振替休日、祖母の家に行きがてら、千歳船橋の堀口珈琲に行ってきました。よしもとばななの新刊「スナックちどり」を読むために。
ところで、月曜日の2時過ぎ、スニーカーとジーンズと小さなハンドバッグだけを携えて、ゆっくり卵サンドを食べる私は、他の人からどんなふうに見えるのでしょうか?
いつだって、人はたくさんのまなざしにさらされて、誤解を浴びながら生きている。…いや、人々が目にするじぶんの姿は、紛れもない事実、「そう、たしかに私です」という事実なのだ。私のまわりに、小さな惑星のようにちらつく事実たち。
事実は、油断ができない。強い信念としかるべき時間をかけて、せっせと「私」という器を拵えたとしても、何かの拍子にカシャンと壊れてしまうような危うさが、常に自分につきまとっているのだ。
店員のお兄さんがぎこちなく丁寧で、テーブルにきてくれても、何となく顔をあげることができませんでした。とんでもなく無愛想な私。こんなとき、不意打ちで知り合いになんて会いませんように…。
