【出雲駅伝2018】 青山学院大 
出雲振り返り&全日本展望

ど~も、太郎です。

出雲駅伝が終わったので
チーム別に振り返ってみます。

第一弾は優勝した青山学院大
さっそくですが結果はこちら

総合タイム 2時間11分58秒
1区 橋詰大慧   4年 23:15 区間1位
2区 鈴木塁人   3年 16:26 区間1位
3区 森田歩希   4年 25:21 区間2位
4区 吉田圭太   2年 18:00 区間1位
5区 生方敦也   3年 18:48 区間2位
6区 竹石尚人   3年 30:08 区間2位


先日も書きましたが
1区から首位を譲らない完全優勝

4区終了時点で2位東洋大との差は
45秒でしたからね

最終的には12秒差ということで
反省点があるとしたら5区6区の
走りでしょうか。

決め手になったのは

1区橋詰選手がトップで来たこと
そして
2区鈴木選手が区間賞の走りを
みせたこと

この2つでしょうね

中でも橋詰選手は前回6区で
区間6位と失敗しましたからね

ちなみにですが
ここでいう失敗の定義とは
区間トップと30秒以上離される
という意味です。

2015年以降出雲駅伝4回の成績は

2015年1位
2016年1位
2017年2位
2018年1位

4大会ということは延べ24区間
区間2位以下の区間における
トップとのタイム差を調べてみると

24区間の中で30秒離されたのは
わずか4区間のみ

2017年 6区橋詰 56秒差
2017年 1区梶谷 38秒差
2017年 3区下田 31秒差
2015年 6区一色 30秒差

4回のうち3回は前回大会に集中
優勝出来なかった訳ですね

今回のレースにおいて
区間1位の場合2位との差を+
区間2位以下の場合1位との差を-
で計算すると

1区1位  +6秒
2区1位  +3秒
3区2位  -4秒
4区1位  +6秒
5区2位 -18秒
6区2位 -15秒

トータルでマイナス22秒
ミスのない戦いをしたことが
よくわかりますよね

前回優勝した東海大学は
1区1位  +2秒
2区2位 -20秒
3区4位 -66秒
4区1位 +19秒
5区1位  +4秒
6区1位 +36秒
トータルでマイナス25秒

青山学院は
1区8位-38秒
2区1位+20秒
3区3位-31秒
4区2位-19秒
5区3位-23秒
6区6位-56秒
トータルでマイナス147秒

東海大学の致命的なミスに
付け込めなかった青山学院
という構図が見えてきます。

あの状態で優勝した東海大の
爆発力を褒めるべきというのも
もう一方の評価かもしれませんね

そしてここから見えるのは、
今回の青山学院は
完璧に近いレース運びをした
ということ

距離の短い出雲駅伝では
30秒以上離される失敗区間を
どれだけ無くせるかが
勝負のカギとなる訳ですね。

すみません、話を戻しましょう
何の話だったか忘れそうですが

橋詰選手のことでしたね

今回1区で区間賞を獲得する
見事な走りでしたが

これで箱根駅伝の前半区間で
起用できるめどがついた
というのは前回も触れました。

原監督は大胆な区間配置を
しているように見えて
重要だと認識している区間は
かなり慎重に選んでいます。

往路を任せられる選手って
タイムだけじゃないってこと
なんですよね

絶対に外さない選手という
条件も加わってきます。

そういう意味で言うと
今回橋詰選手が結果を出した
ことで第一段階をクリアした
ような気がします。

次は全日本ですが
ラスト2区間の距離が伸びた
こともあるので

前半区間でしっかりと流れを
作れる走りを見せられるか
ここがポイントだと思います。

それじゃあ、他の選手も含めて
今回の出雲を総括すると

橋詰、鈴木、森田、吉田圭選手は
実力通りの走り

竹石選手と生方選手はイマイチ
伸びを欠いた印象

竹石選手は全日本を飛ばして
箱根へ向けての集中するかも

生方選手はロードの走りが不安
全日本、箱根は厳しいような気が

全体的には、全日本、箱根に向けて
幸先いいスタートを切れました。

3冠へのモチベーションが
ますます上がる結果となりましたね

なんて言っていたら
全日本のエントリメンバーが
早くも発表されました。

エントリー選手13人はこちら


森田歩希    4年
林  奎介     4年
小野田勇次 4年
橋詰大慧    4年
梶谷瑠哉    4年
橋間貴弥    4年
鈴木塁人    3年
竹石尚人    3年
吉田祐也    3年
吉田圭太    2年
神林勇太    2年
岩見秀哉    2年
湯原慶吾    1年


出雲駅伝のエントリーから

OUT 生方、飯田
IN    林、小野田、橋間、
       吉田祐、岩見

選手選考の経緯については
出雲駅伝前後に行われた
2つのレースの結果を見れば
わかります。

東海大競技会(2018/10/07)
5000m
10組
小野田勇次 4年 14:00:15
吉田祐也    3年 14:02:18PB
林  奎介     4年 14:02:71
岩見秀哉    2年 14:03:09PB
橋間貴弥    4年 14:09:50
早田祥也    1年 14:09:90PB
山田滉介    4年 14:23:20
植村拓未    3年 14:27:69
中根滉稀    3年 14:43:67
花輪瑞貴    3年 14:46:52
能島  翼     1年 14:47:10

出雲市陸協記録会(2018/10/08)
5000m
2組
神林勇太    2年 13:58:70PB
湯原慶吾    1年 14:00:71PB
梶谷瑠哉    4年 14:03:18
飯田貴之    1年 14:17:16

上位の選手が順当にエントリー入り
していますよね

原監督が
「チーム状態はかなりイイ」
と発言していましたが
その通りでした。

エントリー入りした選手の中で
注目したいのは1年の湯原選手

高校ベストは
5000m  14:09:71
10000m 30:15:31


現在のベストは
5000m 14:00:71

この時期にここまでのタイムを
出したのは鈴木選手以来だと
思うんですよね

鈴木選手の自己ベストは
1年生の時に出したのもですが

高校ベストが
5000m  14:12:31
10000m 30:1:26

1年時のタイムが
5000m  13:53:20
10000m 28:31:66
ハーフ   1:02:55

湯原選手の入学以来の
タイムの伸びを見ていると
これからのシーズンで
鈴木選手レベルまでタイムを
伸ばしそうな予感がしています。

青山学院でレギュラー
欠かせない選手ってことですが
その条件って
五千m13分台、1万m28分台
のような気がします。

現在、この条件をクリアしているのは
4年 森田、梶谷、橋詰、小野田
3年 鈴木

あとは林選手も1万m28分台は出せそう
なので含めてもいいかも

五千m13分台をクリアしているのに
1万mで28分台が出せないのが
 

富田浩之 4年 13:58:17 29:11:75
生方敦也 3年 13:59:61 29:24:73
中村友哉 3年 13:56:81 29:51:51
神林勇太 2年 13:58:70
吉田圭太 2年 13:50:67 29:25:80

この5人のハーフマラソンのベストは

富田浩之 4年 1:03:24
生方敦也 3年 1:06:09
中村友哉 3年 1:07:45
神林勇太 2年 1:04:35
吉田圭太 2年 1:04:31

こう見ていると
生方選手、吉田選手に足りないのは
長い距離への適応でしょうね。

五千mで13分台を出せるなら
1万mで28分台は出せるはず

五千m14分10秒以内の選手は

橋間貴弥 4年 14:09:50 29:08:85
竹石尚人 3年 14:05:40 29:22:79
吉田祐也 3年 14:02:18 29:17:48
岩見秀哉 2年 14:03:09 29:27:78
湯原慶吾 1年 14:00:71 30:15:31

先程の13分台の選手を含めて
少なくとも29分一桁までいくこと

メンバー入りの可能性をあげるには
ここら辺がポイントでしょう

それは、橋間選手のタイムを見ていると
わかりますよね

ということで
現状のメンバー候補は

出雲駅伝で良かった
橋詰、鈴木、森田の3選手
ここは間違いないとして

出雲を走らなかった
林、小野田、梶谷選手は
ここで走りそうな気がします。

ここまでで6人なので残り2人

竹石選手は山上り候補なので
全日本は回避する気が

橋間選手は敢えて試す必要は
ないかな

そうなると、候補としては
3年吉田祐
2年吉田圭、岩見、神林
1年湯原

現時点でなら
吉田祐選手と岩見選手を
試してみたい気がします。

この2人はハーフで63分台を
持っているので
箱根を見据えても駅伝での
走りをぜひ見てみたいなと

いろいろと見てきましたが
戦力的には一番充実しているのは
間違いないでしょうね。

付け入るスキがあるとすれば
距離変更後初めての全日本
という点でしょうか

まあ、箱根の距離変更も
無難にクリアしてきたので
問題はないと思われます。

以上、青山学院大の全日本への展望
でした。

次回もお楽しみに~

~~~おススメ記事~~~
その1
【出雲駅伝2018】 結果速報 青山学院が完全優勝!
その2
【箱根駅伝2019】 青山学院大個人別レース結果