第1820回例会山行 恐羅漢山 | 広島山稜会のブログ

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西中国山地を歩いて64年

1820回例会山行   恐羅漢山・旧羅漢山

(目的の「焼杉山」には行けず)

                  令和6年3月10日

 

 

 雪が少ない今冬で、スキー場ももう終わりかと思っていたところに思わぬ降雪がありました。今山行の目的地は「焼杉山」で、横川林道を水越峠まで詰めて、峠の南部から焼杉山に登る行程を予定していたのですが、登山者が利用できるスキーリフトが今日は動いているとの情報を得たばかりに、楽をして行こうとの意見にまとまりました。

五百円を払ってリフトに乗り、一気に標高差250メートルを上ります。先行登山者2名の踏み跡を辿って快適に登ります。新雪の積雪量は20センチ少々あり、木々の着雪も残っており、エビのしっぽも見られました。例年のこの時期の残雪量に比べるとはるかに少ないのですが、灌木や笹の姿を見ることはなく、夏山で見ることのできない広葉樹の林の中を自由に歩くことができます。青空も広がり、陽に白く輝く深入山の姿が今日も見えます。

恐羅漢山頂に11時ちょうどに上り着きました。積雪量は50センチです。後続の単独行者が2名登って来られました。逆に、先行された2名の登山者が旧羅漢山方向から帰って来られました。少し休んでから出発です。締まった雪上をどこでも歩けるので、夏山では見ることができない西側のブナ林の中を下ります。鞍部の杉林を抜けて旧羅漢山に登り返します。広い樹間の広葉樹林の雪景色が青空の中に映えてきれいです。

旧羅漢山山頂の大岩は雪上にそのまま出ています。南方の眺望も灌木のヤブが邪魔してありません。稜線上で昼食としました。風もなく、寒さを感じることなくゆっくりとくつろぎました。

稜線を南へ少し歩くと灌木の上から眺望が開けるところがあり、南方の山々を見ることができます。なだらかな稜線を見せる焼杉山が招きますが、今日はとても行くことができません。遠く吉和冠山や安蔵寺山もくっきりと見ることができました。

登って来たルートを引き返しました。恐羅漢山頂ではまた単独行者に会いました。ひとりで登る人が多いのに驚きました。ゲレンデの歩行を避けてナツヤケノキビレへのルートを取りました。ここも夏山では見られない広葉樹林がきれいです。地図を見ながら、ケンノジキビレの手前から東へ下る踏み跡を辿りました。雪上の下山としては最適なルートでした。焼杉山には行けませんでしたが、残雪を堪能した山行でした。

 

ブナ林を歩きます

恐羅漢山頂上直下で

恐羅漢山山頂

昼食です

遠く吉和冠山を望みます

恐羅漢山南面です

雑木林の中を下山しました