1827回例会山行   島根県境稜線登山道の整備 | 広島山稜会のブログ

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西中国山地を歩いて64年

1827回例会山行

 島根県境稜線登山道の整備

2024年5月18,19日(土:晴れ・日:曇り)

島根県境稜線登山道の笹刈りは一昨年の秋に話が出て検討を進めて来て、昨年の11月に実施を計画しましたが、その時は雨のため中止となりました。そしてこのたび岳連所属の2団体の共催で再度計画され、広く参加の呼びかけもあり、ようやく実施することができました。

午前9時に牛小屋高原駐車場に集まった参加者は11名で、持参の草刈り機は9台です。この人員・装備であれば計画の完遂に大いに期待が持てます。

ところが、作業の出発地である台所原までの入山路の長いこと・・・ナツヤケノキビレからハヤテノキビレに上り、そこから中ノ甲林道へ降りてから台所原まで下りますが、作業起点の台所原まで1時間40分を要しました。なんと長いこと。ここまででかなりの体力の消耗を強いられました。

11時過ぎから活動開始。「いざ出陣」と意気揚々と行きたいところですが、取りつきからひどい笹ヤブです。深い笹が茂る中、どこがルート跡かさっぱりわかりません。道跡らしいものが見当たりません。ようやくルートと判断できたのは、大きな倒木の幹が切断されて通り道がつけられているものを見つけ、それを辿ることによってなんとか道を開きました。

以後のルートも同様の状況で、道跡が完全に消失したところが多く、過去の行程図とスマホの位置情報を照合しながら、深い笹の中でルートを決定することから取り掛からねばならず、大いなる難儀をします。それでも、過去の登山者が残したテープを辿りながら、笹の根元の踏み跡を探してなんとかルートを決定して行きました。後に続く笹刈り班も、上りが続く厳しいルートで期待したほどのスピードが出ません。

休憩も忘れてトップが中ノ川山山頂に着いたのが13時30分でした。山頂三角点はヤブの中の落ち葉に埋もれていました。少し切り開いて休憩場所としました。後続の者もバラバラとなり、各自勝手に休憩しながら昼食を摂ることとなりました。

14時に作業を切り上げて下山しました。帰路の林道歩きもまた長いこと。くたびれ果てて牛小屋高原にたどり着きました。

広島山岳会の山小屋でおいしいシシ肉をいただくなどして懇談をしてからひえばた小屋に帰って就寝しました。

2日目の参加者は5名です。午前8時に出発して前日同様に長い道のりの入山路を歩きます。本日初参加の者もその長さに辟易していました。

2日目の作業終了点は「1,126m」鞍部の南部手前でした。天杉山まではまだまだありますが、宿題として残しました。作業は厳しいものとなりましたが、新緑のブナやミズナラの自然林は大いに心を和ませてくれました。

 

草刈り機を背負っての長いアプローチ

先頭は深いササの中でルート選定

伸びたササの刈払い

中ノ川山取付点の整備

中ノ川山山頂で先行者一同

ブナ林

新緑のミズナラ林を下山

山岳会の小屋でシシ肉をいただきながら懇談

小屋の前にキンラン

アナグマ(内黒林道で)