フォーエバー・フレンズ -292ページ目

4、本当の気持ち(2)

野球部の練習中仁科先生は真を部室呼び出し、横須賀女子高からの苦情の内容を説明した。

「そうか・・・」真は寂しげにそう言った。

「学校からは何も強制しないわ。二人でゆっくり考えてみたら」

真は部室の天井を見つめて「最初からこうなるんじゃないかと思っていた・・・」とポツリと言った。



その日のバイトが終了し、茜と恵はコロンブスの休憩室で話し込んでいた。

「そんな事で退学?」

「そうなんだ・・・。入学時に誓約書を書かされたの覚えてるよ。私は校則を守りますって

「ひどい!そんなのあんまりじゃん!」

「仕方ないよ。規則だから・・・今日から二週間停学だから、その間に決めろだって・・・」茜も真と同様に寂しげだった

「で・・・茜どうするの?」

「うん・・・もし真が私の事を好きでいてくれるんだったら、学校辞める」

「茜

「やっぱり無理だよ。真を捨てられない・・・」

その時茜の携帯の着信音が鳴った。

「真だ」

2週間ぶりの真からの連絡だった



真は茜を汐入駅前の喫茶店に呼び出した。

茜が店内に入ると、真が一番奥の席に座っているのを見つけた。

「真!」2週間ぶりにみる真の姿に、茜は胸を躍らせた。

そして茜は席に座ると、ミルクティーを注文した。



「どうしたの?ずっと連絡待ってたんだよ」

「ああ、わりい。今日茜に話しがあってさあ・・・」

「何?」

「あのさあ、別れねえか・・・」

「えっ!」

「茜、別れようぜ」

「どうして?ママの事?ママだったらなんとかするよ!」

「いや、違うんだ。俺、他に女がいるんだ」

茜は真の言葉に呆然とした。

「実はさ、今女が3人もいてさあ。茜の相手する暇がなくなったんだよ。やっぱさ、俺甲子園行っただろ。モテちゃってさあ。ははは」

その瞬間茜は真にパンと音を立てて平手打ちを食らわした。

そして店内はシーンと静まった

茜は目に涙をためながら「最低!」と言って、席を立った。

茜は店を出ると、泣きながら汐入駅前を歩いていた。

そしてイワサキスポーツの前を通りかかった時、陽一が店から出てきそのままドンとぶつかってしまった。

「茜ちゃん!」陽一は泣いている茜を見て驚いた。

「陽一君・・・」



そして二人はそのまま横須賀港へとやってきた。

「なんで泣いてたんだよ?」

「真と別れた・・・」

「そうなのか・・・何でだ?」

「私以外に彼女がいるんだって・・・」

「嘘だろ?」

「さっき真がそう言ってた・・・。でもこれで問題が全部片付いた。私真と別れなかったら、退学にされるとこだったんだ。なんかスッキリした」茜はそういって笑った。

そして「ねえ陽一君、野球選手ってやっぱりモテるの?」と聞いてきた。

「全然。告白されたこともないよ」

「そう?陽一君鈍感なだけじゃないの?でも恵を裏切ったりしないでね・・・」

陽一は今ひとつピンとこなかった。

真がそのような事をする人間には、どうしても思えなかったのだ。


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