 

なんと、そこに女の人の顔が写っていて、こっちを睨んでいたのです。

 

明かり窓の高さは、2m以上はあるので、とても普通の女性が外から覗けるはずはありません。

 

つまり、顔が空中に浮いていたとしか考えられなかった。

 

そんな明かり窓に顔が写った事が3度程あったという。

 

ただ、2度目に目撃した印象はちょっと違ったそうで、誰かが外から覗いているというよりは、

 

明かり窓のガラスに顔が映っているという感じだったという。

 

つまり、幽霊は外から覗いているのでは無く、部屋の中に居るのではと思ったという。

 

それ以来、寝る時は明かりを点けっぱなしにして寝ているという。

 

早く引っ越した方がいいでしょうか? と彼女は言った。

 

そんな電話相談でした。

 

まず私が彼女に聞いたのは「その家に住み始めてから、どのくらい経ちますか?」だった。

 

すると彼女は、「3年になります。」と言う。

 

「明かり窓に現われたという幽霊の顔ですが、どうして女性だと思いましたか?」

 

「髪が長めだったのと、顔立ちが何となく女性だと感じました。」と彼女。

 

2度目に目撃した印象はちょっと違ったそうで、誰かが外から覗いているというよりは、

 

明かり窓のガラスに顔が映っているという感じだったという彼女。

 

そこで、こんな事を聞いてみた。

 

「じゃあ、女の顔が動いている感じでは無かったのですね。」

 

「そうですね。動いてはいなかったと思います。

 

 なんか平面的というか、ガラスに映っている感じでした。」と彼女。

 

更に、こんな質問をしてみた。「幽霊の声とか聞こえました?

 

 あと電気が消えるとか? また私生活で何か悪い事は起きてますか?」

 

「無いです。」と彼女。動かない幽霊の顔と、風も無いのに揺れるカーテン。

 

そして霊の声もしないし、電気も消えない。他に霊現象らしき事は無い。

 

風も無いのに物が揺れるという現象は、何となく心当たりがあった。

 

それは「生霊」である。生霊が来ている時、よく風も無いのに物が揺れたりするのだ。

 

そこで、彼女に届いているのは、良い生霊か悪い生霊か判断する為に、

 

彼女に、こんな質問をしてみた。「明かり窓に映った女性の顔は、

 

 怒っている感じでしたか、それとも心配している感じでしたか?」

 

「怒っている感じで、睨まれている感じで怖かったです。」と彼女。

 

どうやら、後者の悪い生霊が来ているらしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手が生霊となると、まず間違いなく相手は相談者が知っている人である。

 

 

大抵、多少でも相手に悪い事をしたという自覚が無いと生霊を受ける事は無い。

 

 

つまり、怨む気持ちと、怨まれる気持ちがマッチして生霊が強くなっている事が多いのである。

 

 

だから、相談者は怨んでいる(生霊を飛ばしている)人を知っているはずなのである。

 

 

そこで彼女に、こんな質問をした。

 

 

「ここ3ヶ月の間に、

 

 女の人、特に髪が長めな女性から怨まれても仕方がない様な事をした覚えはありますか?

 

 もしくは、貴方を怨んでいる女の人に、心当たりはありませんか?」

 

 

 

 

 

すると、彼女はこんな事を話してくれたのである。

 

 

 

彼女は千葉にあるデパートに勤めているというのだが、

 

 

今から4ヶ月前、そこに勤めている部下の女子社員Aが、

 

 

育休が明けて、職場に帰って来たのである。

 

 

女子社員Aは、周りの社員達に歓迎され、可愛い赤ちゃんの写真を皆にみせていた。

 

 

元々女子社員Aの事は、産休に入る前から嫌いだったという。

 

 

実は、一方的ではあったが社内でいいなと思っていた男性先輩社員がいたのだが、

 

 

その先輩社員と結婚したのが、その女子社員Aだったのだ。

 

 

だから社員Aが結婚した時も、上司として一応結婚式に呼ばれたが、

 

 

適当な理由をつけて行かなかった。

 

 

社員Aが男の子を出産した時も、社員で何か送ろうとなった時、

 

 

千円だしたものの、本当は一円も払いたくなったという。

 

 

 


他の人に言えない事でも、匿名で相談出来る占い師には、何でも言ってくる相談者は多い。

 


彼女もきっと、誰にも言えず、自分の中で悶々としていたのだろう。

 

 

 

 

 

彼女は現在独身独り暮らしで、

 

 

過去に結婚まじかと思われた恋人と別れた事があった。

 

 

その原因のひとつが流産だったという。

 

 

そんな彼女に対して、社員Aは全ての物を持っていた。

 

 

素敵な旦那様に、元気で可愛い男の子、

 

 

その上、出産で約100日休んだのに、その間給料も貰っている。

 

 

ちなみに、彼女が勤めるデパートでは、

 

 

出産前の42日間と、出産後の56日の合計98日間を休んでも、その全ての日に、

 

 

出産手当金として、給料の約2/3が支払われるのである。(パート従業員でも貰える)

 

 

そんな事情も、彼女にとってはいい気分では無かったという。

 

 

自分は妊娠から流産まで、会社には隠していたから有給を使って休んだ。

 

 

だから会社から一円ももらう事は無かったのである。

 

 

 

 

そんな社員Aが、再び職場に復帰した。

 

 

それも幸せ一杯の笑顔をしながら・・・・

 

 

 


その日から、彼女は社員Aだけには辛く当たったという。

 

 

面倒で大変な仕事はなるべく社員Aに振った。

 

 


そんなある日、デパートはクリスマスシーズンの飾りつけの季節がやって来た。

 

 

大幅な模様替えをする事になって、

 

 

クリスマスの飾りつけも店内中に施す事になった。

 

 

その時にも、彼女は社員Aには、なるべく大変な仕事、危険な仕事を割り振った。

 

 

一種のパワハラである。

 

 

その一つに、高い所の飾りつけがあったという。

 

 

社員Aは、脚立に上り、不自由な足場で飾りつけを行なった。

 

 

そんな高い所での作業を2時間位していた時だったという。

 

 

社員Aは目まいを起こし、床に落ちて怪我してしまったのである。

 

 

すぐに救急車で運ばれて、左足骨折で入院となった。

 

 

さすがにこの時は、ちょっと申し訳ないという気分になったという。

 

 

 


私はその話を聞いて、

 

 

「その社員Aという女性は、髪が長めですか?」と聞くと、そうだと言う。

 

 

その他に、心当たりは無いというので、

 

 

私は、もし生霊が飛ばされているとしたら、その社員Aだと思った。

 

 

また、その社員Aは1ヵ月入院したというが、

 

 

入院している人は、暇である。

 

 

私も半年入院したから分かるのだが、病院の消灯は午後9時と早い。(小児科は午後8時)

 

 

夜は長く感じて、静かで暇だから考える時間もたっぷりあるのだ。

 

 

だから、入院患者は比較的、生霊を飛ばしやすい環境にいると言ってもいい。

 

 

 


聞くと現在、社員Aは自宅療養中で、

 

 

他の同僚の何人かは、病院や自宅にお見舞いに行っているらしいが、

 

 

彼女は今まで一度もお見舞いには行っていないという。

 

 

 

 

私のアドバイスは、ごく単純なものだった。

 

 

「貴方の本来悪い人じゃないんだから、

 

 一度くらいはお見舞いに行ってあげよう。

 

 そして、心の底から辛い仕事ばかり振ってしまった事を謝ろう。

 

 もし、時間があったら、私に話してくれた身の上話もして、

 

 ちゃんと目を見てごめんなさい。を言ってあげてね。」

 

 


その他に、お見舞い金と書いて、

 

 

2万円か3万円を包んで持って行ってはどうかと提案した。

 

(可能なら、中に判返し不要と書いたメモを入れる)

 

 

 

 


その後、彼女はすぐに3万円を包んでお見舞いに行ったという。

 

 

 

 

 

 

 


すると、不思議とその日から、

 

明かり窓に顔が写る事は無くなったという。

 

END