先日のGW四国ツーの帰りに立ち寄った九州遺産について書き留めておきたいと思います
明正井路一号幹線一号橋
某テレビ番組:DASH島でも何度が紹介されておりましたが
高千穂へと通じる県道6号線の農村地帯を走りますと突如としてソレは現れます
松本清張の『詩城の旅びと』では「ローマの遺跡を思わせる」という一説があるほど
端正な布積みの6つのアーチが非常に印象的です
県道と緒方川をまたぐ6連のアーチの上に4段の石壁を積んで通水路を造るという重厚な構造となっています
字の消えかかった案内板には「悲願のアーチ橋」と記してありますが
大正6年に着工し財政難や主任技術者の自殺など幾多の困難を乗り越えて
7年半後の大正13年に遂に完成を見ることになった訳で悲願という表現は的確かもしれません
もちろん『土木学会推奨土木遺産の銘版』も誇らしげに設置してあります はいゲット
大分県竹田市緒方川から取水し水田を潤すための総延長175kmに及ぶ長大な灌漑用水路
現存する国内最大規模の水路用石造りアーチ橋
それが明正井路一号幹線一号橋ダ!
連数(6連)、橋の長さ共に 日本一なのダ!
豊後らしい頑強さを主張する現役水路橋 『明正井路』は90年経った今でも水を湛えて水田を潤しております
お近くにお出かけの際は立ち寄られてみてはいかがでしょうか