今日の音楽「洋楽編」(その1693) | 洋のblog

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Music Journey


今夜から3月14日まで「卒業ソング」を特集してメンテナンスします。
初回の今回は Simon & Garfunkel で「Sound Of Silence」。


過去記事はこちら。(リンク貼ってます)


1964年リリースの1stアルバム「Wednesday Morning, 3 A.M.」。
元々本作はこのアルバムの収録曲に過ぎませんでした。
このデビューアルバムはまったく売れず、
ポール・サイモンはイギリスのクラブ巡りを再開させます。

ボストンのラジオ局の深夜番組で本作をオンエアしたところ
ボストン及びその周辺の大学生等からリクエストが殺到。
レコード会社はシングル化することを決定します。

原曲の「Sound Of Silence」はギターのみの「アンプラグド」作品でしたが
「Wednesday Morning, 3 A.M.」のプロデューサー、トム・ウィルソンが
1965年6月(或いは7月)に本作をオーバーダビング(多重録音)します。

1965年9月にオーバー・ダビングされたバージョンがリリースされ
1966年にビルボード誌で2週に渡って週間ランキング第1位を獲得。
1967年のアメリカ映画「卒業」では挿入曲となります。

以下は過去記事にもあります本作の日本語訳です。
やはり難解です……。(^.^;

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「Sound Of Silence」 Simon & Garfunkel

こんにちわ暗闇くん 君は僕の古くからの友人だ
また君と話しに来てしまった
その訳は、ひとつの幻想がやさしく忍び寄ってきて
僕が眠っている隙に一粒の種残していったからだ
そしたらその種が僕の脳の中で大きく成長し始めたのだ
だけど幻想はまだ沈黙の音の中でじっとして動かないままでいる・・・

落ち着かない夢の中で 僕は独りで歩いていた
敷石の狭い通りに差し掛かり
街灯の円い光に近づいた時
思わず寒気がして僕はコートの襟を立てたのだ
その時だ 僕の目はネオンのフラッシュに射抜かれ
夜は 引き裂かれてしまった
そして 僕は沈黙の音に触れたのだ

僕は見てしまった 裸電球の下で
一万か いやもっと多くの人が
口を動かすこともなく語っている姿や
耳をそばだてることもなく聞いている姿や
歌われることもない歌を書いている姿を
だけど 誰も沈黙の音というものを遮ろうとするものはいない・・・

「馬鹿」って言うよ 君たちは何も分かっちゃいないのだ
沈黙の奴が癌のように大きくむしばんでいるのを
僕が諭す言葉をよく聞くのだ
僕が差し伸べる腕をしっかり取るのだ
しかし 僕の言葉は沈黙のままで滴り落ちる雨粒のようなもの
沈黙の井戸に落ちて ポチャリと こだまするだけだ

人びとは、ぬかずき祈りを捧げていた
自分たちが勝手につくり出したネオンという神に
するとネオンの掲示板に ふいに警告の言葉が現れた
光が織りなすその言葉で
ネオンの掲示板は次のように語る
「予言者の言葉は地下鉄の壁にも」
「そして安アパートの廊下にも書かれてある」と
それでも沈黙の音の中で人々のささやきは続く・・・

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