●アリスのバトン

 

 


このお話は、昨日のブログ(●ペットが死ぬ家)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12388279486.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[前回までのあらすじ

 


シアトル郊外に、ミラー夫妻という中年のご夫婦が住んで居ました。

 

長女は早くに結婚して家を出て、長男は家から離れた場所にある会社に就職した為家を離れました。

 

2人の子育ても終え、ご主人が仕事に行くと、一人になってしまう奥さんは、

 

寂しくなり、チワワを飼う事にしたそうです。アリスと名付けました。

 

すると、また子育ての時代がよみがえって来たかの様に、

 

チワワのアリスを自分の子供の用に可愛がり、寝る時も、外出する時もいつも一緒。

 

お風呂も食事も一緒で、片時も離れないほど愛したそうです。

 

ドッグフッドも常に最高級品を買い、週に2回はステーキを焼いてあげる贅沢。

 

チワワのアリスちゃんには、お気に入りのヌイグルミがありました。

 

それは小さい猫のヌイグルミで、ミラー夫人が買ってあげるとアリスはそれをとても気に入り、

 

散歩や外出する時は、かならずそれを咥えて家を出るそうです。

 

ところが、アリスちゃんが6歳になった時、ある事件が起きます。

 

いつもの様に、お散歩に出ると、丁度お隣さんも、2歳になる娘さんを連れて、

 

庭で遊んでいる所でした。娘さんは、チワワを見ると興味を持ったのか、

 

アリスに向って近づいて来ました。その瞬間でした。

 

アリスは何を思ったのか、急にその娘さんに向って激しく吠え始めたのです。

 

それに驚いた娘さんは、少し後ずさりしたかと思うと、

 

つまづいて後頭部を石の歩道にぶつけてしまいました。直ぐにお母さんが抱き起しましたが、

 

娘さんは激しく泣いていて、泣きやむ様子がありません。

 

段々と打った後頭部が腫れていき、タンコブになり、救急車で病院に運ばれたのです。

 

勿論ミラー夫人は、その場で謝りましたが、お隣の奥さんは、慌てていたのもあるでしょう。

 

ミラー夫人とは一切話をせず、無視して一緒に救急車に乗って行ってしまいました。

 

元々、お隣さんとは、かつて柵の件でもめた事もあり、仲が良い方ではありませんでした。

 

風の噂では、大した事は無かったらしいという近所の方の話でしたが、

 

その一件以来、ミラー夫人がお隣さんと話す事はありませんでした。ミラー夫人としても、

 

何となくバツが悪いので、アリスと散歩や外出をする時は、まず窓から外を見て、

 

お隣さんが外に居ないかを確認してから、玄関を出る様にしていたと言います。

 

そんなアリスに異変が起きたのは、それから1年後の事でした。

 

急に立てなくなったので、獣医さんに連れて行くと、末期の肝臓ガンだという診断。

 

アリスはその約2ヵ月後に亡くなったといいます。

 

ミラー夫人の悲しみはとても大きく、その日から毎日泣いて暮らしていたといいます。

 

外出もしなくなり、アリスの写真を見ては泣くという生活。

 

さすがに心配したご主人が、夫人が少し立ち直ったのを見て、1ヵ月半後、

 

別のチワワを買って来ました。最初は、別のチワワじゃ。と言っていた婦人でしたが、

 

いざ可愛いチワワの小犬が来ると、再びそのチワワを可愛がる様になりました。

 

ところが、それから1ヵ月半経った時でした。新しく来たチワワがエサを食べなくなったのです。

 

そしてよく見ると、お腹の辺りが膨らんでいます。

 

急いで獣医に連れて行くと、肝臓ガンになっていると言うのです。

 

子犬で体力が無かったからか、それからアッという間に亡くなってしまいました。

 

ご主人もさすがに、また高いお金をかけて子犬を飼う事はしませんでした。

 

そんなある日、一匹のチワワが殺処分されそうになっているらしいという噂を耳にします。

 

それは3歳になるチワワで、一人暮らしの老人が亡くなって飼う人が居なくなった犬でした。

 

これも何かの縁だと思い、ミラー夫人は3匹目のチワワを飼う事にしました。

 

しかし、それからわずか2ヶ月後の事でした。定期健診に連れて行くと、ガンが発見されたのです。

 

獣医いわく、高額な手術を施しても助かる確率は5分5分だと言われました。

 

ご主人は、もう犬はあきらめようと言いました。ご主人いわく、お隣の子供を傷つけてから、

 

この家は、ペットが死ぬ家になってしまった。と言うのです。しかしミラー夫人は、

 

ペットが死ぬ家になったなんて納得がいかず、霊能者の所に相談に来たのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラー夫人は、霊能者に今までの経緯を話すと同時に、

 

 

もしかしたら、隣の家の赤ちゃんを怪我させたので、その怨みでうちの犬達に、

 

 

呪いをかけているのはないかと相談してきました。

 

 

 

しかし、霊能者は逆に、ミラー夫人にこんな質問をしました。

 

 

3匹目の保護したチワワちゃんは、どんなガンになったんですか?」

 

 

肝臓ガンです。」と夫人。

 

 

 


この時、霊能者の方はこんな事を思っていたそうです。

 

 

 

 

 

確かに、隣の人は赤ちゃんを怪我させたのはアリスが吠えたのに驚いて転んだからです。

 

 

でも、怨みがあるとしても、それはアリスにだけで、次の犬2匹には直接関係が無い。

 

 

しかも、風の噂では、大した事は無かったらしく、

 

 

アリスが死んだのも、その事件があってから1年も後の出来事である事。

 

 

むしろ、

 

 

霊能者の方が直感的に嫌な感じに思ったのは、

 

 

亡くなった2匹が同じ病である肝臓ガンだった事、

 

 

そして、3匹目に見つかったガンも肝臓ガンだった事。

 

 

偶然かしら?と思ったと言う。

 

 

 

 

 

 

霊能者の方は、さっそくミラー夫人の霊視を始めました。

 

 

 

 


すると、

 

 

ミラー夫人の横にピッタリと寄り添って座っているチワワの霊が見えたそうです。

 

 

 

亡くなった最初のチワワのアリスの霊でした。

 

 

アリスは霊能者をキツイ目で睨んで、ミラー夫人には誰も近づけさせないという勢いで、

 

 

彼女を守っていたそうです。

 

 

 

「貴方の側に今も、アリスちゃんがピッタリと寄り添ってるわよ。

 

 

 ただ、

 

 貴方を守っているというよりも、

 

 貴方に誰も近づけさせない。

 

 貴方を自分だけのものという怒りみたいなものも感じるのよね。」

 

 

 

 

 

更に霊視を続けると、

 

 

猫のヌイグルミが浮かんだと言う。

 

 

 

 


そこで霊能者がミラー夫人に、

 

 

「なにかこの位の、猫のヌイグルミをご存知ですか?」と両手で大きさを示して聞いてみました。

 

 

 


「ああ、それは多分アリスが生前とても気に入っていて、

 

 外出する時は、いつも必ず咥えて持ち歩いていたヌイグルミです。」

 

 

 


「そうですか。

 

 でも、なぜその猫のヌイグルミが浮かんだのかしら。」

 

 


動物霊が絡んだ霊視の場合、はっきりした言葉で伝わって来ないで、

 

 

この様に、なぞなぞの様に考えさせられる事がよくあると言います。

 

 

 


「生前お気に入りだった猫のヌイグルミが、なぜ浮かんだのかしら。」

 

 


なにか今回の事件で、「猫のヌイグルミ」は、大きな意味を示している様な気がしたといいます。

 

 


そこで、霊能者の方はミラー夫人にこんな事を聞いてみたといいます。

 

 

 


「その猫のヌイグルミは、


 今どこにありますか?」

 

 

 

 

すると、その猫のヌイグルミは、今は2階の物置に仕舞ってあるといいます。

 

 

ミラー夫人いわく、アリスが死んだ直後は、

 

 

悲して悲しくて、毎晩その猫のヌイグルミを抱きながら、

 

 

アリスの写真を見ては泣いていたといいます。

 

 

 

 


しかし、ご主人がチワワの小犬を買ってきて、

 

 

夫人が子犬を可愛がる様になったのを見て、

 

 

やっと夫人が立ち直ったと思い、再びアリスの事を思い出して泣かない様にと、

 

 

ご主人は、部屋に飾ってあったアリスの写真全部と、アリスが大事にしていた猫のヌイグルミなど、

 

 

アリスを思い出す物を全て2階の物置に、仕舞ってしまったのだという。

 

 

 

 


つまり、ご主人の計らいで、夫人の頭からもうアリスの事は忘れる様にと、

 

 

夫人の周りからアリスを思い出させる物は全て押し入れに突っ込んで仕舞ってしまったのだ。

 

 

 


そういう事情を聞いた時、霊能者はアリスの嫉妬心みたいなものを感じたという。

 

 

 

7年間も親子の様に可愛がったアリスを、

 

 

次のチワワが来たら、アリスを思い出から抹殺する様に、

 

 

部屋に飾ってあった写真や形見のヌイグルミを2階の冷たい部屋に押し込んで、

 

 

アリスの存在を消して仕舞ったのである。

 

 

 


霊能者いわく、生前嫉妬心が強かったペットは、

 

 

こういう対応をされると、その嫉妬心は新しく飼ったペットに向く事があるという。

 

 

そんな時、新しく飼ったペットは、先に亡くなったペットと同じ病で亡くなる事が多いという。

 

 

ちなみに、嫉妬心が強いペットは、生前の様子で分かる事があるという。

 

 

■たまにおしっこをワザと失敗して、飼い主の関心を引きつけたり、

 

■ソファーやクッションを噛んで、ボロボロにしたり、物を壊したりして、

 

ストレスを発散させる事があるという。

 

また、今回の様に、嫉妬心が強いペットが亡くなってから1年も経たない内に、

 

■今回の様に新しく飼ったペットにご執心になって

 

長く愛したはずの亡くなったペットの物は全て処分して忘れようとすると、起きる事があるという。

 

 

 

 

 

最後に、

 

 

ミラー夫人が、「では、どうしたらいいでしょうか?」と聞いて来たので、

 

 

霊能者は彼女に、こんなアドバイスをしたという。

 

 

 

 

■まず、2階の物置に放りこんであるアリスの写真を出して、

 

また元あった位置に飾って下さい。

 

■そして、仕舞ってしまってゴメンね。と写真に向って声を出して何回か謝ってみて下さい。

 

時々写真に話しかけて、今でも忘れていないよ。と言ってあげて下さい。

 

■また、形見だった猫のヌイグルミも出して、今のチワワの側に置いておいて下さい。

 

■今のチワワを撫でたり、可愛がる時、アリスの事も思い出しながら撫でてみて下さい。

 

そうする事で、アリスは逆に今のチワワを自分の後継者として守る方向に気持ちが変わってくるという。

 

 

 

 

 

ミラー夫人は、家に帰ると直ぐに霊能者に言われた事を実行したという。

 

 

 

 

すると、不思議な事が・・・・・・・・

 

 


手遅れ感があり、助かる確率5分5分と言われた保護されたチワワだったのに、

 

 

その後2ヵ月経っても、具合が悪くならないので、

 

 

再び検診してみると、ガンが消えていたというのである。

 

 

 

 

 

 

現在、ミラー夫人が今のチワワと散歩に行く時は、

 

 

必ずアリスの形見だった猫のヌイグルミを今のチワワに咥えさせて家を出るという。

 

 

その時に、ミラー夫人が必ず言う言葉があるという。

 

 

 

「さあ、アリスも一緒に散歩に行きましょうね。」

 

 

 

そう言って、猫のヌイグルミを今のチワワに咥えさせるそうだ。

 

 

 


それはまるで、

 

 

 

 

 


亡きアリスから引き継いだバトンの様に。


END