私のお勧めの曲・洋楽編(その63) | 洋のblog

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Music Journey


今回のお勧めの洋楽は、まだ記憶にも新しい名曲です。
Coldplay の「Viva la Vida」。(邦題は「美しき生命」)

2008年度の第51回グラミー賞において

最優秀楽曲賞(作詞・作曲賞)を受賞しています。


ipod などアップル社のCMソングに使用されていたので

聴き覚えのある方も多いかと。(^^)


以下はネットで見つけた解説と日本語訳です。
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リーダーで曲のほとんどの歌詞を書くクリス・マーティンは

女優グウィネス・パルトロウの夫。

彼の書く詞は、元the PoliceのStingからも高い評価を受けている。

深い意味を込めた、奥行きのある歌詞に、

優しいメロディが絶妙にマッチしている。


ただ今回のアルバム「美しき生命」(Viva La Vida or Death and All His friends) は

リズムやギターサウンドを前面に出した曲も多く、

今までよりロック調の強い構成になっている。

(とはいっても、Coldplayにしては、という但し書きだが)


タイトルのViva la Vidaはスペイン語で、

vivir 「生きる」 の変化形vivaに、lifeを表すvida。

英語で表記すれば、Live the Life または Long Live the Life。

訳すなら 「生命よ、永遠なれ」「その人生を生きよ、人生を全うせよ」とか 

「人生バンザイ」あたり。


邦題の「美しき生命」ってちょっと違うのかな、とは思ったが

ちなみに、アルバムタイトルは Viva La Vida or Death and All His friends なので、

「その人生を全うせよ、そうでなければ死神とその仲間が待っている」 

という訳を考えましたが、いかが。

アルバムジャケットはドラクロワの「民衆を導く自由の女神」。


上記を考え合わせると、この曲は18世紀フランス革命当時の

ルイ16世をモチーフにしていることは明らか。

フランス民衆に一旦は支持されるが、

最終的には処刑されることになった彼の人生。

「聖ペテロが私の名を呼んでいる」 とは、自らに死が近づいていて、
天国へ召されることを悟っていることを表すのではないか。
時代に翻弄され、処刑台に立つまで波乱万丈の人生だったルイ16世。

この曲は、処刑の場においても後悔の言葉を言わなかった

彼ヘのレクイエムと言える。

と同時に、現代の変革の時代を生きる私たちへの、メッセージであろう。
Viva La Vida、後悔する人生を送るな、なのだ。趣深い歌詞だ。

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「Viva la Vida」 Coldplay

かつて世界を支配していた
私が言葉を発すれば海は満ちたものだった
今 朝に私は一人で眠る
かつて所有した街を進む

かつてサイコロを転がして
相手の目に恐怖を感じていた
群衆がこう歌うのに耳を澄ませたものだった
「古き王が亡くなった。新しき王よ永遠なれ」と
私が鍵を持った瞬間
壁は目の前で閉まったのだ
そして気がついた
私の城は塩と砂の柱で建っているんだと

エルサレムの鐘が鳴っている
ローマ騎兵の聖歌隊が歌っている
私の鏡よ 剣と盾となってくれ
私の僧侶たちは異国の地へ
説明できない理由がある
誠実な言葉なんて一つもなかった
そう あれは私が世界を支配していた頃のこと

邪悪で 激しい風が吹き
私が入ろうとしたドアを吹き飛ばした
ドラムのようにカタカタ鳴る窓を閉める
人々は私を信じることが出来なかった
革命者たちは待つ
銀のプレートの上に載せられた私の頭を
紐でつるされた操り人形みたい
一体誰が王様になりたいと思うのだろうか

エルサレムの鐘が鳴っている
ローマ騎兵の聖歌隊が歌っている
私の鏡よ、剣と盾となってくれ
宣教師たちは異国へ
説明できない理由がある
聖ペテロが私の名を呼ばないだろう
誠実な言葉なんて一つもない
そう あれは私が世界を支配していた頃のこと

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