●移動させるだけで、災難を招くという事がある。
このお話は、昨日のブログ(●急激に仕事運が悪くなった。その意外な理由)の続きです。
従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12414444340.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
ある時、ひとりの主婦の方から仕事についての電話相談があった。
ご主人は不動産会社をやっていて、彼女もその会社の経理を担当していると言う。
今まで20年間、少しずつ大きくしていった会社だという。
ここ15年間は、一度も赤字経営になった事は無かった。
ところが、今年の9月から急激に仕事が思う様にまわらなくなったという。
一軒家の売買が、あともう少しで契約完了という寸前で、キャンセルになるという事態が、
続けて2回あったという。一度なんか、目の前でハンコを押す寸前に電話があって、
急に銀行が貸せなくなったという理由で、キャンセルになったそうだ。
そうかと思うと、10月完成予定のマンションのオーナーさんを度々ゴルフ接待などして、
専属専任媒介を任される予定だったに、急にオーナーさんの気が変わって一般媒介になってしまったのだ。
特に困ったのは、競売で落札した競売物件だったという。
落札したのは、一軒家だったそうなのだが、落札後、その競売物件に行って見ると、
なんと出ていくはずだった家族が、まだ出て行かず、居座ったままだというのである。
しかも、その家族の親戚だという男もいて、その男がヤクザだというのだ。
そして、出て行って欲しいなら、立ち退き料を払えと言い出したのだという。
今まで、何回か競売物件を落札してきたご主人だったが、これには参ってしまったという。
こんなに何もかもうまく行かなくなったのは、この商売を始めてから初めてだという。
何か仕事運をよくする事は出来ないものかと、奥さんは電話相談して来たのである。
相談を受けた時、
色々話を聞いても、特に霊的な話が出てこないで、
ただ急激に仕事が思う様にいかなくなったという場合、
手掛かりは、いつから仕事がうまくいかなくなったかという点が最も重要な点となる。
今回の不動産屋さんの場合で言えば、今年の9月から急激に悪くなったと言うから、
その原因は、今年の8月頃に起きていると考える。
そこで、奥さんにこんな質問をしてみた。
「何か8月頃に、なにか変った事とか、今までしなかった様な事をしませんでしたか?」
「変わった事ですか?
今までしなかった事ですか?」
彼女は少し考えたが、特に思いつかないと言う。
「変わった事って、例えばどんな事でしょうか?」と逆に聞かれた。
「そうですね。
例えば、8月に引越したとか、井戸を埋めたとか、事故を起こしたとか、
リフォームしたとか、増築したとか、大きな木を切ったとか、墓を移転させたとか、
池を作ったとか、お客と大きなトラブルになったとか、遺産を相続したとか、
宝くじが当たったとか、動物を殺してしまったとか・・・・
まぁ、これらの事があったからと言って即仕事運が悪くなるという事ではありませんが、
変わった事とは、こんな感じの出来事です。何か思い当たる事はありましたか?」
やはり、思い当たる事は無いと言う。
そして、逆にこんな質問をされた。
「今住んでいる家は、6年前に引越して来たんですが、
この家の家相や土地が関係しているって事はありませんか?」
「引っ越して来てから5年間は、商売も順調だったんですよね。
そうなると、家相や土地が今回の9月からの仕事運の低下には関係無い様な気がします。」
可能性として、こんな質問もしてみた。
「ライバル会社に怨まれているとか、妬みをかっているとかありませんか?
それとかご近所トラブルとか、ここ1年位親戚や実家とか兄妹とかと仲が悪いとか。」
なぜ、こんな質問をしたかというと、
希に悪意を持った生霊が、仕事運を悪くさせる事があるからである。
しかし、奥さんは、
「ライバルって言えば、近くにある不動産屋は全てライバルですけど、
特に怨まれているとは、思わないです。ご近所トラブルも無いし、実家とも仲いいです。」 と言う。
正直、ちょっと行き詰ってしまった。
はっきり言ってしまうと、
■霊的な現象は何も起きていない。
■8月頃に、特に何も変わった事は起きていない。
■怨まれるライバルやご近所も無いし、実家や親族とも仲がいい。
となると、もう私には原因は分からない。
最後に、SNSを通じて、最近の会社の写真と自宅の写真を見せてもらった。
会社は、窓ガラスに物件が張り付けてある普通の町の不動産屋だ。
自宅も立派な庭に、奥さんが植えたであろう沢山の花が咲いている普通の一軒家である。
写真を見ても、特に気になる所は無かったし、
はっきりと心霊写真と思えるものでも無かった。
私は最後に、彼女にこんな質問をした。
「これら写真の中で、今年の8月に変わったという部分はありますか?」
すると、彼女は1枚づつチェックしていき、こんな事を言ったのである。
「そう言えば、
玄関の近くにある2つの石は、8月に置いたものです。」と言う。
それは玄関の両脇に置いてある石で、
写真から見ると、30cm位の高さのおにぎりの様な形の石だった。
奥さんいわく、8月の娘が夏休みの時に、
家族全員で、荒川のキャンプ場へ行ってテントで一泊してバーベキューした時に、
おにぎりみたいな形の石と、玉子みたいな石があったので、奇妙な面白い形だと言って、
ご主人がキャンプの思い出にと、持って来て玄関の脇に置いたというのである。
石はそれぞれ5kg位の重さで、色は全体的にねずみ色で所々白い点らしきものがあった。
写真を見る限り、特に悪い感じは受けなかったのだが、
実は、石を拾ってきてから、家族が病気になったり、
家族の仕事運が急降下する事は、時々聞く話なのである。
石は持っていると良くなる場合があるが、それは逆に言えば、
石によっては、悪くなる場合もあるという事だ。
特に川から拾ってくるのは良く無いという話を聞く。
人は川で亡くなる時、必ず側にある木や石にしがみついて死ぬと言う。
そして、その怨念は石に入りやすい。お墓が石なのも、それが関係している。
仮に、ご主人が拾ってきた石に、死者の怨念が入っている場合、
その石があった場所は、いわばその人の墓となっている。
つまり、その石を持ってくるという事は、その人の墓をむやみに移動させる事になるので、
怨みを買ったりするのである。
しかも新しく自分の家に、その人の墓を建てる事になりかねない。
世の中には、移動させるだけで、災難を招くという事があるのである。
じゃあ、小さい石なら持って来ても大丈夫かと気になる方がいるでしょう。
今回の話の様に、墓石になる様なある程度大きい石は注意が必要ですが、
小さい石は、その点比較的安全と言えましょう。
しかし、絶対安全とは断言出来ません。
と言うのは、以下の3つのケースの様な希な事が無いとは言えないからです。
■まず、小さくてもとても綺麗で、その場所では一際目立つ石だった場合、
小さくても過去にも貴方と同じように思って持っていた人がいるかもしれません。
その代表格が宝石です。だから中古の宝石はなるべくなら買わない方がいいかもしれません。
■小さな石でも、パワースポットや聖域から拾って持ち帰るのはよくありません。
そういう聖域では、葉っぱ一枚でも持ち帰るとよくないとされます。
詳しく知りたい人や、心当たりがある方は下記参照してみて下さい。
●火の女神の怒り https://ameblo.jp/hirosu/entry-12133910389.html
●パワースポットの落とし穴https://ameblo.jp/hirosu/entry-11165204512.html
■例えば深い森などに入って、そこで見つけた沼のほとりで綺麗な石を拾って来て、
病気になった人もいます。そういう深い森の中の沼などには、この辺の物は全て自分の物と、
思っている霊や自然霊がいたりします。ちょうど貴方の家に泥棒が入って、
目立つテレビやパソコンは盗まれなかったが、湯呑み程度なら盗んでもいいだろうと、
盗まれたたらどうでしょうか。中には、小さな湯呑みでも孫から貰った思い出のある物だったり、
使い慣れた好きだった湯呑みだったら、きっと貴方も怒るでしょう。
石は比較的念の入りやすいものですから、なるべくなら持ち帰らない方が安全です。
他にも、こんな例がある。
川から持って来た石には、何も死者の怨念は入っていなかった。
しかし、その石を家に持って来た時から、仕事運が急激に落ちた事があった。
調べて見ると、その人の家系に、土石流で家ごとつぶされ亡くなったご先祖がいたのである。
そんな時、土石流で山から流されてきた石を家に飾ったのだ。
すると、今まで守ってくれていたご先祖霊がそっぽを向き、仕事運が落ちたのである。
実は私の家系でも、そういう経験があった。
私の父の弟が、建築会社を立ち上げた。
順調な立ち上がりだったので、私の父も250万円分の土地を提供して、その会社に投資した。
会社は絶好調、弟さんは、儲けた資金で念願の一軒家を建てて、私と父母もその家に招待された。
とても立派な一軒家で、風呂は総ひのき作り、台所も広く奥さんも嬉しそうだった。
完成した家で、特に彼が自慢だったのが、居間から見える庭だった。
さすが建築会社だけあって、大きな池や滝、数々の岩からなる凝った作りで、
2mはありそうな大きな岩は、苦労して川から運んで来たという。
私達はその豪華な庭を見ながら、夕食にあずかった。
私は庭には出なかったのだが、庭の作りは豪華なのに、なんか嫌な感じがしていた。
特に川から持って来たという大岩は、夜になっても何かこっちを見ている様な気さえした。
やがて、お互いの成功を祝して私達はその家をあとにした。
しかし、弟さんの会社は、その豪華な庭の完成を期に、崩れ始めた。
やがて、あれだけ順調と見えた会社は倒産。あの家は売却となった。
勿論、父の250万円の土地も銀行に取られパーになった。
そんな話を奥さんに話し、
私は霊能者じゃないので、本当にそれらの石が原因かは分かりませんが、
話を聞く限り、私にはそれしか思いつきません。
8月にご主人が川から拾ってきたそれらの石を、
元あった場所に置いてきてはどうでしょうか。と提案した。
そして、もし、戻してもいいとなったら、
持っていく時には、まず、石に謝って、これから元あった場所に戻します。と言ってから、
手に手袋をして(念の為に素手で持たない事)車に積んだら、元あった場所に戻しに行き、
(出来るだけ午前中がいいが、絶対日が昇っている時におこなう事)
戻し終わったら、お線香を1本その前に点し、手を合せて成仏を祈ってあげて下さい。
その後、奥さんはその事をご主人に話すと、
週末、二人で荒川のキャンプ場に石を戻しに行ったという。
すると、競売物件に居座っていた家族が、こちらが提案する10万円の立ち退き料で、
すんなり出て行ってくれたのである。
そして、段々と仕事も元の順調さを取り戻していったという。
END