●昔、墓地だった土地の因縁。

 

 


このお話は、昨日のブログ(●昔、墓地だった実家で起きた怪。)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12411230903.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


相談者の名前を仮に、伊藤さん(50歳)としておきます。

 

伊藤さんは、ご主人と結婚してからずっと神奈川県の賃貸マンションで暮していたといいます。

 

二人のお子さんは、家を出て勤めているそうです。ただ、子供達が家を出てから、

 

体がだるくなったり、顔が熱くなったり、吐き気がする事が時々あり、

 

特に困ったのは、寝つきが悪くて、寝不足ぎみだったそうです。

 

そこで医者に行くと、更年期障害だという診断結果だったそうです。

 

そんな伊藤さんに異変が起きたのは、今から1年前の事でした。

 

ご主人が、亀戸で暮す実家の母親と暮らす事になったのです。

 

7年前にお父さんが亡くなってから、母親は一人で暮らしていたそうですが、

 

1年前に料理中に火傷したのキッカケに、ご主人が母親と暮らす事になったのでした。

 

当然、伊藤さんもご主人について行く事になり、

 

亀戸の実家で、ご主人のお義母さんと一緒に暮す事になったのです。

 

しかし、この実家というのが問題だったといいます。

 

と言うのは、実家が建っている場所は、かつて墓地だった土地だというのです。

 

ただ、ご両親はもう50年間この土地に住んで居たそうですが、

 

特に幽霊を見たとか、悪い事があったという事は無かったそうです。

 

ご主人も25歳になる時まで、この実家に住んで居たのですが、

 

特に不思議な現象は起きなかったといいます。

 

ところが、そんな夫の実家に暮す様になって、2週間後の事です。

 

彼女がベッドで寝ていると、何かが、足の上に乗ったそうです。

 

怖くて、目を開ける事は出来なかったそうですが、

 

その何かは、足の上に乗ると、少し動いたそうです。

 

伊藤さんは、怖くてじっとしていると、やがて居なくなったそうです。

 

5分位して、目を開けて部屋の電気をつけたのですが、そこには誰もいませんでした。

 

その間、部屋のドアが開いた様子はありませんから、1階に寝ているお義母さんではありませんし、

 

当時、出張中のご主人でもありません。つまり、何か得体のしれない物が、

 

寝ている彼女の足の上に乗っかったのです。そんな事が、3回あったといいます。

 

だから、決して夢や気のせいでは無いと伊藤さんは言います。

 

それ以来、伊藤さんは余計寝不足になっているそうです。

 

その他にも、彼女が夜中に起きて、トイレに行った時の事です。

 

廊下を歩いていると、ネグリジェを誰かが引っ張ったと言うのです。

 

振り向くと、誰もいません。そんな事が2回あったそうです。

 

この家には、何か居る!!絶対何かいます。

 

昔、墓地になっていたこの家に来てから起きているので、

 

間違いなく、墓地がらみだと思います。と彼女は言った。

 

そんな相談だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、墓地だったという実家の土地が気になる所だが、

 

 

彼女の話に寄ると、

 

 

夫のご両親はもう50年間この土地に住んで居るそうだが、

 

 

特に幽霊を見たとか、悪い事があったという事は無いという。

 

 

ご主人も25歳になる時まで、その実家に住んで居たのですが、

 

 

特に不思議な現象は起きなかったといいます。

 

 

こういう場合、多分、2つに1つです。

 

 

■昔、墓地だったという実家の土地だが、今は普通と変わらない問題の無い土地であるか。

 

 

彼女だけには感じる、本当は、霊が出たり、触れたりするしてくる土地である。

 

 

つまり、夫家族達は鈍感で、彼女は特別、霊媒体質か、霊感が人よりも強く、

 

 

霊が頼って来やすい場合である。

 

 

 

 

そこで、彼女(伊藤さん)に、こんな質問をしてみた。

 

 

「前に住んで居た神奈川のアパートや、その前に住んで居た実家や、

 

 通っていた学校や、旅行先なんかで、

 

 そういう霊体験をした事はありますか?」

 

 


すると、彼女は、

 

 

今までそういった経験は無いです。
 
 今回夫の実家で体験したのが初めてです。」と答えた。

 

 

となると、彼女も夫家族達と同じ普通の人という事になる。

 

 

それなのに、なぜ夫の実家に引越した途端に霊体験をしたのだろうか?

 

 

 


ちょっと分からなくなったので、

 

 

この問題は保留にして、視点を別の角度から見てみる事にした。

 

 

 

 

 

彼女が体験したという霊は、何だろう。

 

 

 

 


そこで、彼女に、こんな質問をしてみた。

 

 

「ベッドで寝ていると、何かが、足の上に乗って、

 

 その何かは、足の上に乗ると、少し動いたそうですが、

 

 それは、大人の人が乗って来た感じや重さでしたか?」

 

 


「いや、それほど重く無かった感じでした。」と彼女。

 

 


「夜中に起きて、トイレに行った時、

 

 廊下を歩いていると、ネグリジェを誰かが引っ張られ、

 

 振り向くと、誰も居なかった。そんな事が2回あったそうですが、

 

 ネグリジェのどの辺を、引っ張られましたか?」

 

 


「ネグリジェのお尻の高さ位でした。」と彼女。

 

 


「それは、強く引っ張られましたか? それとも弱く?」

 


強くは無かったです。」と彼女。

 

 

 

 

 

普通、人は霊というと、見えない得体の知れない物だと思う。

 

 

だから、ただ怖い。とか、ただ不思議な物としか考えらえなくなってしまうのだが、

 

 

そこを、普通の人間だったら、と考えると、意外と正体が分って来る時があるのである。

 

 

 

例えば、今回の例で言えば、

 

 

ネグリジェのお尻の高さ位を触られたと言う。

 

 

しかも、ベッドに乗った感じが、大人ほど重く無かったという。

 

 


こういう場合、私がイメージするのは、子供である。

 

 

大人の霊なら、もっと重いだろうし、

 

 

触るにしても、もっと高い位置、肩とか頭とか髪の毛だったりする。

 

 

 

そこで彼女に、こんな質問をした。

 

 

「失礼ですが、

 

 今まで、小さいお子さんを亡くされた事はありまえんか?」

 

 


すると、彼女は、

 

 

昔、流産した子がいる(水子)のと、

 

 

1歳10ヶ月の子を肺炎で亡くしている事を教えてくれた。

 

 

 

 

聞くと、その後2人の子供が次々と生まれ、

 

 

その子育てが大変で、亡くなった子に大した供養もしてあげられなかったという。

 

 

 


彼女は「水子の仕業でしょうか?」と聞いてきたのだが、

 

 

私はこう答えた。

 

 

 


「こういうのは、水子じゃ無いんですよ。

 

 水子は、まだこの世に生まれていないので、

 

 お母さんのベッドに上がったり、

 

 お母さんについていって、ネグリジェを引っ張るなんて事は、

 

 思いつかないし、出来ないんですよ。

 

 それに、ネグリジェのお尻の辺りを引っ張ったという事から、

 

 1歳以下の子供じゃないでしょう。

 

 1歳以下なら、まだ立って歩けないので、触られるなら足クビ辺りです。

 

 だから、多分、1歳10ヶ月で亡くなった子ですね。」

 

 

 

 

「亡くなったお子さんは、なんという名前ですか?」

 


「さやかです。」

 


彼女にはこういうアドバイスをした。

 

 

 

寝室のどこかベッドの近くに、1歳10ヶ月で亡くなった子の写真を飾り、

 

 

その子の事を思い出してみて、当時好きだった食べ物やお菓子、

 

 

玩具をその写真の前に飾ってあげて、お水を一杯か当時好きだった飲み物を置き、

 

 

毎日お線香を1本点して、手を合せて、名前を言ってあげながら、

 

「さやか、

 

 お母さんの子供に生れてくれてありがとうね。

 

 成仏して、早く生まれ変わって来てね。

 

 来世は、一緒に楽しい親子になるろうね。」

 

 


これを1ヵ月。

 

 

 

 

 

その後、ベッドに何かが乗っかって来るとか、

 

 

ネグリジェを触られるという現象は無くなったという。

 

 

 

 

 

 


最後に、

 

彼女は、どうして、このタイミングで亡くなった1歳10ヶ月の子が現れたのか?

 

 

と聞いて来たのですが、

 

 

実際の所は、霊に聞いてみないと分かりません。

 

 

ただ、「ここからは、私の推測になります。」と言って彼女にこう説明した。

 

 

 

まず、なぜ夫の実家に引越してから1歳10ヶ月の子(さやか)の霊が現れたかですが、

 

 

私が思うには、さやかちゃんの霊は、もっと以前、

 

 

つまり、貴方が神奈川に住んで居た頃から現われていたと思います。

 

 

「貴方が神奈川に住んで居た時、子供達が家を出てから、

 

 体がだるくなったり、顔が熱くなったり、吐き気がする事が時々あり、

 

 特に困ったのは、寝つきが悪くて、寝不足ぎみだったそうですね。

 

 そこで医者に行くと、更年期障害だったという事ですが、

 

 実は、以前亡くなった子供の霊が成仏していない時、絶対ではありませんが、

 

 よくお母さんが睡眠障害になる事があるんです。

 

 子供の霊が、甘えて来て寝かせてくれないんですよね。」

 

 


では、神奈川に住んで居た頃は、睡眠障害だけだったのが、

 

 

なぜ、夫の実家に行ったら、ベッドの上に乗っかってきたり、

 

 

ネグリジェを引っ張るなどの直接行動となって現われたのかですが、

 

 


私は、やはり墓地だった土地というのが関係していると思います。

 

 

 

 

昔墓地だった土地でも、ちゃんと遺骨を全部移転させて、

 

 

供養などもちゃんとしていれば、普通の方でも何事も無く住める場所になります。

 

 

その点でもご主人の実家の土地もちゃんとお墓を移転させた土地だったのでしょう。

 

 

だから、そこに50年住んで居ても、何事も起きなかったのです。

 

 

ただ、こういう昔因縁があった土地、例えば戦場だったとか、多くの死者が埋められたとか、

 

 

墓地だったとか、動物の墓だったとか、処刑場だったとか、刑務所だったとか、

 

 

何かしらの因縁があった場所というのは、霊の通り道になりやすかったり、

 

 

霊のパワーを発揮しやすい環境になっているんです。

 

 

熱帯地方で生れ育ったインド人が、北海道に住んで居る時は元気が無かったのが、

 

 

沖縄に旅行に行った途端に元気倍増になった感じと似ている。

 

 

他にも、例えば昔2歳で亡くなった子が、ここに埋葬されていたとします。

 

 

その子は普通の人には何もしませんが、

 

 

自分と同じ様にして若くして亡くなった「さやか」ちゃんの事情を憐れんで、

 

 

応援してあげる事となり、さやかちゃんの霊パワーが倍になるという事もあります。

 

 

 


つまり、貴方が神奈川に住んで居た時から現われていた「さやかちゃん」の霊の力が、

 

 

昔墓地だった夫の実家の土地に引越してから、

 

 

その因縁のある土地のパワーを借りて、

 

より強い霊現象となって現われたのだと思います。

 

 

END