●呪っているのは、誰だ!

 

 


このお話は、昨日のブログ(●子供が5歳までに死ぬ、呪われた家系)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12389470050.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


彼女が嫁いだ家系は昔から呪われていて、なぜか最初の子供は必ず5歳までに死ぬという。

 

彼女はこの家系の三男の方と結婚されたのだが、

 

結婚前には、そんな不気味な呪いの話など彼から一切聞かされていなかったという。

 

初めてその事を夫から聞かされたのは、長男が丁度七五三を向えた3歳の時だった。

 

ご主人が急に長男を七五三を祝いに、実家に3日間泊まりがけで行くからと言われたのである。

 

この時初めて、何か違和感を感じたという。と言うのは、

 

彼女の常識では、七五三は、女の子が3歳と7歳を祝い、男の子は5歳のお祝いをする。

 

だから、3歳の長男の七五三を祝う。それも3日間も祝うと聞いて少し驚いたのだ。

 

それに、七五三のお祝いと言えば、家族だけで神社などに参拝に行く程度だと思ったら、

 

実家に到着すると、親戚中の人達がお祝いに集まっていたのである。

 

最初の日から、長男の髪置の儀と袴着の儀が執り行なわれ、全員で写真を撮り、

 

豪華な料理が沢山並べられたという。それはまるで、最後の晩餐の様にも感じられたという。

 

翌日親戚中の中で、一人だけ実家に残った、次男さんの奥さんが、なにやら深刻な顔をしながら、

 

私に話があると言う。彼女の側に来て座ると、彼女は恐ろしい話をし出したのである。

 

その話こそが、「最初の子供は、必ず5歳までに死ぬというこの家系に伝わる呪い」だった。

 

実は、彼女に話してくれた次男さんの奥さんも、長女を3歳の時に亡くしていた。

 

この家系では、代々子供を亡くした人が、その辛い気持ちを共有できるからと、

 

次に子供を亡くしそうなお母さんに、この家の呪いの話を伝える役目を負っているという。

 

次男さんの奥さんに、呪いの事を伝えたのは次男さんのお母さんだったという。

 

そう言えば、彼女が三男の現在の夫と結婚した時、長男は2歳の時に、

 

交通事故で亡くなったと聞いていたのを思い出した。

 

その他にも、お祖父さんの代には、やはり長女が4歳で亡くなり、

 

親戚の家も、最初の子は流産したり、産まれて5日後に死んだりしているという。

 

つまり、この家系では、最初の子は3歳まで生きられただけでも、大したものなので、

 

七五三では、男でも女でも親戚中が集まってお祝いするというのである。

 

ただ不思議な事に、呪いは最初の子だけに降りかかり、次からの子は大丈夫だという。

 

次男さんの奥さんは、現在2歳の長男がいるとの事で、

 

もし万が一、今のお子さんに何かあってもまた・・・と慰めてくれたという。

 

彼女は、お義母さんやお義父さんに話を聞いたところ、

 

呪いを回避する為に、お祓いをしてもらったりした事もあるけどダメだったという。

 

また、最初に生れた子に二郎と名付けて、最初の子では無い様に装った親戚もあったらしいが、

 

結局2歳の時に川で溺れて死んだという。その後、彼女は色々な神社に出かけお守りを貰ったり、

 

色々な占い師にも相談したという。それでも心配になって、私にも相談してきたという訳である。

 

私が相談を受けた時、彼女の息子さんは、既に3歳8ヶ月だった。

 

もし、呪いが本当ならば、息子さんの命はあと1年4ヶ月になる。

 

いや、いつ死んでも不思議では無い。

 

どうする? 占い師よ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、呪われているという相談の場合、

 

 

最大の防御は、まず呪っているのは誰かを突き止める事である。

 

 

 

ストーカー問題でも言える事だが、

 

 

誰がどうして、ストーカーしているのか、呪っているのかを突き止めれば、

 

 

それなりに対策が思いつく事が多い。

 

 

 

 


そこで彼女には、もう一度ご主人に実家に電話してもらって、

 

 

なぜ実家は呪われているのか、誰が実家を代々呪っているのか、

 

 

そして呪いはいつから始まったのかも聞いてもらう事にした。

 

 

また、代々最初の子供が亡くなる時期、日付なども詳しく調べてもらってから

 

 

また私に電話してもらう事になった。

 

 

 

 

 


3日後、彼女から再び電話が来た。

 

 

 

 

 

調べてもらった結果は、かんばしく無かった。

 

 

ご主人の家系への呪いは、曾(ひい)お祖父さんの時代から始まったらしい。

 

 

と言う事は、

 

 

呪いの原因は、曾お祖父さんのお父さん、つまり高祖父(こうそふ)の時代に、

 

 

何かしらの怨みを買った可能性が高いという事になる。

 

 

 

しかし、お祖父さんもお祖母さんも亡くなっていて、それ以外の事を知る者はいなかった。

 

 

つまり、実家が何故代々呪われているのか、誰が実家の家系を呪っているのか分からなかった。

 

 

また、最初の子が亡くなる時期は、真夏の時もあれば、冬の時もあり、春や秋の時もあったという。

 

 

亡くなった日付も、5日の時もあれば、20日の時もあり、月末の30日の時もあったという。

 

 

気持ちいいほどバラバラである。

 

 

 


こうして私は、呪っている相手も分からず、

 

 

呪っている理由も分からない相手と戦う事となった。

 

 

 

 

 

呪いが存在する所には、

 

 

必ず、呪われる理由が存在する。

 

 

 

 


今回は、調べてもそれが分からなかった。

 

 


ただ、私の経験上、

 

呪われる理由は、現在起きている現象から大体想像がつく事が多い。

 

 

 

例えば、今回の相談の場合、

 

 

まず、実家に起きている災難は、

 

 

代々、この家系の最初の子供だけが5歳にならずに死ぬという現象だ。

 

 

と言う事は、原因はこの逆の場合が多い。

 

 

つまり、この実家の家系の誰かが、呪っている人の最初の子(5歳未満)を殺したとかだ。

 

 

呪いの場合、同じ目に合せてやるという事が多いのだ。

 

 

皆さんは、「目には目を、歯には歯を。」という諺(ことわざ)を聞いた事があるだろう。

 

 

これは、今から4000年前から伝わるハンムラビ法典で、

 

 

「相手の目をつぶした人は、自分の目をつぶして償え!」

 

「相手の歯を折った人は、自分の歯を折って償え!」という法律である。

 

 

呪いの概念は、この時代から変わっていないのである。

 

 

 

 

では、なぜ呪われる理由が子孫に伝わっていないのか。

 

 

これはよくある事である。

 

 

例えば、高祖父が誰かの子供を惨殺して、その母親から怨まれたとしよう。

 

 

普通は先祖が起こした出来事は、子孫に伝わって行くものだが、

 

 

オリンピックで金メダルを取ったという栄誉なら、長く語り継がれるだろうが、

 

 

殺人となると、どこかで自分の子供には教えたくないという人が現れる。

 

 

よって、理由は分からないけど、呪われているという事実だけが子孫に伝わるのである。

 

 

 

 

 

 

話しは変わるが、

 

 

今回相談して来た奥さんが嫁いだ家系は、○○○という珍しい苗字だった。

 

 

私は先祖が絡んだ相談を受けた時、

 

 

軽くだが、その先祖を調べて見る事がある。

 

 

今はネットの時代で、昔と比べてだいぶ便利になった。

 

 

わざわざ図書館に行かなくても自宅で調べられる。

 

 

例えば、「金山」という苗字を調べたいと思ったとしよう。

 

 

まず、ネットで下記の名字由来netを開く。

https://myoji-yurai.net/

 

 

出たら、下の名字(漢字)の空欄に「金山」と入れる。

 

そして、その下の検索をクリックする。

 

 

すると、1秒もしないで、「金山」は全国にどのくらいいるかとか、

 

日本ではどこに多く住んで居るかとか、金山の有名人とかが調べられるのと同時に、

 

「解説」で金山が栃木県の下野がルーツである事も分かる。

 

もし、貴方や彼の名字が少し変わっているなら、一度調べて見ると面白いかもしれない。

 

 

今回の場合も、相談者の○○○という苗字を調べて見ると、

 

新潟県がルーツであった。

 

そこで、彼女に新潟から千葉に、なぜ実家が来たのかとか、

 

新潟という話は聞いていないかご主人に聞いてみたのだが、

 

ご主人は新潟という話は一切聞いていないという事だった。

 

 

 

 

 

 

 

こうして、相談者の実家を呪っている者の正体は一切分からなかった。

 

 

 

こうなった以上、

 

あとは現在起きている呪いの現象を分析して対処するしかない。

 

 

 

まず私が注目したのは、

 

「呪いで死ぬのは、最初の子供、しかも5歳未満の子に限られる。」という事実である。

 


勿論、それは先に例として挙げ様に、先祖の誰かが、現在呪っている人の、

 

 

5歳未満の子供を殺したという復讐かもしれない。

 


しかし、

 

 

私はこの時、別の可能性もあるかもしれないと、考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その別の可能性とは、

 

 

最終話は、明日のブログに続く。