「自分らしく」にあこがれて
「あの頃に戻りたい症候群」に陥る人は危険ですよ。
こんにちは。
ミヤウチです。
お越しいただきありがとうございます。
現状に満足していないからこそ
自分らしく生きよう！と意気込むのはわかる。
でも
楽しい思い出があったころの自分に戻れば
何でも願いが叶ってなんでも自分の思い通りになるんだと…勘違いしてる。
とても厄介な症状です
先に言っておきますね。
過去のどこを探しても「自分らしさ」は見つけられません。
想像してみましょう。
まだ外からの刺激を受けていない生まれたばかりの赤ちゃんの自分。
中身は赤ちゃんで…外は大人。
名探偵コナンの
「見た目は子供、頭脳は大人！」の逆ヴァージョンだよ(笑)
大の大人がバブ～と言ったら
周りは「あ～かわいい～」と抱っこしてくれるか。
ギャン泣きしたら
周りは「はいはい、ご飯ね～」と空腹を察してくれるか。
無理よ、そんなの(笑)
私たちは必ず誰かと関わりあって生きています。
一人離島で暮らすなら構いませんが、
他人との価値観の違いを常に感じながら生きていくしかないのです。
人生元に戻したって同じ自分にはなれない。
セラピーを受けるかどうかの前に
LINEやメールで相談だけ伺うことがあります。
「どうなりたいのか」を決めましょうね、とよく言うのですが、
「家事も炊事も一切やめます。
まるで独身時代みたいに
今は自分の好きなことだけをやることにします！
お話聞いてもらっただけで解決しました！」
と自己完結されてしまった方。
あらららら…
自分らしいって、そういう事ではないんだがなぁ。
勝手に自分に新しい風が吹いたと思ってしまったようです。
しばらくして…
「家にいてもすることもなく、自分は何のために生きているのかわかりません…」と
戻っていらっしゃいました。
おかえり。気づけて良かったね。
自分が持っている価値観は
たどって来た人生で
選択し続けた先に出来上がっていくものです。
こうしている間にも時は流れているのですから
私たちは常に変化に乗って生きるほうが
ずっと楽しいのです。
ところが
今の自分には合わない価値観に足止めされ
同じ失敗を繰り返し
過去を思い出してはイライラして
「自分らしくない」と苦しんでいるのです。
もう一回言うよ。
過去のどこを探しても「自分らしさ」は見つけられません。
自力で頑張ると
「あの頃の自分に戻ろう！」のような勘違いが起きる。
体力だって気力だって若いころに比べたら落ちてるし
環境だって変わってるのよ？
ここを受け入れないと
結局「やっぱり駄目だ…」と諦めちゃう～
古い価値観を捨てて
新しい価値観を自分に取り入れて
他人に振り回されない自分になれれば
そもそも「自分らしくありたい」なんて口にしなくなります。
まだ、あの頃の自分に戻りたいですか？
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