●ロッキーのラブコール

 

 


このお話は、昨日のブログ(●老犬の遠吠え。 意外な真実)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12385422299.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


ある時、シアトルに住むある家族から、老犬のロッキーについての相談があった。

 

相談者のご家族は、2階建ての大きな庭がある比較的良い家にお住まいだった。

 

問題が問題だけに、奥さんは家の写真多数と、家の見取り図も持参して来ていた。

 

そして、娘さんが老犬のロッキーを車の後部座席に乗せて一緒に相談に来ていた。

 

老犬ロッキーは、15歳になるシェットランド・シープドッグだった。それまでロッキーはとても良い子で、

 

今までの15年間、家の中で遠吠えどころか、大声で吠えた事も無かったと言う。

 

それが半年前から、家の中で「ワゥ--ン」と遠吠えする様になったと言うのだ。

 

あと奥さんが気になるのは、ロッキーが遠吠えする時は、決まって一階の階段の前に座って、

 

2階に向って遠吠えする事だった。そんな時は、きっと遊んで欲しいんだと思って、

 

2階から主人や子供達が降りて来て、ロッキーと遊んであげるという。

 

だから、最初はロッキーが遠吠えするのは、遊んで欲しいからだと思っていた。

 

しかし、ある週末の事である。家族全員で出かけて、帰宅すると、

 

家の中から、ロッキーが遠吠えしているのが聞こえたという。

 

急いで玄関を開けると、ロッキーは誰も居ないはずの2階に向って遠吠えしているのだ。

 

それも私達が帰宅しているのにである。誰も居ないはずの2階に向って・・・・。

 

その姿を見て、ぞっとしたという。始めは、泥棒でも2階に居るのはないかと、全員で用心して、

 

娘は911を表示したまま、いつでも警察に電話出来る様にして2階を調べたと言う。

 

しかし、賊が入った形跡も無く、2階には誰も居なかったという。それどころか、

 

お隣さんに聞くと私達が外出中、ロッキーが遠吠えしている事が、半年前から度々あったらしいのである。

 

いったいロッキーは、どうして誰も居ないはずの2階に向って吠えるのか。

 

奥さんは、ロッキーが遠吠えする理由を知りたくなったという。

 

こうして、彼女と娘さんはロッキーを連れて霊能者の所に来たのだった。

 

さっそく霊能者が、老犬ロッキーの霊視を始めた。  

 

やがて、遠吠えの意外な真実が分かるのである。

 

この時点で、その真実が予測出来る人は、凄い人である!当然、私は分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく霊能者が、老犬ロッキーの霊視を始めた。

 

 

霊能者は、亡きお祖母さんの霊を通して、老犬ロッキーにこう質問したと言う。

 

 

「なんで、時々遠吠えする様になったの?」と。

 

 

 

 


すると、老犬ロッキーは、こう答えたと言う。

 

 

 

「だって、急に私はママに嫌われてしまったの。」と伝えて来たと言う。

 

 

 


そこで霊能者が、奥さんにその事を伝えた。

 

 

「ロッキーは、急に貴方に嫌われてしまったと言ってるわ。」

 

 

 


すると、奥さんは、

 

 

そんなぁ!

 

 私はロッキーを嫌いになんてなっていません。

 

 

 むしろ、なんで遠吠えするのか、いつも心配してるんですよ。

 

 食事も毎日2回、一番最初ちゃんとあげているし・・・。」

 


と、納得がいかない様子。

 

 

 


そこで、霊能者はロッキーに、

 

 

ママは貴方の事を、嫌いになんてなっていないそうよ。」と伝えた。

 

 

 

 


すると、今度はロッキーが納得いかないという様に、

 

こう伝えて来たと言う。

 

 

 


「きっとママは、私を嫌いになったの

 

 もう随分ママを探しているけど、

 

  私を避けていてあってくれないの。」と伝えて来たと言う。

 

 


それを奥さんに伝えると、

 

 

奥さんは、急に何かを思い出した様に、

 

 

「あっ!」と短く声を出した。

 

 

 

 

 

この瞬間、奥さんには全ての状況が理解出来た様だった。

 

 

 


実は、今からさかのぼる事、約8ヵ月前、

 

 

奥さんのお義母さん、つまりご主人のお母さんが亡くなったのである。

 

 

交通事故による突然の死だった。

 

 

 

元々老犬ロッキーは、お義母さんが可愛がっていた犬だったという。

 

 

お義母さんは、いつもロッキーを子供の様に可愛がり、いつも話しかけていたという。

 

 

そんなお義母さんは、ある日を境にして急に家から居なくなってしまった訳である。

 

 

ロッキーの遠吠えは、その2ヶ月後辺りから始まったのだった。

 

 

ロッキーが「ママ」と言っていたのは、亡くなったお義母さんの事だったのである。

 

 

 


ちなみに、家には、「ティミィ」という別の犬がいて、

 

 

「ティミィ」は奥さんが買った犬で、子供達も「ティミィ」にはよく話しかけていたが、

 

 

老犬ロッキーには、余り話かける事は無かったという。

 

 

きっと、ロッキーは今まで一番可愛がってくれたお義母さんが居なくなってしまい、

 

 

とても寂しかったに違いない。

 

 

 


霊能者が、老犬ロッキーに、

 

 

「お義母さん、亡くなってしまったのよ。

 

 もう違う世界に行ってしまったの。わかる?」と優しく聞いたという。

 

 


すると、ロッキーはこう伝えて来たという。

 

 


「そんな事ないわ。

 

 ママの靴だってあるし、ママの臭いがする服だった沢山あるわ。

 

 ママの車だってあるのよ。

 

 でも、私を避けていて、部屋から降りて来てくれないの。」  と伝えて来たと言う。

 

 


その後、亡くなったお義母さんの靴や服など、

 

 

ロッキーが近づける場所にあったお義母さんの物を全部箱に入れて仕舞ったという。

 

 

そして、奥さんも子供達も、ロッキーに積極的に話しかけたり遊んであげる様にした。

 

 

すると、ロッキーは段々と遠吠えしなくなったという。

 

 

 

 

 

ロッキーの遠吠えは、亡くなったお義母さんへのラブコールだったのかもしれない。

 

 

 

 

 


「ママ、どこに居るの?

 


 わたし、良い子にするから、


 良い子でいるから。 どうか私を嫌いにならないで。」

 
END