●急激に仕事運が悪くなった。その意外な理由。

 

 


占いの仕事をしていると、仕事運を占って欲しいと依頼される事は多い。

 

 

占いにお金を払うのだから、それ以上のキックバックを望むのは当然とも言える。

 

 

通常は、生年月日を伺ってから、10月から仕事運が良くなりますよ。とか、

 

 

今年は我慢の年ですが、来年からは良くなりますよ。という結果が出たりして、

 

 

相談者の方は満足されるのだが、

 

 

正直言うと、これから先の仕事運を占うのは、そんなにその人の為にはなっていない。

 

 

なぜなら、10月から仕事運が良くなりますよ。という結果が出たとしても、

 

 

別に占いをしなくても、その人は自然と10月から仕事運は良くなるだろうから、

 

 

占いした代金だけ損している。

 

 

今年は我慢の年ですが、来年からは良くなりますよ。という結果も、

 

 

別に占いをしに来なくても、今年は我慢の年で、来年から良くなっているだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、同じ仕事の相談でも、

 

 

急激に仕事運が悪くなったという場合、偶然という事もあるが、

 

 

中には、それなりの原因がある場合が多いので、話は別だ。

 

 

 

 

 

 

ある時、

 

ひとりの主婦の方から仕事についての電話相談があった。

 

 

ご主人は不動産会社をやっていて、彼女もその会社の経理を担当していると言う。

 

 

不動産会社とは、よくみんなが賃貸アパートを借りたい時に行く町の不動産屋です。

 

 

不動産屋と言えば、他人のマンションやアパートを、店に来た人に紹介するだけで、

 

 

簡単に家賃の1ヵ月分とかが稼げる楽な商売という印象がありますが、

 

 

彼女の話を聞くと、そんなに楽な商売でもなさそうでした。

 

 

まず、どこの不動産会社もそうだと思いますが、ガラス窓に貼った賃貸物件の広告が、

 

 

お客の目にとまる様に、駅前とかの人通りが多い立地に店を構える為に、

 

 

家賃が高いそうで、家賃分の売り上げを稼ぐのだけでも結構大変だととの事。

 

 

次に紹介する賃貸物件をそのマンションのオーナーさんから任せてもらのが大変だという。

 

 

その為に、オーナーさんを温泉旅行に連れて行ったりもするらしい。

 

 

しかもやっとオーナーさんに任せてもらっても専任じゃないと、

 

 

すぐに他の不動産屋に取られてしまうという。

 

 

そこで、彼女のご主人は、不動産売買にも手を広げていった。

 

 

具体的に言うと、安い物件が出たら、それを買って、転売するのである。

 

 

よくあるのが、政府が売りに出す競売物件を買う方法だそうだ。

 

 

競売物件とは、税金などが払えなくなった人が家を売って、それを国が競売にかけるというやつだ。

 

 

他にも、古くなったアパートを買って、リフォームしてから転売するとか。

 

 

万が一転売出来ない時には、賃貸にして自らオーナーになって貸し出しているという。

 

 

そんな感じで、今まで20年間、少しずつ大きくしていった会社だという。

 

 

ここ15年間は、一度も赤字経営になった事は無かった。

 

 

 


ところが、今年の9月から急激に仕事が思う様にまわらなくなったという。

 

 

一軒家の売買が、あともう少しで契約完了という寸前で、キャンセルになるという事態が、

 

 

続けて2回あったという。

 

 

一度なんか、目の前でハンコを押す寸前に電話があって、急に銀行が貸せなくなったという理由で、

 

 

キャンセルになったそうだ。

 

 

そうかと思うと、10月完成予定のマンションのオーナーさんを度々ゴルフ接待などして、

 

 

専属専任媒介を任される予定だったに、急にオーナーさんの気が変わって一般媒介になってしまったのだ。

 

 

 

ちなみに、もし貴方が家を所有していて、それを売ろうとして不動産屋にお願いするとしよう。

 

 

その場合、貴方が不動産屋さんに家の売却をお願いする契約を結ぶ訳だが、

 

 

その契約の仕方には、下の3通りがある。

 

 

■専属専任媒介契約

■専任媒介契約

■一般媒介契約

 

 


専属専任媒介契約とは、貴方がその不動産屋さん一社にだけ売却をお願いして、

 

他の業者には売却を依頼しないという約束である。

 

つまり、貴方は家の売却をその一社の努力に賭ける事になる。

 

当然、任された不動産会社は、自分一人に任されたので、必死になるだろうし、

 

広告費を出してもあうなら、バンバン広告を打ったり、宣伝して回るだろう。

 

よく街の電柱などに家の広告が貼ってあったり、新聞に家の売却の広告が入っていたら、

 

多分、専属専任媒介契約を任されている不動産屋だろう。

 

当然、貴方が不動産屋にお願いに行くと、

 

不動産屋はこの専属専任媒介契約を結んでくれと言ってくるだろう。

 

この専属専任媒介契約を結めば、貴方は他の業者とは契約出来ないので、ここ一社に任せるしかなくなるからだ。

 

その代わり不動産屋も必ず1週間に1回以上は売却状況を貴方に報告しないといけない。

 

 

専任媒介契約は、実は上と全く同じである。

 

ただ、違う点は貴方自身でも、友人に売ったり知り合いに売る事が出来るという点だ。

 

つまり、上の専属専任媒介契約を結んだら、貴方自身が買主を見つけて勝手に売買出来ないのだが、

 

この専任媒介契約なら、貴方自身が買主を見つけてもいいのだ。

 

不動産屋は必ず2週間に1回以上は売却状況を貴方に報告しないといけない。

 

 

一般媒介契約の場合、貴方はこの不動産屋を含め何社に依頼してもいいのだ。

 

つまり、この不動産屋にも限界があるだろうから、他の不動産屋にも声をかけて、

 

どこかの不動産屋が買主を探してくれれば、いいという考え方だ。

 

その代わり、頼まれた不動産屋さんも余り力が入らない。

 

なぜなら、散々広告を出しても、他の不動産屋に取られたら、広告した分だけ損だ。

 

その代り、それぞれの不動産屋は売却状況を貴方に報告する義務はない。

 

 

 

ちなみに、私の親父が一度、八王子にあった土地を売った事があったが、

 

 

その時は、専属専任媒介契約で売った。

 

 

なにしろ、八王子が遠かったし、へき地だったので、私達が自分で買主見つけるのは困難だったし、

 

 

余り人気がある土地でも無かったので、専属で任せた方が売れると判断したからである。

 

 

最終的に1年でやっと売れた。多分専属専任媒介契約じゃないと売れなかった様な土地だった。

 

 

 

 


だいぶ話が逸れたので、元に戻します。

 

 

 

 

今年の9月から急激に仕事が思う様にまわらなくなったという奥さんの会社ですが、

 

 

特に困ったのは、競売で落札した競売物件だったという。

 

 

落札したのは、一軒家だったそうなのだが、

 

 

落札後、その競売物件に行って見ると、なんと出ていくはずだった家族が、

 

 

まだ出て行かず、居座ったままだというのである。

 

 

しかも、その家族の親戚だという男もいて、その男がヤクザだというのだ。

 

 

そして、出て行って欲しいなら、立ち退き料を払えと言い出したのだという。

 

 

 

 


今まで、何回か競売物件を落札してきたご主人だったが、

 

 

さすがにこれには参ってしまったという。

 

 

 

 

こんなに何もかもうまく行かなくなったのは、この商売を始めてから初めてだという。

 

 

何か仕事運をよくする事は出来ないものかと、

 

 

奥さんは電話相談して来たのである。

 

 

 

 

 

 

 

やがて、急激に仕事運が悪くなった。その意外な理由が明らかになるのである。

 


後半は、明日のブログに続く。