今夜はムサカやで〜 | いぬのクシャミとチーズの鼻歌

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だんなさんの転勤で、徳島県であらたな暮らしをスタート。
人生ではじめての田舎暮らしですが、どこにいても「善く食べることは善く生きること」、まいにちの小さな食卓を記録していきます。

今夜はムサカを作りました。

ムサカとは、ギリシャ、バルカン半島、エジプトなど東地中海沿岸の伝統的な野菜料理。とはいっても、肉やジャガイモ、挽肉などを使った一見ラザニア的な料理なので、控えめにいってもヘルシーではありません。

面白いのは、各国それぞれの傾向があって、セルビアはお米やカリフラワーを使ったムサカ、ギリシャでは挽肉のかわりに細かく切った茄子やフェタチーズ、トルコは挽肉やソテーした玉ねぎ、茄子などを取り入れたりしているそう。わりに幅広い範囲に普及してるけれども、それぞれの国で独自の特徴をのばしながら、郷土料理としての地位を確立しています。

ムサカといえば、何年か前、あるアメリカに暮らすギリシャ系移民家族を主役にした映画を思い出しました。一家の長女がクラスメイトから、「ムサカって何?!そんな変な料理、聞いたことなーい。変なの~~」みたいにからかわれて、長女が「なによ!ムサカはとぉっても美味しいんだから!」みたいに言い返します。ただニュアンスとしては、「なにいうとんねん!うちのムサカはな、むぅっちゃ美味いんやで!」が近いような気がします。なんで関西弁になるのかはわかりませんが、人の生活や文化と親密につながっているような、お袋の味的な魅力をムサカには感じるのです。

そんなムサカ、実はでいくんのお母さんがよく作ってくれたそう。なので、今回はそのときの思い出を参考に作ってみました。スパイスで炒めた玉ねぎと挽肉、ソテーした茄子、マッシュポテト、チーズを重ねて、オーブンで焼いたら出来上がり。

うちのムサカも美味いで~。
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