鬼舞辻無惨と青い彼岸花 | ツイてるヒロのブログ

ツイてるヒロのブログ

インターネットが主流になり、今までにない大転換の時代がはじまります。膨大な情報時代にあって、ニーズに合った情報を読者の方と一緒に分かち合っていけるようなワクワクするブログを定期的に届けていきます。あなたとの出会いに感謝します!

「よくやった、半天狗!」(鬼舞辻無惨)

鬼の始祖・鬼舞辻無惨にとって、上弦の鬼が死んでゆくことはもうどうでもよかった。生きることへの限りなき執着があり、いつまでも永遠に生き続けることが無惨の身勝手な欲望であった。青い彼岸花も、不死身の肉体を手に入れて、永遠の命を得るために上弦の鬼への至上命令として探し続けてきた。しかし結局は見つけることができなかった。

 

 

炭治郎たちは、空喜、積怒、可楽、哀絶に分離し、憎珀天に変異してゆく手強い半天狗の分身にてこずり、本体の半天狗を最後までとらえることができずに夜明けを迎えようとしていた。

夜明けになると鬼である禰豆子も太陽の光で消滅してしまう。炭治郎は太陽の光を受けないように禰豆子の所に助けに向かおうとするが、そうしている間にも半天狗は暗闇に逃げてしまうため、倒すための千載一遇の機会を失ってしまう。いかなる状況であっても、絶対に最後まであきらめずに戦い続けてきた炭治郎。半天狗を倒すのに全集中するか、禰豆子を太陽から守るために助けに向かうかの二択を迫られた。炭治郎は鬼殺隊として多くの鬼を倒し続けてきたが、初めて決断ができなくなって身動きが取れなくなってしまった。

自分の命を捧げても上弦の鬼を倒すために最後まで炭治郎にあきらめずに戦い続けてほしいと願った禰豆子は、炭治郎を突き放した。最後にとどめをさしたのは炭治郎であったが、炭治郎、禰豆子、玄弥、蜜莉の4人が力を合わせたコンビネーションによって、上弦の肆・半天狗を倒すことができた。

 

鬼でありながら太陽を克服した禰豆子が誕生したことにより、千年の間探し続けてきた青い彼岸花も、十二鬼月の存在も無惨はどうでもよくなっていた。

鬼舞辻無惨にとって上弦の鬼が鬼殺隊の柱たちによって倒されることは屈辱ではあったが、太陽を克服して永遠の命を手に入れることに比べれば、取るにたらないものであった。

 

 

映画「アラジン」に登場してくる悪役のジェファーも、魔法のランプを手に入れて最強の魔法使いとなり、アグラバーを支配しようと目論んでいた。いつの時代にも闇の支配者は世界征服を企てて世の中を統治しようと試みる。最後には正義の味方が勝つのが、ディズニー映画やスターウォーズ、ウルトラマンなどのヒーローが描く必然のシナリオである。